4月5日 天気予報では夜には雨が降るという。 雨が降ったらもう一日取りに行くのを延ばそうと思っていました。 幸い帰る時点では雨は降らず、ちょっと早めに会社を出て一度帰宅してからバイク屋さんに。 残金を払い、バイクについての一通りの説明を受けます。 「ブレーキを握ってからセルを回せばエンジンがかかります」 そうか、ブレーキを握るんだ。前回、一人でエンジンをかけようと思ったら、 セルがウンともスンとも言わなかったんだ。 「ガソリンはここ、オイルはここ。オイルを切らすとエンジンが焼き付くので ランプがついたら補充してくださいね。ウインカーはこれをこうやって、 ライトのスイッチはこれで・・・シートの中にヘルメットを入れるときは この向きに・・・ハンドルロックはこうやって・・・」細かいところまで親切に教えてくれます。 「バイクは初めてですか」 「いや、大昔に”ラッタッタ”に乗っていました」 「かなり昔ですね(笑)その頃とはパワーも違うので気をつけてくださいね」 どこまでも親切なお兄さん。 「ありがとう」そう言い残してバイク屋さんを後にしました。 店の前は片側3車線の広い道路。車の切れ目を見つけてスタート。 流れに乗ろうとスロットルをあけます。メーターを見ると50キロを超えています。 おっといけない。 でも、やっぱり早く感じるのは性能のせいか、それともブランクか。 しばらく走って右折。 一旦停止して右折しようとしたらスピードが出過ぎた。あわててブレーキを握ると 今度は減速しすぎ。 しばらく行って細い道に左折。ここでもスピードが乗りすぎて倒せずにちょっとヒヤリ。 車の運転とは全然違うことを改めて実感しました。 ちょっとだけ遠回りして家につきました。 ヘルメットは思ったほど違和感がなくいい感じ。ブレーキとアクセルの加減は、 乗りながら慣れなくては・・・ 4月7日 今日初めて会社にバイクで行きました。(長く乗るのは初めてだ) 自転車置き場からバイクを引っぱり出し、セルで始動。 セルでエンジンをかけるって、どうしてこんなに気持ちいいんだろう。 とことこと路地を抜け幹線道路へ。通勤時間帯は車が多い。 あまりスピードが出過ぎないよう注意しながら走る。 メーターとにらめっこしながら、50キロを超えないように走る。 せっかくのゴールドカードが、こんなことでケチを付けたくないですからね。 しかしそれでは遅すぎるのか、何台ものバイクに抜かれる。おばちゃんにまで・・・ 気にしない気にしない。マイペースマイペース。 しばらくぶりに乗ったせいか、やっぱり怖い。何かいつも後ろからあおられているような 感じになります。 しょっちゅうバックミラーを気にして走るんですが、バイクのミラーって、すぐ後ろが 見にくいように感じます。 車ではルームミラーをいつも見ている癖なのか、視界が違うので、ちょっととまどう感じ。 まあ、これも慣れなのかな。 さすがにバイクは速い。(通勤時間帯は特に) いつもより早く会社に着いてしまった。それはいいが、ヘルメットで髪が変になってしまった。 誰かうまいヘルメットのかぶり方教えて。 4月8日 ホームセンターにバイクのカバーを買いに行きました。 高いのは3千円ほどから一番安いのは980円。もちろん、一番安いののしました。(苦笑) カバーは防犯上のため。ハンドルロックと後輪にチェーンはしているものの 盗難の話はよく聞くので、用心に越したことはないですからね。 ==================================================== プロジェクト第3段階は「バイクに慣れる」です。 購入から約2ヶ月、やっと少し慣れてきました。 週に一、二度ですが、通勤にも乗っています。 アイドリングから少しスロットルを開くと、クラッチがつながり加速していきます。 スタートダッシュは4輪には引けを取りません。 しかし、いかんせん50ccの悲しさ、最高時速は30kmなのです。 メーター読みで60km/hは出るのですが、大きく違法行為をしていると言う後ろめたさから レーンの真ん中を走れません。 「ちゃんとしたバイクに乗っていれば、レーンの真ん中を堂々と走るんだけどなぁ」なんて 心の中で思いつつ、それでも渋滞している車の脇をすり抜ける快感は得も言われぬものです。 5月某日 季候もよくなり、バイクで走るには絶好の季節になりました。 通勤の時も随分2輪の数が増えました。 そんな季節の暇な休日、バイクでとことこ走っていて、ふと教習所をのぞいてみようと 思いました。 私の住んでいる地域には2つの教習所があり、どちらも土日の教習をやっているようです。 まずは比較的敷地の大きなS自動車教習所。 柵の外から様子を見ると5人ほどが教習を受けている様子。 そのうち二人は大型二輪のようです。(車種はホンダのCB750だと思う) 大型の方はさすがに危なっかしさが少しもなく、すいすい乗っている感じがします。 普通二輪の方はそんなわけには行かないようで、(車種はホンダのCB400だと思う) 「もっとアクセルワークを使って!」とか「後輪のブレーキをもっと使って!」などと 声が飛んでいます。 教官の声はマイクを通って大きくなっいて、ここまで聞こえてきます。 恐る恐るバイクに乗る姿は、「二輪の免許ぐらい簡単に取れるわい」と思っていた私の自信を ぐらぐらと揺さぶったのでした。 気を取り直してO自動車学校へ。 ここは私が普通免許を取るために通ってところ。 私が通っていた頃と比べると、建物も大きくなり、昔の面影はありません。 コース自体が狭いせいか走っている車の数も少なく、バイクの教習をしているのは一人だけ でした。 教官の声も聞こえません。ここはマイクを使っていないようです。 飽きることなくしばらく見入っていました。 入学案内を貰おうか迷いましたが、しばらくは先になりそうなので貰わずに帰りました。 でも多分通うならこっちだろうな。道もわかりやすいし、それに、卒業生だから割引が あるかも知れないし(ないか)。 少し自信はぐらついたものの、目の前でバイクに乗る姿を見て、いっそう早く バイクに乗りたくなってしまいました。 今年は厄年だから年が明けてから・・・なんて思っていましたが、 はやる気持ちは抑えられそうにありません。 学生の夏休みが終わる9月には習い始めたいなぁ・・・お金貯まるかなぁ・・・ しばらくは悶々としてしまいそうです。 ==================================================== さて、現在快調のアドレスくん。何度かの給油も終えました。200円や300円で 給油できるのは車のことを思うと笑ってしまうくらい少ない。 燃費は計っていないのですが(トリップメータがないので計るのが面倒) 決してよくはなさそう。2サイクルだから仕方ないのかな。 信号待ちの時にいつも思うのですが、真っ白の排気ガス。 2サイクル特有のにおい。 これって地球環境によくないんだろうな。ごめんね地球さん。 もうすぐ環境に優しい4サイクルのバイクに乗るからね。 オイルランプはまだつかないので大丈夫なんだろう。 何キロくらい走ればつくんだろう?? あれれ、ホーンが鳴らなくなったぞ。 信号無視して突っ込んでくるチャリンコおばちゃんに鳴らしてやろうと思ったのに、 悠然と前を横切られたじゃないか。 ==================================================== 6月○日土曜日 ボーナスの支給日も決まり、おおよその金額の予想が出来、今日は最初から「その気」でした。 まず、前から欲しかった、と言うか教習所に通うことになれば必要になってくる グローブを物色にバイクショップへ。 もちろん軍手でもいいのでしょうが、そこはそれ、形から入る私としては、格好が決まれば 気持ちも引き締まるというものです。 目指すは「N部品今里店」 頭の中でおおよその場所の見当はついています。 ゆっくりとバイクを走らせ、目印の交差点を左折。 このあたりだろうと左をみながら走ると、ありました・・・でも、小さい。 気を取り直してバイクを止め店内へ。 店の前では2〜3人がHONNDA ゴリラを囲んでなにやら談笑しています。 店員なのか客なのか判断できません。 店内も予想通り狭く、品揃えも少なそう。 目指すグローブは・・・ありました。 でも、どれもこれもスキー用のグローブのように分厚いものばかり。 オートバイに乗ることを考えると、これくらいが常識なのでしょうが、 それにしてもちょっと・・・ 時間をかけてゆっくり見てもやっぱり薄手のものはなさそう。 あきらめて店の外に出ました。 手袋、手袋、ぶつぶつと心の中で繰り返しました。 ふと、「そうだ、野球なんかの時にはめるのだったら薄いのがあるんじゃないか」 そう思いつき、スポーツ用品店を探していると、なんと、申し合わせたように 「アルペン」を発見。さっそくバイクを止めました。 店員に聞いてみると、 「野球用で両手のものがあるかどうかわからないが、ゴルフ用なら間違いなくあります」 とのこと。探してみると、ありました。 ゴルフ用は左手にはめるものがほとんどですが、一部両手用もありました。 でも、デザインがいまいち。色も、黒か白しかありません。 どうしようか迷いながら店内をうろついていると、野球用の手袋が目に留まりました。 野球用の手袋は色が切り替えになっていたり、どれもカラフルです。 しかし、両手用というものはありません。 でも、野球は左バッターが多いせいか右手の手袋もどのデザインにも用意されています。 その中で、ブルーの切り替えがきれいな手袋を両手分買いました。 値段は1,350円X2で、消費税を入れて2,835円でした。 なかなかいい買い物が出来ました。 いい買い物が出来て気をよくして、次に目指すところは教習所です。 冒頭に「その気」と書いたのは、「教習所に通うために、申込書を貰う気」のことです。 O自動車学校は、前に下見をしていたので迷うことなくまっすぐバイク置き場に行き、 バイクを止めました。 2階に上がると「申し込み受付」と書かれた窓口には 先客の女性が座って係りの人と話をしています。 仕方がないのでコースが見渡せる窓際に行きぼんやりと見ていました。 しかし今は二輪の教習はないようで、車が5〜6台ゆっくりと走っているだけでした。 しばらく待っても、その女性はその席から立つ気配がありません。 所在なげに立ちつくしていると、中から(事務員なのか教官なのかわからないが) 二人出てきて、私に目を留め。「何か?聞きましょうか」と優しく声をかけてくれました。 「二輪の教習を受けたいのですが」というと、大きな封筒を取り出しながら、 「そこにおかけください」と、やはり優しく言われ、カウンターを挟んで説明を受けました。 「普通二輪の免許を取りたいんですね」と念を押され、 「うちは大型はやっていないんですよ」と続けました。 「何か免許はお持ちですか?」 「はい、普通免許を」 「じゃあ、教習は17時間。学科は1時間です。 料金は、100,700円。検定料は4,000円。 消費税は卒業の時まとめていただきます」 このあたりまではすべて予想通りでした。(やはり卒業生割引はないらしい。当たり前か) 「実は二輪の教習は日曜日はやっていないんですよ。それと、平日は午後6時からの 教習が最後です」 これは予想とは違いました。 私の場合、実質教習を受けられるのは、土曜日のみと言うことです。 (そうか、日曜日は乗れないんだぁ) 少し落胆した私を見て、 「うちの場合、普通免許を持っている人に限り、土曜コースというのがあって、土曜日に 優先的に2時間教習を受けられるコースがあるんです」 おお、なんと私のためにあるようなコースじゃないですか。 おまけに、夏休みも何も関係なく、優先的に予約が出来るという。 「夏休みは学生が多いだろうから、9月になってから教習所に通おう」と思っていた私は、 こんな美味しいコースがあるなら明日からでも通おう、なんて思い始めていました。 そのほかに必要なものなど(印鑑、写真3枚、免許証)の説明を受け、いそいそと席を立ちました。 階段を下りるときふと思い出して引き返しました。 ヘルメットは持ち込みでもいいのか、を聞くためです。 ヘルメットの持ち込みはオーケーで、ほかには、手袋が必要とのこと。 「ふふっふ、私はそのために今手袋を買ってきたんだよ」口には出しませんでしたが、 そんな気持ちでした。 靴も、「かかとがついたものが望ましいが、スニーカーでもかまわない」とのこと。 もうすっかり教習所に通う気になった私は ルンルン気分で(ちょっと古い)教習所を後にしました。 |