「匿名化」ツールは、PDF文書(ファイル)に含まれる、全てのメタ情報を、削除するために使います。
メタ情報を削除すれば、いつ、どんなツールやコンポーネントを使って PDFを作ったか、などの、PDFに埋め込まれる重要な情報を、誰にもわからなくすることができます。
PDF ファイルには、メタ情報を登録する、複数の領域があります。
匿名化ツールオプションでは、クリアするメタ情報のタイプを、選択できます。
情報辞書(Info Dictionary)と文書XMP(Document XMP)は同等で、それぞれ、標準と、Adobeあつらえの文書メタ情報項目が登録されています。PDFファイルで、その情報を登録するために、2つの異なった場所を使っているので、分けて表示されています。
情報辞書(Info Dictionary)は、PDF文書規格の初めから設定されていました。
文書XMP(Document XMP)(Extensible Metadata Platform 拡張メタデータ基盤)は、新しいタイプのオブジェクトです。PDFを取り扱うツールが、古いバージョンの情報辞書(Info Dictionary)のファイル構造を考慮しなくても、ファイル・メタデータを走査できるようにするために、Adobeによって、作られました。このタイプのメタデータ・オブジェクトは、ほとんど、どんなタイプの種類のファイルも埋め込むことができ、事実、そうなっています。
構成ファイルXMP(Components XMP)は、ビットマップ画像や、Vector画像など、PDFに添付できる要素のメタデータに対応しています。通常、その要素を作ったり加工したりするのに使われたツールから、情報を登録します。
コマンド・ライン・インタフェース:
機能名: | Anonymize |
オプション: | [] は、任意のパラメータを意味します。 |
[-docinfo] | Info Dicitonary メタ情報を削除します。 |
[-docxmp] | Document XMP メタ情報を削除します。 |
[-compxmp] | Components XMP メタ情報を削除します。 |
[-s] | - サイレント・モード。メッセージを表示せずに実行します。(ライセンス・ユーザのみ使えます) |
fileslist | - 匿名化する PDF のリスト。セミコロン ";" を使って、ファイル名を並べて下さい。パラメータの最後に書きます。 |
例: Rundll32 "c:\Program Files\PDF-ShellTools\PDFShellTools.dll",Anonymize -docinfo -compxmp -s *.pdf |