必須練習1
2016-10-16
メジャー・スケール
何が何でもメジャー・スケールを全部のキイで上がって下がれるようにすること。コンサート・キイでCのキイから始めよう。
実音Cを1としてDは2、Eは3・・・・一オクターブ上のCは8、次のDは9と番号を割り当てて、1から9まで上がって下がれるようにする。
Jamey 教材 Vol.24 "Major and Minor" のマイナス・ワンCDをかならず使う。リズムを良く聴いてSwingなら演奏もSwingさせる。Latinのリズムなら8分音符は表も裏も同じ長さで演奏する。
メジャー・スケールは、今後学習する様々なスケールを覚えるための基準となるものである。例えば、123456789と番号を振った音を、3を半音下げてb3に、そして7を半音下げてb7へという風に覚えていく。頭で覚えて実際演奏して耳で覚えて、体で覚える。
これができなかったら先に進めない。
全部のキイで覚えなくてもいいという人も結構いると思う。確かに♯系のキイは、Asahikawa Minami Jazz Clubでは殆ど出てこない。でも、音楽はAsahikawa Minami Jazz Club以外で接することのほうがこれからは多くなる。
また、様々な運指に慣れることは、アドリブの種となる可能性が高い。
五線譜
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五線譜をダウンロードして印刷。覚えていないメジャー・スケールを書いて演奏する。必ずやる。くどいようだがマイナス・ワンCDを必ず使う。
実践の伴うこと、例えば「五線譜をダウンロードして、スラスラと演奏できないメジャー・スケールを練習して、スラスラ出来るようにする」という「実践」をしない人は実は多い。
音楽に限ったことではない。スキーでレッスンを受けていても、次のレッスンまで何もしなかった人、少林寺拳法の稽古で、次の稽古日まで何の一人稽古もしない人、勉強の講習を受けているにもかかわらず、家で講習の予習復習をしない人、などなど。
これらはどんな自分になりたいかが明確でないためと思われる。なりたい自分を明確にすると良いと思う。紙に書くのは明確にする有効な方法である。
必須練習2
2016-10-16
マイナー・スケール
メジャー・スケールができるようになったら、マイナー・スケールを練習する。メジャー・スケールに番号を振ったのを覚えていると思うが、その番号の3と7を半音下げるだけである。なんとなく暗い感じの音列になったと思う。
Jamey教材Vol.24を使う。

メジャー・スケールとマイナー・スケールの練習をしていると「アドリブは結局どの音を使ってもいい訳?」となる。現時点で出たこの答えは間違い無く正しい。
ただ、無制限にどの音を使ってもいいと言われると、困ってしまう。どうやって使う音を選ぶのか、が今最も興味のあるところだから。
現時点で3度と7度を使えばよい、と言っても「???」である。いまはメジャー・スケールとマイナー・スケールをの違いを耳と体で覚えることに全力をつくす。違いがわかればいいアドリブに近づく。「急がば回れ」「急いては事を仕損じる」である。
練習の足あとを残すことは非常に重要である。練習日誌を書くことは、上達の近道である。
必須練習3 メジャー・コード
コードの作り
メジャー・スケールとマイナー・スケールをすべてのキイでスラスラ演奏できるようになったら、コードに進む。大切なのは、すべてのキイでスラスラと上行・下行ができることである。頭の中だけで理解できたとしても、それは現実のアドリブに有効に働かない。頭で理解するよりも体で反応できることが大切である。実際に音を出して慣れること。それがないとアドリブはいつまでも憧れのままである。
さて、メジャー・スケールとマイナー・スケールをスラスラ出来るようになったとして、次の練習は、コードをそれに付け加える。
譜例1
譜例1を見ると、C Major Scale に番号が振ってあり、下がってくるときに幾つか抜いた音がある。いくつか抜いて残った音を縦に積み重ねると次のコードが出来上がる。
譜例2
メジャー・スケールの音を1・3・5・7と積み重ねるとメジャー・セブンスという響きのコードになる。D Major Scale で1・3・5・7を積み重ねるとD△7(「7」はあってもなくてもメジャー・セブンスと読む)、E Major Scale から E△・・・・。全部作りは同じ。全く数学的である。
譜例3
譜例3をすべてのキイで譜面に書く。特に下がってくるときのコードを分解した音列を間違いなくできるように。Jamey教材は以前と同じくVol.24 Major and Minor を使う。絶対にやり切る。
五線譜
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五線譜をダウンロードして印刷。必ずやる。くどいようだがマイナス・ワンCDを必ず使う。
この練習方法はフィル・ウッズが提唱していたもの。有名人の名前を持ちだして、説得力を上げるつもりがあるのはもちろんのことだが、実際に練習してみると、そう簡単ではない。9thが入っているところが、この練習のいいところ。さすがフィル・ウッズ。今はなんだかわからなくても、とにかく譜面通りマイナスワンに合わせてやるべし。やっているうちにわかってくるものが多い。つまりやらないとわからないことが多いのである。
必須練習4 マイナー・コード
コードの作り
メジャー・スケールと同じ作業をするとマイナー・コード(正確にはマイナー・セブンス)が出来上がる。

説明を大幅に省いているが、これぐらいのことを理解できなければ、単なる勉強不足である。学校の勉強で思考力(我慢力)を鍛えないといけない。
五線譜
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五線譜をダウンロードして印刷。必ずやる。くどいようだがマイナス・ワンCDを必ず使う。Jamey教材Vol.24を使う。Vol.1"How to Paly Jazz"も使える。
ジャズの勉強は耐えることが多い。結構「我慢するんだ!」なんていう言葉を参考書で目にした。耐えるポイントは人それぞれだと思うが、耐えて考えぬき実践に移すことは、ジャズに限ったことではなく、何かを成そうと思ったら必ず越えなければならない試練だ。
いよいよ曲
演奏する曲は?
スケールとコードを理解し、かつスラスラとマイナス・ワンCDに合わせて演奏できるようになったら、いよいよ曲にとりかかる。といっても本当は曲にとりかかりつつ、マイナス・ワンCDでスケールとコードを練習というのが、毎日の練習になる。毎日というのが大切なところ。
例えば、「Moanin'」。今回の楽譜ではF-(トランペット・テナーサックスではG-、アルト・サックス・バリトンサックスではD-)が8小節のアドリブとなっている。
このアドリブを今までやってきたスケールとアルペジオを当てはめてみる。

同じ2小節の繰り返しだが、これをリズム・セクションと合わせてみよう。さっと仲間が集まるのが高校の部活のいいところ。大人になるとそう簡単に集まれない。お互い仲間を利用しよう!
暫く同じフレーズをリズム・セクションと一緒に演奏していると、ピッタリと合う音、音を変えたくなる場所、強く吹きたい所、弱く吹きたい所、音色を変えたい・・・など色々と感じることや欲求が出てくる。欲求が出てこなければ、そもそもアドリブする音楽は向いていない。
その欲求や感じの通りスケールの音、アルペジオの音を使ってみる。練習で何度も試す。試して良かったら本番に使う。ギター奏者のマイク・スターンもこうして練習で試してフレーズを研究してます。
ちなみに、8分音符の羅列だとあまり面白くないので、Free Jazz Handbookの29ページを見て、このリズムにスケール、アルペジオを合わせてみる。スタートする音を1,b3、5、b7にして自分で譜面に書いて実際にやってみよう。やればできるようになり、やらなければ今のまま。
実際に当てはめてみるというのが非常に大切なところ。音楽に限らず、知識をいかに活かすかということに欠けている人は多い。知識だけ持っていても活用できなければ、知識がないのと変わらない。ジャズでは必ず音に出して試すことが必要である。
毎日の練習は、やらないといけないと言うよりは、やらないと気持ち悪くなる。プロの方々もこういう感じを持っている方が多かったように思う。
その場凌ぎから脱する
ここからは修行
必須練習1〜4まで完全にできたら、それだけでかなりうまくなっているはずである。しかし、ここまではとりあえずアドリブで音を出せるという程度で、音楽的にうまいというわけではない。ここからは音楽的にうまい、つまり音楽理論上間違いのないフレーズを目指す。それには当然音楽理論を知らなければならない。ここからは忍耐が必要になる。
ここで、覚えるのはケーデンス(Cadence)というコード進行のパターン。
そのまえにコードとスケールの関係を理解しないといけない。
譜例1
譜例1でコードが書かれいいるが、メジャー・スケール上に、そのスケールで使われている音を積み重ねていくと、どのメジャー・スケールでも1番目にはメジャー・セブンスという性質のコードが現れる。同じように2番めではマイナー・セブン、3番めはマイナー・セブンという具合に7番目まで続く。
一番目がⅠ、2番めはⅡ、3番めはⅢとローマ数字を当てはめていくと、ⅡーⅤーⅠというコード進行の意味がわかってくるだろう。
ⅡⅤⅠ(ケーデンス)

譜例のように、2番めのコード、5番目のコード、1番目のコードを並べると、ⅱ−Ⅴ−Ⅰとなる。これは人間の耳の性質のようで、ⅡからⅤへはコードの響きの不安定さがマックスになり、なんとか安定したいという欲求が起こる。だから、安定度マックスのⅠコードに強いつながりで流れる。そういう一つの形がⅡ−Ⅴ−Ⅰである。一つではあるが、この基本的つながりがわからないと次に進めない。
キーボードでも、ギターでも、和音が出る楽器で試しにコードを引いてみたほうが良い。ここで実際に音を出す人と出さない人では今後の音楽人生に違いが出る。もちろん実際に音を出す人は、成功が見込める。
さらに出来る人は全部のキイでⅡ−Ⅴ−Ⅰを書きだす。そして、全部のキイで音を出してみる。これが必要な行動力。
行動力がなければ、どんな凄いことを考えてみたところで誰にも伝わらない。何事も行動力によって現実のものとなり、伝えたいものは伝わる。見せたいものは映像に変わる。聴かせたいものは音に変わる。
行動に移すことは大事なこととみんな思うが、直ちに行動に移せない。直ちにやることを癖にしてしまうと上達も早い。明日には〜では、何時まで経ってもできないことのほうが多い。

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