乗り替え日記2



さて、いよいよ土曜日がやってきた。

朝一番から取りに行こうと思ったのだが生憎の天気だ。天気予報では
回復するというので、「まあ、午後からでも良いか」などと思ってみる。
幸い雨はすぐ上がり、午後からの予定もなくはないので、10時過ぎ、
ショップへ向かうことにする。

先週は夕方だったので道はよく混んでいたが、午前中はさほど混まず、
スルスルとショップに着いてしまった。
「あれ、昼からじゃなかったんですか」なんて言われてしまった。午後に
するなんて一言も言ってなかったのに・・・まあいいか。

頭金の残金を支払い、いよいよ引き渡し式である。(ウソ!)
各部の説明をしてもらう。
シートの外し方(ホーネットはシートを開けるのではなく外してしまう)。
これはちょっとコツがいる。チョ−クの位置の確認。ヘルメットホルダーの
位置の確認。燃料キャップはとれてしまうので注意が必要。などなど。

「今までとは違って、速いから気をつけて下さいね」などと暖かい言葉を
背に受け、ドキドキしながら出発である。
ショップは1号線に面していて交通量が多い。スタンドを蹴り上げ、車の
切れ目を見つけてスタートしようとしたらプスン。スタンドがちゃんと
上がっていなかったらしい。

気を取り直してスタート。クラッチミートは思ったほどシビアではないようだ。
ガソリンが空っぽなので、とりあえずスタンドまで走らすことにする。
1速で引っ張ってみた。速い、速い。どこまでも回ろうとするよ、このエンジン。
ポジションは、(スーパーシェルパと比べてしまうが)思ったより前傾姿勢。
でもきつくはない。ステップもちょっと高くて、ちょっと後ろ目の感じ。
このホーネット、タンクは大きいのだが、シートあたりで切れ込んでいて
ちょうど腿あたりがピタリと収まる。ニーグリップがしやすい。何だかとても
自分がスポーティーになった気分。
ハンドル幅が狭い感じがしたのは最初だけ。タイヤがゴツイからか、走行は
とても安定している。排気音はアイドリングでは本当に静かだ。そう言えば、
教習中の時、教習車も排気音が小さく、すでにエンジンがかかっているのに、
何度もセルを回していたことがあったっけ。
ブレーキもよくきく。前輪はもとより、後輪だけでもしっかり減速できる。
黄色信号であわてて止まったが、停止線でピタリと止まれた。

交通量の多い1号線から内環状へ左折。ここは交通量少な目なので、ちょっと
悪のりしてエンジンを回してみた。どのギヤでも素晴らしい加速感。アクセルを
ちょっとひねると、あっと言う間に10,000回転を超える。
ただ、1速から加速して2速、加速して3速とシフトアップしていくのだが、
シフトアップしてもあまり回転が下がらない。これがインプレに書いてあった
「ギヤがクロスしている」と言うことなのか。
エンジンの回転はよく上がるのだが、力強さが感じられず、「ああ、やっぱり
250ccなんだ」と実感してしまう。まあ、このあたりを何とかしようとすれば
排気量を上げなきゃいけないんだろうな。やっぱり400か?(おいおい)。

ガソリンスタンドに到着。14リットルも入った(笑)。やっぱりでかい。
給油中、キャップを持っていなくてはいけないのは、ちょっと辛い。なぜ、
こんな風にしたのか理解に苦しむ。ちょっとしたことなのだが、悔やまれる。
家に戻りバイクを降りる。あらためて眺めてみるとやっぱり綺麗な色だ。
スタイルも良い。タイヤの幅もグッとくる。走りも良いが、何より、
所有する事の喜びを感じさせてくれるバイクであることを実感する。
ああ、やっぱり乗り替えて良かった。




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