アクアリストへの道 その3



週末、近くのペットショップへ。

水槽を立ち上げ、最初に入れる魚のことを「パイロットフィッシュ」と言うらしい。
立ち上げたばかりの水槽は、フンや餌の食べ残しなどが分解されて出来る
アンモニアなどの有害物質を、きれいにしてくれるバクテリアがまだいない。
そんな「危険な状態」のなかでも健気に生き延び、そして、バクテリアの
繁殖に一役買って出ようと言う、がんばりやさん。それが「パイロットフィッシュ」

その大役を任せられそうな魚を見つけました。



ネオンテトラです。
なぜ彼らを選んだか?
それはズバリ!「安いから」です。
何かの本(もしかしたらインターネット)で読んだことがあります。
「安い魚ほど丈夫」
繁殖も楽で、なかなか☆になりにくい(この業界?では「死ぬ」事を
「☆になる」というらしい)魚は、当然の事ながら価格が安い。
店頭価格、なんと「10匹600円」

勿論、見た目がきれいであるというのも、選択のポイント。
ネオンテトラと一緒に、「コケを食べてくれる」と評判の、
「ヤマト沼エビ」も買うとしましょう。

まだ立ち上げたばかりの水槽であることを告げ、ペットショップの店主に相談。
「ネオンテトラとヤマト沼エビが欲しいんですけど」
「ヤマト沼エビは汽水にいるもので、淡水だと1年くらいで死んじゃいますよ。
だからうちでは、ミナミ沼エビをすすめてるんです。コケもとってくれますよ」
「最初っから入れても大丈夫です?」
「大丈夫ですよ」
「じゃあ、ミナミ沼エビも10匹。それと、エサも」

そんなわけで、ネオンテトラ10匹600円。ミナミ沼エビ10匹500円。
それに、エサ650円。(おいおい、えさが一番高いぞ)を購入。
早く水槽に泳がせたいからと言って、買ってきてすぐに水槽に
ぶっちゃけちゃあダメだそうです。
魚たちは温度に敏感で、すぐに☆になってしまうそうです。
買ってきた袋のまま水槽に浮かべること40分〜1時間。
その後、袋の水の3分の1位を捨て、水槽の水を同量入れる。
また、そのまま40分〜1時間。
これを2〜3回繰り返す。
これを「水合わせ」と言うらしい。

「水合わせ」もすみ、「さあ、広い水槽で泳ぎなさい」とばかりに
ネオンテトラちゃんと、ミナミ沼エビくんは、放たれました。
ネオンテトラちゃんは、場所が変わって警戒しているのか、
底の方でひとかたまりになっています。



ミナミ沼エビくんは、てんでバラバラに、泳ぎ回っています。



さっそくモアイ像をお掃除。
モアイ像、くすぐったそうです。

しばらく観察してみましたが、ネオンテトラちゃんは、相変わらず
ひとかたまりです。それに引き替え、ミナミ沼エビくんは、
「なーーーんも考えてない」風で、せわしく泳ぎ回ったり、
何か一生懸命口を動かしてたり、何ともかわいい。
みんなたくましく生きるんだぞーー。



現在の水槽。
ネオンテトラ10匹。
ミナミ沼エビ10匹。
水草、20本くらい(名前がよくわからない)。




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