土曜日がやってきた。 今日も天気が良くて気持ちがいい。 早速じっくり見てみることにする。 この日は、メカニックの店員が相手をしてくれた。 「何色にしますか?」 店には、シルバーとブルーの2台があり、 程度も値段も、同じと言うことだ。 「じゃあ、ブルーを見せて」 私はブルーが好きだ。 近くでまじまじと見てみるが、とてもきれい。 とても1万キロ近く走っていたとは信じられない。 しかし、さすがにタイヤは素人の私が見ても減っているのがわかる。 溝は残っているのだが、溝の底がひび割れていいる。 「これって大丈夫なの?」 「側面のひびは深刻だけど、これはしばらくは大丈夫ですよ」 「タイヤ交換するといくらくらい?」 「前後で4万円くらいです」 ほほーー、結構するもんだ。 「タイヤは命を乗せている」なんて言う広告コピーが頭をよぎる。 ま、今は厳しいので、次のボーナスで考えることにする。 またいでクッションを確かめたり、ハンドルを切ってみたり。 まあ、素人の私が見てわかるのはそんなところ。 何かを見つけて、鋭く追求するなんてできっこない。 まあ、後はショップを信頼して、と言ったところか。 書類の作成中、下取りの金額を記入するさい、 本当にいいんですね、と言わんばかりに店主に念を押していた。 やはり、30と言うのは破格らしい。 だからからか、今度は150円の端数も切ってはくれなかった。 ローンの申し込みも何の問題もなくいけた。 今度の週末には乗り替えられると言う。 ちょっとテンポが速すぎる気がするが、とにかく嬉しい。 車検のことも聞いてみた。 「2年後、ここで車検をお願いしたらいくらかかるの?」 「7万円です」 「整備だけお願いしたら?」 「25,000円ですね」 ユーザー車検なら、これに自賠責と重量税をプラスすればいい。 3万円ほどをプラスして、55,000円ほどか。 いずれにしろ、一度にお金がいるので、今から少しずつ貯めておかなくては。 「じゃあ、今度の土曜日に取りに来ますので、よろしく」 雨が降らないのを祈るばかりだ。 ------------------------------------------------------------------- さてさて、待ちに待った土曜日がやってきた。 嬉しいことにいいお天気である。 ホーネットに乗るのも今日が最後。 一年間お世話になりましたとばかりに、 今日は特に心を込めてバイクをきれいに拭いた。 車が混むこともなく、スルスルとショップに着いた。 もうすでに、すぐ乗れるところに出してあった。 うーーん、きれいなブルーだ。やっぱりブルーにしてよかった。 続いて各部の説明をしてもらう。 チョークの位置がエンジン近くにあり、少し違和感がある。 それ以外はホーネットと特に変わらないようだ。 燃料計がついている。その代わりリザーブコックがない。 残量が目で見えるのは嬉しい。 燃料キャップがとれてしまわない。(ホーネットはとれた) 当たり前かも知れないけど、やはり各部がしっかり作ってあって、 ホーネットとは「格の違い」を感じる。 頭金を払い、ショップを後に走り出した。 がしかし、回転が思うように上がらない。 レスポンスもすごく悪い。 車線変更するのに、こわい思いをしてしまった。 でも考えてみれば、数ヶ月(ひょっとすると1年以上)動かされて いなかったバイクである。本調子になるのも時間がかかるのかも知れない。 実際、続けて3日ほど乗ると、かなりスムーズに回るようになってきた。 低速の馬力が強い! 回転を上げなくても走れる。 ホーネットの時は、すぐに6速までシフトアップしたが、 これはそんなことがない。気がついたときはせいぜい5速だ。 排気音も静かだ。(ちょっと物足らない気もするが) クラッチが重い。 つながるポイントも遠い。 ブレーキの利くタイミングをつかむのが難しい。 まあ、このあたりは慣れればいいだけのことだ。 ショックが固い?少しのギャップで飛び跳ねてしまう。 シートも思ったより固い。少しお尻が痛い。 横幅があり、ショックが固いせいか、ホーネットと同じ シート高であるのに足つきが悪い。 オフロードバイク、ネイキッド250ccと乗り継いで、 とうとう、今の免許で乗れる最高排気量になってしまった。 「400でさえ物足らなくなるのではないか」という不安を抱えつつ、 今は腕を磨いて、一日も早く乗りこなせるようになろう。 やはりバイクはワクワクする。ドキドキする。スカッとする。 VTECならではの、4バルブに切り替わるタイミングも楽しんでみよう。 とりあえず、少し遠くまで走ってみることにしよう。 今度の週末は晴れるだろうか。 |