●Vol.2
99.10.31 |
『せっけんを使ってますか?』
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エコロジーといえば『せっけん』。
しかし、みなさん。「せっけん」と『合成洗剤』違いをちゃんと御存じでしょうか?簡単に説明してみましょう。
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●汚れを落とすには…
- まず水が必要。だけど水だけでは油汚れはおちません。
- そこで、水と油の境界をこわしてまじりあわせるもの、「界面活性剤」というものが必要になってくるわけです。
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『せっけん』
- 天然の油脂から作られた脂肪酸ナトリウムと脂肪酸カリウムという「界面活性剤」をつかっているもの。
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『合成洗剤』
- 石油をもとに濃硫酸などの強い化学薬品を合成してつくられた「合成界面活性剤」を使っているもの。
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●同じ「界面活性剤」なのに、どこがそんなに違うんでしょうか。
比べてみましょう!
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皮膚に対して…
- 「せっけん」は皮膚に触れると反応して分解し、界面活性作用がなくなり皮膚に吸収されることはありません。
- 「合成洗剤」は脱脂力が強く手荒れの原因となっています。さらに、界面活性作用がなかなかなくなりません。ということは、皮膚に触れると体の中に入ってきてしまうのです。
環境に対して…
- 「せっけん」は川や海に流れ出ても約1日で分解し、最後には無害な炭酸ガスと水になります。
- 「合成洗剤」は分解性が悪く、川や海を汚し長期間界面活性作用も続きます。
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歴史の違い…
- 「せっけん」が歴史に登場するのは今から三千年前のロ−マ時代。安全性については十分な経験をふまえた物質です。
- 「合成洗剤」は1933年にドイツでABSという界面活性剤が開発されたのが最初です。それ以来さまざまなタイプの界面活性剤が開発されてますが、生体への影響や自然環境への安全性など多くの問題点が解決されていません。
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「せっけん」の安全性をわかっていただけましたでしょうか。
ところで、「合成洗剤」って洗濯用の洗剤だけではないのです。
- 台所用の洗剤はもちろんトイレや住まいの洗剤、シャンプ−・リンスや歯磨き粉、化粧品の洗顔クリームや乳液にも「合成界面活性剤」は使われています。知らないうちに体内にいろんな化学物質をとりこんでいるのです。
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