教習日記その5



8月26日(土)
第2段階5時間目(ケーススタディ)

今週の水曜日に、教習所から電話があり、
「ケーススタディ、セット教習とも、予約が取れました」とのこと。
予定通りに進みそうです。

いやーーー今日も暑い。
午後、外にでると、吐き気をおぼえるほどの暑さ。
でも、頑張らなくては。

先週、1時間しか乗らなかったせいで、何だか、とても長い間
乗っていないような気がします。
さて、今日の1時間目はケーススタディ。
一体どんなことをするのでしょう。

この時間の教習生は4名。うち、私の「相方」をつとめてくれるのは、
小型を目指す、あのかわいいお嬢ちゃん。
「じゃあ、始めます。ケーススタディって、どんなことやるかわかりますか?」
私は、全然わからなかったので、正直に「いいえ」
お嬢ちゃんは、ちょっと知っているらしく、「だ・い・た・い」

「オートバイの事故は、交差点内での発生がとても多いのです。
出会い頭や、巻き込み(巻き込まれ)による事故が多いのですが、
それを体験してもらいます。まあ、皆さんにやってもらって、
万が一のことがあってはいけないので、一人は教官の運転する
バイクの後ろ、もう一人は教官の運転する車の助手席に乗ってもらい、
体験してもらいます」
と言うわけで、私は最初バイクの後ろに乗り、「あわや事故」
と言うのを体験することになりました。

教習所の中心にある交差点で、無理して右折しようとするバイクに、
車が、これまた無理して突っ込んでくると言うシチュエーションです。
見通しのいい教習所内の交差点なので、設定にちょっと無理が
あるんですけどねぇ・・・まあ、いいか。
バイクが右折しようと加速しながら進むと、対向車もなぜか、
急に加速してきて、お互いに急ブレーキをかけるのです。
バイクは、身体がむき出しになっているので、
追突しないとわかっていても、かなり恐怖を感じます。

お次は巻き込み。直進しようとするバイクに、覆いかぶさるように
無理して左折しようとする車。これもなかなか怖いです。
その後、車のどこを走ると死角になるか、ヘッドライトを点けているときと、
消しているときの距離感の違いなど、車の助手席に移っても体験しました。

車の中では、教官が色々と話しかけてくれ、結構和やかな雰囲気でした。
「今まで、原付に乗っていたら、ヒヤッとしたこともあるでしょ」
(私が原付に乗ってるのをなぜ知っているのでしょう?)
「はい、そうですね。交差点では緊張しますね」
「免許取ったら、バイクに乗るんでしょ」
「はい、絶対乗ります」
「400cc?」
「いやーー、250ccになるか、どうか」
「車検とか経費が高くつくもんね。軽自動車並やもんね」
「はい。それが一番のネックで(笑)」等々。

さて、「恐怖体験(?)」も終わり、後半は「自由走行」です。
「残りの時間は、自分でコースを考えて走って下さい。
今まで左折していたところを右折するとか、走っていないルートを通るとか。
その際必ず、踏切とクランク、スラロームと一本橋をコースに入れて下さい。
頭の中でコースが出来たら、そのコースを教えて下さい」
「自由に」なんて言われるのは、ひょっとして一番難しいかも知れません。
坂道発進をしばらくやっていないので、是非入れたかったのですが、
考えれば考えるほど複雑になり、自分でおぼえきれないのです(笑)。
「簡単なのでいいですよ」
「はい。じゃあ、スタートして坂道発進。最初の一旦停止の道を右折。
外周回って・・・」考えながらしゃべるものですから途中で訳が
分からなくなってしまいます。
「もっと簡単でいいって(苦笑)」
何だか情けなくなってきました(汗汗)。
「はい。じゃあ、坂道発進して、外周回って踏み切りクランクやって、
スラロームやって一本橋やって戻ってきます」
「じゃあ、2回回ったら止まっていて下さい」

行ってきまぁーーーす。
何となくグルグルと回っていきます。
坂道発進は大丈夫でした。
一本橋は、1本目落ちちゃいました。(こんなんで大丈夫?)
2本目は渡れました(ちょっとホッとしました)。
クランクは久々です。いけるかな?
1本目、2本目とも、何とか行けました。やれやれ。

2周回ったら教官が、
「じゃあ、坂道発進とスラローム、急制動をずっとやってて下さい」
それも、3回ほど回ると終わりの時間です。

何だか、あんまり上達してないような気が・・・大丈夫かなぁ・・・

キーーーンコーーーンカーーーンコーーーン。

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8月26日(土)
第2段階6時間目(セット教習)

さあ、2時間目はセット教習です。
セットと言っても、ポテトやドリンクが
セットで付いているわけではありません(面白くないって)

バイクの待合所で待っていると、今まで当たったことのない教官。
どことなく「早野凡平」に似ています(古いぞ)。
しゃべりも何だか素人離れしています(笑)。

「この時間は最初、教官がバイクで、外(路上)を走りますので、
皆さんは私の運転する車に乗ってもらって、後ろからついて行き、
どんなところを走るのがいいのか、どんなところに注意しなくては
いけないのかを勉強しましょう」
セット教習での私の「相方」は、例のお嬢ちゃんと、もう一人、
高校生くらいのあんちゃんです。
助手席にはお嬢ちゃん、その後ろにあんちゃん、
運転席の後ろに私が乗り、出発です。

「一旦停止ではああしてこうして。駐車している車があったらどうのこうの。
見えないところから人が飛び出すかもどうたらこうたら」
まあ、車も原付も運転する私にすれば、わかりきったことばかりです。
「道路に書いてあるあの菱形のマークはなに?」と突然お嬢ちゃんにクエスチョン。
「うーーーん、なんだっけ。この前習ったのになぁ」
おいおい大丈夫か!!
「じゃあ、○○くんわかる?」と、あんちゃんに振ります。
「はあ、近くに横断歩道があるぞーーのマーク」
「そうそう、よくできました(笑)」

などと楽しくドライブしていると、助手席でお嬢ちゃんが目を閉じているらしい。
「どうしたん?大丈夫?気分悪いの?」
何とお嬢ちゃん、10分ほどのドライブで車に酔ってしまった模様。
「窓、開けたら」
「いや、暑いから」
「わがままやなぁ」
「そんなんやったら、ドライブとか行かれへんやん」
「ううん、ドライブは好き」
「ますます、ようわからん」
そんな会話を交わしながら、車は予定を早めて教習所へ。

「後半は、皆さんにBコースを走ってもらい、その模様を私がビデオに撮ります。
そのビデオを、次の学科の時間に見てもらいます」
おお、何と自分が走っているところをビデオに撮ってくれるのか。
恥ずかしいような、嬉しいような、照れくさいような・・・

簡単にBコースの説明を受けコースへ。
コースはしっかり覚えていたつもりだったのですが、最後の部分で、
もう一周回らなくてはいけないのをすっ飛ばしてしまい、
早く戻ってきてしまいました。うう、恥ずかしい・・・
おかげで(?)クランクも失敗。久々にパイロンをなぎ倒してしまいました。
一本橋も失敗の連続。こんな姿をビデオに撮られているなんて情けない・・・

3回ほど回ったところで時間が来ました。
「次の時間はセットの学科ですので、時間が来たらロビーに集合して下さい」

やれやれ、何とか終わりました。

キーーーンコーーーンカーーーンコーーーン。

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8月26日(土)
第2段階学科1時間目(セット教習)

「じゃあ、皆さん集合して下さい」
と、案内されたのは3階の学科の教室。

「ではまず、Bコースを走った”模範走行”のビデオを見てもらいます」
と言いながら、ある教官が走るビデオを見せてもらいました。
冬に撮影されたのか、時々雪が舞っていて、冷房の利きを早めてくれます。
「ここでは左にウインカーを出して、曲がったらすぐに消して、
左折するのでもう一度左にウインカーを出します。点けっぱなしにしないように。
交差点に進入するときは、必ず左右を見て下さい。これはこうで、忘れると
減点です。あれはそれで、失敗すると検定中止です」
等々、ビデオを見ながら説明してくれます。

「じゃあ次は皆さんを撮ったビデオを見てみましょう」
ありゃりゃ、恥ずかしい・・・
先頭を走るのは私じゃないですか。
まっすぐ走っている分には、なかなかかっこいいですね(笑)。
スラロームも、なかなか様になっています。
でも、後ろを走るあんちゃんはさすがにうまい。
スラロームもかなり早いし、クランクでもしっかりバイクを倒せている。
お嬢ちゃんは、2車線の左側から右折したりしています。
さすがにこれには教官、
「ようあんな恐ろしい事するなぁ」とコメントしたものの、
私たちには何もコメントなし。
もっと色々注意されるのかと思っていたのですが、少々気合い抜けです。

「では次に、危険予測というのをやってもらいます。このイラストを見て
(と言いながら、10種類くらいのいろんな場面が書かれたイラストが
配られました)潜んでいる危険を予測してもらいます。
各場面について、最低でも二つこの紙に書き出して下さい。
5年更新の立派な免許の方がおられますので、その方に司会進行を
してもらいます。書記は、最年少の彼にやってもらいます。」
と言うわけで、私が司会、あんちゃんが書記、と言う配役も決まり、
最初は、見通しの悪いカーブを走行しているイラストです。

「どんな危険が予測できますか」(私)
「えーーーなんやろ。わかれへん」(お嬢ちゃん)
おいおい、最初からつまずいてどうするんだ。しっかり考えろよ。
「じゃあ、一つ出しましょう。”対向車がセンターラインを超えて
走ってくるかも知れない”って言うのはどう?」(私)
「カーブの先で車が止まっているかも知れない」(あんちゃん)
あんちゃんも出してくれました。
「時間がないので、どんどん先に進みましょう。次のイラストは
どうですか」(私)
次は何の変哲もない交差点。前に車が走行しています。
「全然わかれへん」(お嬢ちゃん)
考える気あるのか(怒)?!
「何もなさそうなイラストですよね」(あんちゃん)
「”見通しの悪い交差点から、いきなり車がでてくるかも知れない”
はどう?」(私)
「”急に車が割り込んでくる”って言うのはどうですか」(あんちゃん)
「いいね、いいね。彼女も何かない?」(私)
「うーーーんと。”動物が飛び出すかも知れない”」(お嬢ちゃん)
え?????いきなり「イタチ」でも飛び出すって言うの?
面白すぎるじゃない。
「じゃあ、それも書いといて(笑)」(私)

そんな調子で、15分ほどで5問やったところで時間が来ました。
その次は、危険予測のビデオを見せてもらいました。
プロのスタントマンを使ったビデオだそうで、バイクが車とぶつかり、
すっ飛ばされてアスファルトにたたきつけられると言うシーンが
出てくるビデオです。
「ヤラセ」だとわかっていても、なかなかビビってしまいます。

ケーススタディと言い、セット教習と言い、今日はバラエティーに富んだ
内容で、とても面白かったです。

キーーーンコーーーンカーーーンコーーーン。

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