プロジェクト第4段階「教習所に通う」です。 何せ私は、普通免許を取るときに、1〜4段階すべてに補習を受け、 仮免に2回落ち、卒業検定にも1回落ちたと言う「超」がつくほどの ドンくさい野郎です。 おまけに今は、その頃から倍以上も年を食ってしまいした。 そんなやつをホイホイと卒業させてくれるほど、世の中甘くないことは百も承知です。 まあしかし、卒業しさえすれば免許はこっちのものだし、永遠に卒業できない わけじゃないだろうから、公道に出て走れるだけの自信がつくまで 「勉強・練習」するつもりで頑張ります。 ところで、ホームページ上では多くの方が「教習日記」を掲載されていています。 私もこうして教習所に通うことになったわけですが、 皆さんの書かれていることが本当に参考になりました。 私のつたないホームページも、どなたかの参考になれば幸いです。 =========================================================== 入学申し込み 7月1日(土) さて、前置きがおもいっきり長くなりましたが、本日、教習所への入学申し込みです。 今日は梅雨時だというのに朝からいいお天気です。 午前中色々と用事を済ませ、午後になってから教習所に向かいました。 2階の受付に行くと、先週対応してくれた人がいて、 とんとんとんと、スムーズに話が運びました。 「ではこちらへ」と、まずは視力検査です。 私は視力には自信があるので難なくパスです。 私の台帳には、「左右それぞれ0.3、左右で0.7」と書かれてあります。 本当はもっといいのですが、免許証の資格としては それだけあれば大丈夫と言うことですね。 さて、いつから乗れるのか、コンピュータで探してもらった結果、 今度の土曜日は、3時から二時間があいているらしい。 ではそこにお願いします、と予約も完了。 「その次の週からは午前か午後かどちらがいいですか。 出来ればどちらか決めて欲しいんですけど」 うーーーん。その都度のわがままは聞いてもらえないらしい。 午前中は何かと用事があるので「じゃあ、午後で」 と言うことで、8月いっぱいまでの毎週土曜日を 2時から2時間予約を取りました。 でも、考えると一番暑い時間帯です。 私の教習は、暑さとの戦いになりそうです。 入校説明会と適性検査は明日の日曜日に決まりました。 予約の確認表と簡単な予定表ももらいました。 「これに沿ってやっていきますから、読んでおいて下さい」 と、教則本と、もう1冊免許更新の時にもらうような 冊子ももらいました。 教習料を払うとき、なななんと、1万円のキャッシュバックがありました。 後から聞いた話ですが、教習生を紹介すると、紹介料として1万円もらえるそうで、 私の場合、私が私を紹介したことにより、1万円いただけたと言うことです。 (卒業生割引は本当にあった!) このシステムを利用して、6人ほどの友人を紹介して、6万円ゲットしたという 強者もいたそうで、結構美味しい話ですよね。 いずれにしろ、1万円も安くついたというのは本当にありがたいことで、 思わず顔がほころんでしまいました。 =========================================================== 入校説明会&適性検査 7月2日(日) 今日は入校説明会&適性検査です。 今日もいいお天気で、暑くなりそうです。 余裕を持って家を出たつもりだったのですが、着いたら5分前でした。 ロビーのいすに座ると、ホッとするまもなく集合の声がかかりました。 「説明会を受けられる方は集まって下さい」という声に集まったのは 私を含め3人でした。 私以外は普通免許を取るために来ている、19か二十歳くらいの若ーーーい お兄ちゃんたちです。 大きな教室に通された私たちは、そこで教習の流れや予約の取り方、 キャンセル待ちの仕方など、説明を受けました。 でも、ほとんどは普通免許の話ばかりでした。 「二輪の方の話はほとんどないんですよ。ごめんなぁ。 二輪の人は、ホンマ、ただ乗ってもらうだけやから」 人のよさそうなその人は、大阪弁丸出しでしきりに私に恐縮しながら 話を進めます。 (いえいえ、そんな恐縮してもらっても・・・ねぇ) 時折ジョークを交えながら説明してくれるのはいいのですが、 何せ人数が少ないもので、ほとんどマンツーマンで あまり面白くないジョークを言われた日にゃ、 思わず顔が引きつってしまいました。 40分ほどの説明会が終わり、5分ほど休憩をはさみ、次は適性検査です。 今度の担当官は先ほどに人とは違い、ひどく陰気な人・・・ 一気にテンションが下がりそうです(笑)。 「今から適性検査というのを行います。検査の結果によって、 教習が受けられなくなることはないので、気楽にやって下さい」 (だったら何を目的にやるんだろう)ぶつぶつぶつ。 でも、あまりにひどいことを書いたり、全然書かなかったりしたら、 やっぱり教習を拒否されたりするんだろうか・・・??? さて第一問、上と同じ図形を下の中から選びなさい。 ふむふむ、簡単じゃないか。 1列、2列、だんだん邪魔くさくなってきたぞ。 いいや適当に書いちゃえ。 いやいや、あまり間違いが多くて、人格を疑われてはいけないので まじめに書こうっと。なんと小心者の私。 「はいやめーー。次のページ」 お次はなになに?かけた図形に当てはまるものを選ぶのか。 「はいやめーー。次のページ」 その後は意味不明な図形を見て、何に見えるか答えたり、 大きさの違う四角い箱の中に「A」の文字を延々と書かされたり、 「思い立つとすぐに行動しなくては気が済まない方ですか」 「時々気分がふさぎ、どうにでもなれ、と言う気になりますか」 「初対面の人とはうち解けずにうまく話が出来ませんか」 などの問いに「はい、いいえ、どちらとも言えない」 で答えたりと、かなりの問題数があり、小一時間かかりました。 「二輪の方は、帰ってもらって結構です」 普通免許の二人はこれから、「学科の1時間目」があるらしい。 「お先に!」と声をかけると、オレンジ色に髪を染めたお兄ちゃんが 笑顔で会釈を返してくれました。 さあ、今度の土曜日からバイクに乗れるぞーーーー。楽しみだーーー。 =========================================================== 7月8日(土) 第1段階1時間目 今日は台風の影響で朝から曇りがち。 その分気温が高くなく、いいコンディション。 今日は3時からなので、2時半頃家を出ました。 教習所に着いて、台帳を引っぱり出し、配車券も発行してもらいました。 台帳の中には、前回行った適性検査の結果が入っていました。 読もうと思ったのですが、気持ちは教習の方に飛んでいて、 全然頭の中に入りません。 後でゆっくり読むことにしよう。 時間になったので1階に下りて行きます。 私以外には、高校生風のあんちゃん。 教官は二人で、マンツ−マンのようです。 あんちゃんはかなり先を行っているようで、 さっさとバイクの方へ。 「今日初めてですね。今まで何かオートバイに乗ってました?」 「はい。今ミニバイクに」 「チェンジ付きですか?」 「いえ(ミッション式のミニバイクなんてあるのか?)」 「チェンジのことはわかりますか?」 「いえ。あまり(正直に)」 「じゃあ、実際にさわってみましょう。こっちに来て下さい」 言葉も丁寧で、偉そうな所はないのですが、 教える方と教えられる方と言うことで、 何となく威圧感を感じつつ、教習はスタートしました。 赤いタンクのスーパーフォアくんが教習のお相手をしてくれるようです。 まずは、サイドスタンドの立て方はずし方、センタースタンドの立て方はずし方。 サイドスタンドは何と言うことはないのですが、センタースタンドは、 立てるのは易しいのですが、はずすのがこわごわやるものだから、 なかなかはずれてくれません。 勢いをつけて、エイヤーーッと、やっとはずれた。 はずれたらすかさず前ブレーキをかけ、左足を(バイク進行方向)斜め前に踏み出す。 そうしないと、バイクの重みで反対側に倒してしまうことが多いのだそうです。 もう一度センタースタンドを立て、正しい乗車姿勢や、 各部の名前と働きを教わります。 まあ、ここまでは大丈夫。 「ではちょっと動かしてみましょう」 やったー、動かせるぞ。 シートにまたがると、両足がほとんどべったりと付きます。 これなら安心。(私身長170cm) それに、重さも全然感じません。 ギヤを1速に入れて、アクセルをふかし・・・ しかし、ミニバイクの癖がついていて、グリップを深く握りすぎ、 ものすごい音でエンジンが回ってしまいます。 やっぱり大きいバイクは違う・・・ 半クラッチでちょっと動かしては止まる。教官に押し戻される。 半クラッチでちょっと動かしては止まる。教官に押し戻される。を繰り返し、 だんだん距離を伸ばし、ステップに足を乗せる練習。 まあ結構、エンストなんてしないものですね。(天狗モード) 「じゃあちょっと後ろに乗ってみて」 そう言われて、教官の後ろに。 お腹に両手を回ししっかり手を組み合わせると、 「いや・・・肩でいいから・・・」 なんだ、そうなの。 ちょっと恥ずかしい・・・(赤面) 私を後ろに乗せた教官は、二輪コースの中を、1速で走ったり、 2速で走ったりしながら、1速はエンジンブレーキがかかりすぎること、 微妙なアクセルワークが大きく影響すること、 動き出せば、2速の方がスムーズで運転しやすいこと、などを教えてくれました。 「じゃあ、やってみて」 ギヤを1速に、アクセルをちょっと開いて・・・ 「ブワーーン」いかん、微妙な加減が難しい。 クラッチを半クラに・・・ん??止まっちゃった。記念すべき初エンスト。 教官が走ったのと同じコースを、2周走っては止まる。 2周走っては止まるを繰り返す。 止まるとき、何度かふらついたり、右足を着いてしまったり、 思う場所に止められなかったりと、なかなかうまくいかない。 「今度は2速に入れて」 スタートしてすぐに2速に。 なるほど、この方が走りやすい。 「ちょっと動いたら、半クラのまま2速に入れたらいいから」 そう言われて挑戦。 まあまあ、うまく走れる。 ただ、まだブレーキのかけ方(チョン、チョン、じゃななく、ギューッとかけろ) 停車の際、時々右足を着いてしまう、などを注意される。 あっと言う間に終わりに時間が近づく。 「じゃあこれで・・・あっ、そうや起こすのやっとこ」 おお、そう言えばすっかり忘れていた、恐怖の(笑)引き起こし。 教官は、今乗っていたスーパーフォアくんをおもむろにゴロン。 「起こしてみて」 そう言われてトライしたのですが、重くて上がらない。 こりゃあ、予想以上に重い。 「コツさえつかめば、女性でも簡単」なんてみんな書いているので、 あなどっていたのですが、こりゃ、半端じゃない。 「見本見せるからね」そう言って教官は、ホイッとばかりに持ち上げる。 もう一度トライ。 「胸をシートにひっつけて」 うーーーーん、うーーーーん。(汗) 「カエル跳びの要領で」 うーーーーん、うーーーーん。(汗) 「もっと、覆いかぶさって」 うーーーーん、うーーーーん。 やっと上がった。やれやれ。 「自分のバイク、起こされへんかったらカッコ悪いで」 そう言われ、「絶対こんな重いバイクには乗らないぞ」と、 密かに誓うのであった。 キーーーンコーーーンカーーーンコーーーン。 ====================================================== 7月8日(土) 第1段階2時間目 1時間目が終わり、ロビーに戻って、持参した水筒のお茶を飲む。 「どうやった、暑かったやろ」 説明会の時の男性が声をかけてくれました。 「いやーー、それより緊張しちゃって」 暑さはそれほど感じなかったのですが、ヘルメットを脱ぐと 結構汗をかいていました。(冷や汗か?) ホッとして時計を見ると、もうすぐ始まる時間。また下へ。 今度の時間は、私とかわいい女の子の二人のようです。 (女の子は小型の取得を目指しているようです) 教官は一人で二人を教えるようです。 「さっきは発進やりました?」 「はい」 「2速まで入れました?」 「はい」 「じゃあ、この時間は外周走りましょうか」 さっきの教官とは違い今度の教官は寡黙そうで、 ボソボソとしゃべるので聞き取りにくい。 「さっきのコースをしばらく走って」 そう言われてしばらくグルグル。 やっぱり、アクセル、ブレーキ、停止が思うように行かない。 教官はかわいい女の子に付きっきり。 そりゃ、女の子の方がいいでしょうよ。ブツブツ。 3回ほど繰り返していると、知らない間に教官が後ろに。 「どうですか」 いやーーー、どうですかって聞かれても・・ねえ。 「停止がまだちょっと」 なんだか間抜けな返事・・・ 「じゃあ、後ろに乗って」 外周を走る説明を受けます。 「右ウインカーを出して発進。左折するのですぐに左ウインカー。 ちょっと行くと一旦停止があって、左折して外周に出ます。 左折したらウインカーを消して、 最初のコーナーは2速で曲がり、加速して3速まで入れます。 コーナー手前で減速して2速に落として曲がる。 加速して3速に入れる。その後のコーナーは3速のままでいいです。 1週過ぎて最初のコーナーは2速に落として左ウインカーを出し、 少し左に寄ります。細い道に入って元の所に停車」 「わかりましたか」 「はい。あそことあそこは3速で、後は2速ですね」 「4輪の教習もやっていますので気をつけて下さい。 ゆっくり走っていても絶対すり抜けしないようにね」 誰がそんな恐ろしいことを(笑) じゃあ、しゅっぱーーーーつ。 コースに出て、外周に出るところで一旦停止。 うまく発進できずにちょっと傾いて止まると、 バイクの重みがどっと襲ってきます。 バイクというのは、またがっているときや、まっすぐに立っているときは ほとんど重みを感じないのですが、ひとたび傾くと とんでもない重さが襲ってきます。 何とかこらえて外周へ。 うーーーん、この加速がたまらーーーん。 この快感を味わいたくて免許とるんだーーー。 コーナーをちょっと膨らんだりしたものの、 まあまあ、こんなもんでしょう。 気持ちよく走っていて、ふと見ると知らぬ間に教官が横に。 何か叫んでいるけどよく聞き取れない。 よく聞くと、「ウインカー消して」 ありゃりゃ、いつも消し忘れちゃうんですよね(汗汗)。 2周、3周、今度は前に4輪の教習車がいます。 どうやらおばちゃんのようです(推定年齢53歳、何を根拠に!) が、これがとんでもなくのろい! ほとんど2速のアイドリング走行状態。 結局、この教習車がその後、私をずっといじめる結果になるのでした。 途中でいなくなるのですが、遅いものだから、いつの間にか また私の前を走っている。(邪魔してる!) これじゃ練習にならないよーーー、なんて泣いても無駄。 のろのろ、よたよた。 挙げ句の果てはコーナーでハンドルを切りすぎ、 豪快に歩道に乗り上げていました。 ここが教習所内でよかったね、おばちゃん。 それでも7〜8周はしたでしょうか。 教官歩み寄ってきて、 「どうですか」 また・・・どうですかって・・・ねえ。 「はあ、だいたい」 やっぱり間抜けな返事。 「今日は左回りしかしなかったけど、今度は右回りもするから。 コースの中の信号も通るから。また教則本読んどいてね」 そんなこんなで、2時間目もあっと言う間に終わり。 2階に上がり休憩していると、なんだか疲れがどっと押し寄せてきました。 ああ、足の付け根が痛い。 ガチガチになって乗ってるんだろうな・・・ 今度はまた1週間後。 今日のこと全部忘れちゃったりして。 帰りのアドレスくんが、とても頼りなく感じたのは言うまでもありません。 キーーーンコーーーンカーーーンコーーーン。 そうそう、適性検査の結果ですが、私は、 「活動的で社交性があり、意志も強くいつも張り切っているタイプ。 しかし、自信が強く、ときにはついやり過ぎてしまって、 摩擦を起こすこともあります。 大丈夫と思って強引なことをすると、思わぬ事故を起こします。 短気で怒りやすいところがあるので、自分は今不機嫌だと思ったら、 その日の運転は特に注意して下さい」 だそうです。 結構当たってますねぇ・・・えへえへ。 |