7月29日(土) 第1段階7時間目 今日は台風の影響か、朝から雲が多い。 しかし、午後からは雲もとれいいお天気。気温も急上昇。 さて今日は、前回の予告通り「坂道発進」 今日の教官は、明らかに私より年上のちょっと渋目の人。 まずはいつものように、教官の後ろに乗せてもらって説明を受けます。 「最初は2回ほど、坂道を通過して下さい。通過の時、上り坂では 身体をちょっと前傾させる。下りの時は少し後ろ気味に持ってくる」 そう言いながら、ゆっくりと坂道を通過していきます。 「その後は坂道で一旦停止。左右後方確認をして、後ろブレーキをかけたまま アクセルを少しふかし気味にし、半クラッチにします。 後ろブレーキを外し、さらにアクセルを開けます。頂上に着いたら、 ウインカーを出して、エンジンブレーキを利かせながら降りていきます」 じゃあやってみましょう。 坂道通過は何と言うことはありません。坂の傾斜も、思ったほど きつく感じませんでした。 車の坂道発進の時は、ボンネットで先が見えず、随分急な感じがしたのですが、 バイクの場合は、常に360度見渡せるので、恐怖感はありません。 さて次は一旦停車の後の坂道発進。 タコメーターとにらめっこしながら、ちょっとふかし気味に半クラッチ。 「左右後方確認忘れてるよ」教官の声が飛びます。 おっといけない、発進にだけ気を取られていました。 動力が伝わると、バイクがぐっと沈む感じがします。 そうしたら、後ろブレーキを外す。さらにアクセルをふかすと バイクは難なく坂を上っていきます。思ったより簡単です。 2回目も成功。簡単じゃん。 「タコメーターを見るんじゃなく、エンジンの音で操作しなさい」 そう言われてやってみました。 なるほど、この方がわかりやすいですね。 4回目くらいで、なめてしまったのか、初めてエンスト。 もっと慎重にやらなくてはいけません。 半クラッチでつないだ後、後ろブレーキを外したとき、 半クラッチのまま、更にエンジンの回転数を上げます。 間違ってもクラッチをつなぎきってしまってはいけません。 ほぼ間違いなくエンストします。 6〜7回やったでしょうか。 この時間これだけ??と思っていたら、教官「ちょっとこっち来て」 「オートバイの特性について説明しますから、後ろに乗って」 そう言われて、後ろに乗りました。 外周をぐるぐる回りながら、スピードとバイクの傾きについて説明を受けます。 バイクはカーブを曲がる際、バンクさせて曲がります。 スピードが出るにつれて、バンクもきつくなります。 また、緩やかなカーブより、急なカーブの方がよりバンクさせなくてはけません。 私を後ろに乗せた教官は、30kmのスピードで、急なカーブを曲がっていきます。 こわーーーーい。 さらに、四輪のコースのS字やクランクを、グイングインバンクしながら 走り抜けていきます。 ガリガリ。ちょっと、ステップすってるんですけど・・・(汗汗) 「じゃあ、バイクに乗って私の後ろについてきて」 ええ???私がやるの?? 「無理しなくていいですからね」 無理するわけないでしょ。 ヒーコラ言いながついていこうとしますが、とてもとても。 小さなカーブでは膨らむわ、スピードは出ないわ。 そのうち、教官は小さな8の字をかき出しました。 1周は何とかついていけたのですが、2周目は曲がりきれず 足をついてしまいました。 「じゃあ、この時間は終わっておきましょうか」 やれやれ、やっと終わった。 「次の時間はこのコースを走ってもらいますので憶えておいて下さい」 と、一枚のコースを書いた紙をくれました。 ちょっと、5分もない休憩時間で憶えられるわけないでしょ・・・ そう思っていると、 「ああ、続けて受けるのかなぁ。じゃあ、憶えられないか。 まあ、できるだけ憶えて。走りながら憶えればいいから」 そんな訳で、ロビーに戻ると、お茶を飲む時間もなく、 汗を拭くのもそこそこに、コースを書いた紙とにらめっこです。 ああ、暑い。のどが渇いた。 キーーーンコーーーンカーーーンコーーーン。 ====================================================== 7月29日(土) 第1段階8時間目 「コース、憶えられました?」 おいおい、そんなすぐに憶えられるわけないだろーーー。 そう心で思いながらも「はあ、だいたい」と、愛想笑いしながら 答える自分がちょっと悔しい。 「じゃあ一度走ってみましょう。後ろに乗って下さい」 はーーーーーい。 スタートして、外周走って、スラロームに一本橋、坂道発進に狭路通過、 踏切にクランクにS字。 驚いたことに、私はちゃんとコースを憶えていました。 私の速攻記憶力も満更ではありません。アハハハハ。 ではやってみます。 スラローム、久しぶりです(笑)。 ちょっとゆっくり行きすぎました。 一本橋、久しぶりです(笑)。 おっとっとっと。落ちちゃいました。いかんいかん。 坂道発進、今やったばっかり。オッケー、オッケー。 さて問題のクランクです。 先週うまく行きませんでした。今回はできるでしょうか。 慎重にクランクに入っていきます。 でも、やっぱりうまく曲がれず、立ちゴケしたくないばっかりに、 クランクをそのまま突っ切ってしまいました。 「止まらなきゃダメだよ」そう言われましたが、やっぱり恐怖心が 先に立ってしまいます。 2回目、3回目、やっぱりクランクがうまく行きません。 「ヒザが開いてるよ。ちょっと内股になるぐらいに意識して。 ステップに足を乗せるとき、少し外側に乗せると自然に内股になるよ」 バランスを取ろうとして、自然と膝が開いちゃうんですよね。 「それと・・・課題がイマイチですね」(一本橋も実は2勝2敗でした) はい、その通りでございます。 わかっちゃいるんですけど、どうにもうまく行きません。 夢に出てきそうです。 「じゃあ、これで終っときましょう。次の時間も同じコースを 走ってもらいますから」 「このコースだけ憶えておけばいいですか」 「次も2時間続けて乗るの?次で1段階が終わったら、その次は Aコースを走ることになるから、それも憶えておいて。 まあ、あまり変わりませんけどね」 来週は第1段階の9時間目。つまり「見きわめ」です。 見きわめがもらえなければ補習。 もらえれば次の時間は第2段階です。 今日のこの調子なら、見きわめはもらえそうにありません。 Aコースは憶える必要ないかなぁ・・・トホホ。 キーーーンコーーーンカーーーンコーーーン。 ====================================================== 8月5日(土) 第1段階9時間目 昨日の大阪の最高気温は37度。 今日も暑くなりそうです。 さて、この時間は「みきわめ」です。うまく行けば第2段階に進めます。 先週の調子じゃ、終われそうにないか・・・ 2輪の待合所に行くと、私と同じくらいの年格好の人がいました。 「暑いですね」と声をかけてみました。 「ホント暑いですね。今日の朝、卒検受けたんだけど、 今まで一度も失敗したことのないクランクで、 ギヤが入らなくなって、結局すべっちゃった」 「へー、そうなんですか。私クランク苦手です」 なんて話をしていました。 今日の教習生は、私を含めて4人。 私の担当の教官は、「似顔絵が描きやすそう」な人(笑)。 「じゃあ、外周を2周ほどしてきて下さい」 私の場合、1週間あいてしまうので、この「ならし」が、 カンを取り戻す唯一の方法です。 「じゃあ、1段階の練習コースを走ってもらいます。おぼえてますね」 と言うわけで、先週の続きです。 さて、心配はクランクです。 先週の失敗から1週間、どうすればいいのかを色々考えてみたのです。 私は今まで、ほとんど惰性だけ(アイドリング走行)で 曲がりきろうとしていました。 でも、これじゃ、やっぱりバイクは曲がってくれないんじゃないかと思い、 今回は、クランクにはゆっくり入って、最初の右コーナーは、 少しアクセルを開いてみようと思っていました。 さて、うまく行くのでしょうか。 スタートして外周に出、途中左折して信号を通り、また外周に出て スラローム、一本橋、坂道発進。 また外周に出て、狭路通過、等々ありまして、最後は踏切とクランク、 それにS字です。 踏切で一旦停止して、安全確認をした後、ふーーーっと、大きく深呼吸をしました。 踏切を渡りきるとすぐ2速に入れます。充分減速をして、左のクランクに入ります。 ちょっとアクセルを開いて・・・やはり最初の右カーブで内側のパイロンを 倒してしまいましたが、今までより感触はいいようです。 2回目、3回目も同じように内側を引っかけてしまいました。 「もうちょっと突っ込んでから曲がらないと・・・」 教官にそう言われるのですが、なかなかうまき行きません。 4回目、踏切で一旦停止していると、教官が歩み寄ってきて、 「これが最後ですからね。今度あそこのパイロン倒したらあきまへんで」 これは暗に、「補習だぞ」と言われているのでしょうか。 まあ、1時間くらいの補習は覚悟していますが・・・ 度胸を決めて発進。 踏切を通過。 クランクに突入。 ちょっとスピードが出過ぎて突っ込んでしまい、 右のパイロンは倒さなかったのですが、曲がりきった 左側のパイロンを踏んづけてしまいました。 「ほかのパイロンやったら倒してもええて言うてへんで」 教官は苦笑いしながらそう言いました。 ああ、補習決定か・・・ 最後、台帳にハンコを押しているところを眺めていると、 「みきわめ」の場所にもはんこが押されたように見えました。 いやいや、期待するのはやめとこう。 こんなで2段階に進めるわけがない。 「じゃあ、次Aコースね」 ええーー、と言うことは・・・ほんと?!?! このときは教官が神様に見えました。 「今日は、免許所持ってきてますか?」 「はい、ロッカーに入ってますけど」 「じゃあ、次の時間見せて下さい」 ロビーに戻って念のために台帳を見ました。 みきわめの所にしっかりとハンコが押されていました。 やったーーー。第1段階終了だ。 キーーーンコーーーンカーーーンコーーーン。 ====================================================== 8月5日(土) 第2段階1時間目 ロビーに戻り、いつものように汗を拭い、お茶を飲み、一息入れました。 ヘルメットの中は汗でびっしょり、Gパンのお尻のあたりも 汗でぐっしょりです。 次の時間も同じ教官。 「免許所見せて下さい」 教官は、私の免許所の裏表を、念入りに眺めていました。 どうやら、今まで大きな違反や処分などがないかを見ているようです。 私の免許はゴールドカード。きれいなもんです(笑)。 さて、いつものように教官の後ろに乗せてもらい、コースを一回り。 「これからは、交差点での安全確認や、合図の出し方、タイミング、 進路変更、走るところ(道路左側1メートル以内)などが、 完全に出来るようにして下さい」 まあ、やることは今までと同じなんですが、より確実に、 より慎重に、ミスのないように、と言ったところでしょうか。 Aコースは、1段階の練習コースの、最後がちょっと違うだけで、 ほとんど同じです。 何度かコースを回ります。 時々教官がやってきて併走しながらアドバイスをくれます。 「左右確認忘れてるで!」 おっといけない。交差点を通過するときは、大きく頭を左右に振って 「見てるよーー」ってアピールしなくてはいけません。 クランクはまだ十分ではありませんが、練習すれば何とかなりそうだと 思い始めました。 残り時間が少なくなってきたとき、私がクランクを苦手にしているので、 「踏切とクランクと、S字をグルグル回りなさい」とコースを変更してくれました。 でも、2回ほど回ったところで時間がきてしまいました。 教官は、台帳にハンコを押しながら、 「クランクの苦手意識はないでしょ?」と、気遣ってくれました。 「先週まではありましたが、今日でちょっとなくなりました」 この教官、顔に似合わず(失礼!)結構、優しいのかも知れない。 「じゃあ、次も頑張ってね」 よしよし、また一つハンコが増えた。 キーーーンコーーーンカーーーンコーーーン。 ====================================================== |