乗り替え日記4



土曜日がやってきた。
今日も天気が良くて気持ちがいい。

早速じっくり見てみることにする。
この日は、メカニックの店員が相手をしてくれた。
「何色にしますか?」
店には、シルバーとブルーの2台があり、
程度も値段も、同じと言うことだ。
「じゃあ、ブルーを見せて」
私はブルーが好きだ。

近くでまじまじと見てみるが、とてもきれい。
とても1万キロ近く走っていたとは信じられない。
しかし、さすがにタイヤは素人の私が見ても減っているのがわかる。
溝は残っているのだが、溝の底がひび割れていいる。

「これって大丈夫なの?」
「側面のひびは深刻だけど、これはしばらくは大丈夫ですよ」
「タイヤ交換するといくらくらい?」
「前後で4万円くらいです」
ほほーー、結構するもんだ。
「タイヤは命を乗せている」なんて言う広告コピーが頭をよぎる。
ま、今は厳しいので、次のボーナスで考えることにする。

またいでクッションを確かめたり、ハンドルを切ってみたり。
まあ、素人の私が見てわかるのはそんなところ。
何かを見つけて、鋭く追求するなんてできっこない。
まあ、後はショップを信頼して、と言ったところか。

書類の作成中、下取りの金額を記入するさい、
本当にいいんですね、と言わんばかりに店主に念を押していた。
やはり、30と言うのは破格らしい。
だからからか、今度は150円の端数も切ってはくれなかった。
ローンの申し込みも何の問題もなくいけた。
今度の週末には乗り替えられると言う。
ちょっとテンポが速すぎる気がするが、とにかく嬉しい。

車検のことも聞いてみた。
「2年後、ここで車検をお願いしたらいくらかかるの?」
「7万円です」
「整備だけお願いしたら?」
「25,000円ですね」
ユーザー車検なら、これに自賠責と重量税をプラスすればいい。
3万円ほどをプラスして、55,000円ほどか。
いずれにしろ、一度にお金がいるので、今から少しずつ貯めておかなくては。

「じゃあ、今度の土曜日に取りに来ますので、よろしく」
雨が降らないのを祈るばかりだ。

-------------------------------------------------------------------

さてさて、待ちに待った土曜日がやってきた。
嬉しいことにいいお天気である。

ホーネットに乗るのも今日が最後。
一年間お世話になりましたとばかりに、
今日は特に心を込めてバイクをきれいに拭いた。

車が混むこともなく、スルスルとショップに着いた。
もうすでに、すぐ乗れるところに出してあった。
うーーん、きれいなブルーだ。やっぱりブルーにしてよかった。
続いて各部の説明をしてもらう。

チョークの位置がエンジン近くにあり、少し違和感がある。
それ以外はホーネットと特に変わらないようだ。
燃料計がついている。その代わりリザーブコックがない。
残量が目で見えるのは嬉しい。
燃料キャップがとれてしまわない。(ホーネットはとれた)
当たり前かも知れないけど、やはり各部がしっかり作ってあって、
ホーネットとは「格の違い」を感じる。

頭金を払い、ショップを後に走り出した。
がしかし、回転が思うように上がらない。
レスポンスもすごく悪い。
車線変更するのに、こわい思いをしてしまった。
でも考えてみれば、数ヶ月(ひょっとすると1年以上)動かされて
いなかったバイクである。本調子になるのも時間がかかるのかも知れない。
実際、続けて3日ほど乗ると、かなりスムーズに回るようになってきた。

低速の馬力が強い!
回転を上げなくても走れる。
ホーネットの時は、すぐに6速までシフトアップしたが、
これはそんなことがない。気がついたときはせいぜい5速だ。
排気音も静かだ。(ちょっと物足らない気もするが)

クラッチが重い。
つながるポイントも遠い。
ブレーキの利くタイミングをつかむのが難しい。
まあ、このあたりは慣れればいいだけのことだ。
ショックが固い?少しのギャップで飛び跳ねてしまう。
シートも思ったより固い。少しお尻が痛い。
横幅があり、ショックが固いせいか、ホーネットと同じ
シート高であるのに足つきが悪い。

オフロードバイク、ネイキッド250ccと乗り継いで、
とうとう、今の免許で乗れる最高排気量になってしまった。
「400でさえ物足らなくなるのではないか」という不安を抱えつつ、
今は腕を磨いて、一日も早く乗りこなせるようになろう。
やはりバイクはワクワクする。ドキドキする。スカッとする。

VTECならではの、4バルブに切り替わるタイミングも楽しんでみよう。
とりあえず、少し遠くまで走ってみることにしよう。
今度の週末は晴れるだろうか。



次を読む | バイク日記TOPへ | HOMEにもどる