三田誠広の創作ノート2


読売新聞連載「恋する家族」主な登場人物

6月〜10月


11月 12月 ホームページ


11/3
一ヶ月以上、このノートを書いていなかった。2カ月ぶんのストックがあったため、やや安心していた部分もあるが、大学の仕事が忙しく、またプライベートな面でも多忙だった。
ベルギーに留学している長男のところに妻が様子を見にいったので、残された次男のためのメシの支度などが、こちらの負担になったということもある。
大学教師、作家の仕事に、家事労働までが加わり、いささかピンチだった。
それでも「家族のルーツ」と小タイトルを付けた新たな章を半分くらい書いたところで、『週刊小説』の締切が迫ってきた。
「遮那王伝説」シリーズの第7章。この作品は8章で終わるので、大詰の直前の重要な部分だ。これに結局、半月かかってしまった。
朝日新聞に日曜エッセーを書き始めたのも負担になっている。
7−9月の日経新聞の日曜エッセーは、最初に13回、3カ月ぶんを渡しておいたのだが、朝日の方は、毎回渡しているので、ストックがまったくなく、プレッシャーがかかる。
反響を見ながら書くつもりなので、ずっとこのペースが続くだろう。
それでもようやく「遮那王伝説」が完了し、「家族のルーツ」の続きを書き始めた。
本日、この章が終わった。スクランブル状態の最後に、父親が帰郷して、父母の墓の前に立つ。
ここから本格的な回想が始まる。次の「母の青春」の章では、結婚して二児が生まれた直後の母のノイローゼ状態について語られる。
そこにすべての出発点がある。この作品は、世代間の対比と断絶を描くのがテーマで、父親が主人公になっているのだが、同時に、母と娘を対比することが、重要なモチーフになっている。
母については、ここまであまり語られなかった。ここから一挙に、母の人生の奇跡が明らかにされて、作品は急速に深まっていく。
ただの新聞小説ではなく、まぎれもなく文学的な深みのある世界がここから始まる。 雑用もないのでここからは新聞小説に集中できると思ったのだが、突然、AIX(アスキー)の業務停止という情報が入った。
このホームページを載せているプロバイダーがつぶれてしまうことになった。
従って来年の一月で、このホームページも消えてしまうことになる。急遽、新しいプロバイダーを探さないと、メールも送れなくなる。
とりあえずアサヒネットにオンラインサインアップして、契約した。半月以内に新しいホームページを開設する。
内容は同じだが、アサヒネットはホームページに25メガまで使えるので、画像などの情報も増やせる。
来年は写真なども入れたいと思っていたので、プロバイダーの変更はいい機会だが、ホームページのURLやメールアドレスの変更を各所に通知しないといけない。
名刺を刷り直すだけでも大変な出費だ。アスキーはそこのところをどう考えているのか。
大学の講義要項や年賀状にもアドレスを載せたいので、パソコンの設定を急ぐ必要がある。
ところでパソコンというものは、ふだんは必要な機能しか使っていないので、設定のやりかえということになると、パソコンの仕組みから研究する必要がある。
わたしはパソコンおたくではなく、ただ道具として使っているだけなので、設定の変更は大変な時間のロスだ。
ここ数日、実はそのことでいろいろとパソコンをいじっていた。こちらの無知ゆえに、設定の基本がよくわかっていなかったのに、いままでは偶然、うまくつながっていた、というような箇所を発見した。
新しいプロバイダーと契約しても、アスキーの方もしばらくは使う。メールが送られてくる可能性があるからだ。
そのため複数の接続を切り替えて使う必要があり、そのための設定をどうすればいいのか、実のところよくわからなかったのだ。
いまでもわからない部分はあるのだが、この3日ほどの研究でようやく仕組みがわかった。まあ、何とかなりそうだ。
というわけで、ようやく「恋する家族」に集中できる。2月ぶんあったストックがずいぶん減ってしまった。ここからはエンディングに向けて、ピッチを上げたい。

11/11
新しいプロバイダーとの契約も済み、設定も終わった。ホームページの引っ越しも完了した。
古いURLで接続しても、新しいホームページに移行できるように設定し、しばらくの間使える古いメールアドレスを、読者からのお便りのメールボックスとして、ホームページ上に表示することにした。
どれくらいお便りが来るかわからないが、悪質なメールが来ず、励ましのお便りが来るようなら、読者用のメールボックスを正式に開設したい。
さて、読売新聞の担当者尾崎さんから連絡があり、来年2月まで連載を延ばしてもよいとのこと。こちらもそれくらいのつもりで書いていた。
現在、1月の冒頭を書いている。お正月の第一回なのに、いやに暗い話になって、困っているのだが、
父親が、家族のルーツを回想するシーンだから仕方ない。
朝日新聞の日曜エッセーが好評のようで、子供が幼かった頃の話を小説にも入れたらどうかという提案があったが、あまり長くならないよう、コンパクトに書くつもりだ。
里紗の郷里の父親は、最初から登場させるつもりでいたが、明日香、美麗の父も出したい。
世代間の対立が全体として見えてくるように書かないといけない。
現在進行しているのは、母親が失踪するくだりで、幼い洋一と亜紀は、実家に預けられる。
そこから、母、花絵の人生が展開されることになる。
今月20日頃に次の原稿を渡す約束をしたので、この章を、ピッチを上げて書きたい。

11/18
本日、世田谷文学賞の選考委員会、芦花公園の世田谷文学館で、田久保英夫氏と選考を担当したのだが、両者の見解はぴったり一致にして、三十分ほどで終了した。
それから神田の書店を回って、大学の研究費で購入する図書を選んだ。予算を消費しないていけないので、お買い物ゲームみたいに、予算でちょうど買える全集物を決めるのに手間取った。
というような作業のあと、自宅に帰って、「恋する家族」に取り組んだ。
ようやく「女の一生」と題する章を終わる。これで、11/20のバイク便に、2章、24回ぶん渡せる。
掲載日でいえば、すでに新年を迎えている。どうにか一ヶ月半のストックを保っている。
亜紀が美麗の部屋に泊まった深夜に、父親が押し掛けてくるシーン。とっさに考えたのだが、スリリングに展開できた。
例えば、作品のかなり早い段階で、亜紀が美麗の部屋のタンスの中に、大量のコンドームを発見する場面を書いた。
こういうのはいわゆる「布石」で、このコンドームが実際にどのように活用されるのか何も考えていない。
ただ、ここにコンドームを置いたからには、いつか美麗がタンスの引き出しからコンドームを出すシーンを描くことになる、ということは、この時点で決まっている。
それから二ヶ月くらいたって、父親が美麗の部屋で酔っぱらって寝ている。その時、美麗がタンスの引き出しを開けてごそごそしている。
「コンドームを出した」とは書かない。二ヶ月前のことを憶えている読者だけが理解できる。
それが小説というものの奥深さで、浅い読み方しかしない読者は相手にしない。
美麗の部屋で、父と娘が鉢合わせするというシーンは、当初は考えていなかったのだが、布石を打っていけば必然的に、そういうシーンが発生する。
小説というものは、作者が無理矢理書くものではない。布石を打っていけば、途中から、物語がひとりでに進行していくものだ。
この作品は新聞小説ということもあり、書いていくプロセスに時間がかかるのだが、それだけに、ごく自然にストーリーが展開していく部分が多い。
もちろんそうした自然の流れを断って、作者がわざと場面転換してしまう部分もある。
2月までの延長が可能だとはいえ、単行本が厚いと読者に拒否されるので、全体を500枚以下に抑えたい。
そのために、説明不足を承知で、わざとぶったぎってテンポを速めていく。
とくにこのあたりからエンディングまでは、ディズニーランドのスプラッシュマウンテンみたいに、ものすごいスピードで大団円に到達したい。


12/14
しばらくこのノートを書いていなかった。この間、仕事をサボッていたわけではない。
この前の記述にあるように11/20のバイク便に原稿を渡してからも、ひたすら書き続けてきた。
この連載は半年を目途としてスタートしたのだが、登場人物が多すぎたようで、予定なら1月末で終わるところが、2月末までかかりそうな感じになってきた。
このところ担当者とほとんど打ち合わせをしていないので、この次に誰が書くのかまったく知らない。
まあこの種の仕事は、およそのスタートは決まっていても、前任者の都合で、連載開始の期日がなかなか決まらないこともある。
この連載の前は村上龍氏で、一週間前まで、いつ終わるか連絡がなかった。
こちらはもう少し早めに、エンディングの期日を報告したいと思う。
さて、前回のバイク便から何を書いたかというと、10月1日の内定式に向けてのヒロイン亜紀の決断と、明日香と柿崎にまつわるエピソード、これにキミタクくんが絡む。
それから父親と、長男洋一に、アズサが絡むストーリーが続き、里紗の帰郷、というふうに、物語はあちこちにスクランブル状態で展開していく。
本日、154回までの草稿を仕上げてプリントした。あと3日ほどあればチェックを終えてバイク便に渡せる。
2月末を最終回とすると、168回ということになり、あと14回、原稿用紙にして40枚分しかない。
これで果たして物語が収束するのか心配だ。しかし明日香と里紗に関しては、必要なプロットは書き終えた。
美麗についも書くべきことはない。ということは、亜紀と家族の物語だけに絞ることができる。
コンパクトに書けば14回で終わることは可能だろう。
8月初めからの連載にそなえて7月初めから書き始めたこの作品も、あとわずかで終わろうとしている。
ここで改めて、この作品が書き手の三田誠広にとってどういう作品であったのかということを考えてみたい。
新聞小説というと、プロになった直後に朝日新聞に『龍をみたか』を連載して以来だから、久しぶりだし、このところ締切に追われるような仕事をしていなかったので、かなりのプレッシャーであることは予想できたが、こちらもプロだから、一定のペースで書き続ける自信はあった。
テーマとしては、若者と、母親の世代をターゲットに、できれば父親にも読んでもらいたいという思いがあった。
挿絵をやまだ紫さんに、というのは長男のサジュスションで、やまださんのオーケーが出た時点で、女の子を4人ほど出すということを決めた。
大学の先生をしているので、以前から、女子学生の就職の大変さを痛感していたので、これをテーマにすればスリリングな作品になるだろうとは思っていたが、
たまたま今年は専任になってコマ数が増え、4年生を担当していたので、学生諸君にレポートを書いてもらい、リアリティーのある素材を提供してもらった。大いに学ぶべきところがあり、作品にフレッシュな情報を織り込めたと思う。
女の子たちだけでは話がもたないということは当初から考えていて、父親、母親をちゃんと書かないといけないと思っていた。
そこで読者サービスとして、『僕って何』の主人公が50歳になったら、という想定のもとに、父親のキャラクターを考えた。
これは割合うまくいって、愛すべきキャラクターに育ったと思う。とくに父親と美麗のくだりは、ユーモアが出せたので、不倫の話だが暗くならずにテンポよく展開できた。
明日香、里紗についても、事前にプロットを考えておいたので、エピソードを効果的に挿入できたと思う。
あとはエンディングだけだ。ここはさらにテンポをあげて、スピード感を出したい。
読売の連載がスタートする時、夕刊は日曜が休みだというのが救いだったのだが、スタート時点で日経の日曜エッセーが始まり、三ヶ月の連載が終わったと思ったら朝日の日曜エッセーの仕事が来たので、新聞に追われる日々となった。
とくに朝日新聞は、知人に読んでいる人が多く、何やかや言われるのでプレッシャーになった。
この『恋する家族』という作品は、何よりもポップな作品を目指している。新聞連載であり、ふだん純文学を読まない読者に、あくまでも純文学的な問題提起をする。
そのための開かれた文体とテンポのいいプロットという試みは、自分なりに成功したと思う。
さて、今年中にエンディングまで到達したい。忘年会シーズンだが、毎日コツコツと、ノルマを果たしたいと思う。

12/18
前日、ベルギーに留学中の長男がクリスマス休暇で帰ってきた。王立音楽院は授業料はタダだし、物価も安いので生活費もそれほどかからない。帰省の航空運賃だけが、大物の出費だが、息子の顔が見られるのだから安いものだ。
読売の尾崎さんから電話。挿絵のやまだ紫さんが風邪でダウンしているとのこと。こちらの原稿は二ヶ月ぶんのストックがあるが、絵の方はギリギリらしい。
登場人物が多い作品なので、描くのも大変だろう。しかし登場人物が増えたのは、やまださんが挿絵を描いてくださる決まった時に、女の子をたくさん登場させようと考えたからだ。
当初は家族四人のこじんまりとした物語を構想していたのだが、それだけでは作品としてふくらみがないし、絵としても変化がない。
やまださん特有の線の細い、はかなげな女の子が何人も登場すれば、作品に深みができると考えて、ヒロインを含めた四人の女の子を中心に据えることにした。
ヒロインだけでなく、他の女の子にも見せ場を作る必要があり、さらに三人の父親は必ず登場させようと決めたので、登場人物が急に増えることになった。
この作品は四組の、父と娘の物語だといっていい。ただし、すべての登場人物を丹念に書いていくと、膨大な量になり、半年の連載では収まらない。
明日香の父などは、一瞬しか登場しない。美麗の父も、最終回の直前に、突然、出現する。
八月一日から連載をスタートしたので、六ヶ月だと一月末がラストということになるが、すでに二月半ばまでの原稿を渡してある。
できれば二月末に終わりたい。あと14回ぶん。ここに残りのプロットを全部つめこめるかがポイントになる。
登場人物の全員に決着をつけなければならない。とくに、女の子を活躍させたぶん、兄の洋一の出番が少なく、充分に描けていない。
それでも決着だけはつけないといけない。ずいぶん乱暴な展開になるけれども、スピード感を出して、一気に大団円にもっていく。
こういうところに、作家としての「技術」を感じる。明日香は大手企業を蹴って恋人と零細スーパーの支店を開設する。里紗は故郷の病気の父の看病を蹴って、編集者としての人生に挑戦する。美麗は愛人のロック歌手と別れて、単身ニューヨークに留学する、というようなプロットは、 最初から考えていたわけだが、これらのプロットを圧縮して、結末に向けて盛り上げていかなければならない。
丹念にゆったりと書いていると、間延びがする。登場人物が多いから、順番に書いていくと、それだけでもかなりの量になる。
すべてのプロットが、同時に、エンディングを迎える、という感じを出したい。
そのために、描写をぎりぎりまで省略し、無駄なセリフを排し、極限まで圧縮して書く。
ここに至るまでの過程で、読者には人物のイメージを伝えてあるので、このエンディングの場面では、読者がさまざまに想像力を働かせて読んでほしい。
作者の方は、コンパクトなプロットだけを伝えていくことになる。
最終回は、飛行場の場面になる。美麗の出発を、「ローザ」の客たちが見送りにいく。このプロットにより、脇役のほとんど全員がここに登場できるので、芝居のカーテンコールのような機能を果たす。
ヒロインの亜紀がどうなるかは、最終回の直前に示さなければならない。
しかし最終回の3枚だけでは短すぎるので、飛行場の場面は2回ぶんとる。
そうすると、最後から3回目の原稿に、決定的なプロットを盛り込むことになる。
そこから逆算して、きっちりとプロットをはめこんでいく。これは大変な作業だが、プロとして20年もやっているのだから、できないことはない。
ただし、新聞小説をやるのは今回で2回目なので、ほとんどぶっつけ本番でやっている感じだ。
主要登場人物が二人だけのラブロマンスなら、こんな苦労をしなくてもいいのだが、「時代」を書きたいという要求があるので、群衆をコンパクトに書く技術が必要になる。
作品はゴールに向けて追い込み態勢になっているのだが、朝日新聞の日曜版に連載を書いているので、これがプレッシャーになっている。
大勢の登場人物が動き回っている作品の世界から、突然、日常に引き戻される。
10月からの連載なので、週に一度とはいえ、しだいにネタ切れになる。長男が帰ってきたのはありがたい。
「恋する家族」は、年内に完成させたい。

12/29
前日、三ヶ日の仕事場に移動した。この仕事場を建ててから、16年くらいになる。当時は、息子たちがまだ幼児だった。
幼児と遊んでいては仕事にならないので、自宅から遠く離れた場所に仕事場を建てた。
当然、軽井沢など、涼しいところも考えたのだが、夏だけでなく、年中使いたいと思い、暖かいところを探した。
浜名湖は、郷里の大阪から東京に向かうと、ちょうど大阪、東京間の、真ん中にある。
故郷に近くなるという安心感があり、ミカンのとれる温暖なところだし、海も近いということで、ここに決めた。
のんびりと執筆するには最適のところで、つい最近、某同業者が、目と鼻の先のところに引っ越してこられた。
面識のない作家などでまだ挨拶はしていないが、毎日、犬の散歩で、家の前を通る。
さて、「恋する家族」は、キミタクくんの愛の告白のところまで、書いてあったのだが、三ヶ日に来て、最後の2回、飛行場の場面を書いて、 ついに本日、完成した。
6月から書き始めたので、7ヶ月かかったわけだが、連載も7ヶ月だから、一日一回ぶんのペースを守ったことになる。
テンポよく最後まで進行できたと思う。途中、父親の回想のところが少しもたれたが、ひたすら明るくユーモラスなこの作品の中で、
全体に重みを与える、苦みをもったシーンだから、多少もたれるのは仕方ないだろう。
というわけで、このノートもここで終わることにになる。
リアルタイムで読んでくださった方は、まだ新聞の連載は2ヶ月続くので、そちらの方を楽しんでください。
作品は読売新聞社から単行本として発行されることになっています。
この創作ノートは、このままホームページに保存しておきます。
なお、次のリアルタイムの創作ノートは、書き下ろし時代小説の「女帝」です。
インデックスページから開くことができますが、まだ空白です。
それではまた。三田誠広


創作ノートは更新しませんが、読者の反響などがあれば、追加したいと思います

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「恋する家族」主な登場人物

水上守夫……50歳。全共闘世代。広告プロダクションの社長。W大出身
水上花絵……守夫の妻。翻訳家。現在、別居中。W大出身
水上洋一……長男。W大4年に留年中。コンピュータおたく
水上亜紀……本編のヒロイン。22歳。W大学4年生
堀米明日香……亜紀の仲間。父母離婚。スーパーでバイト。可愛い顔立ち
権藤里紗……亜紀の仲間。裏日本出身。背の高い美人
並河美麗……亜紀の仲間。関西出身。父母離婚。ピアノバーと「ローザみ」でバイト
君原卓三……亜紀の友だち。カッコイイ青年だがやや背が低い
立花カオル……洋一の通信友だち。美少年
錦織一郎……出版社の編集者。水上花絵の担当
柿崎俊幸……明日香がバイトするスーパーの店長。やや暗い
鈴村ヤス子……柿崎の昔の恋人。この小説における唯一の死人
春山明……里紗の高校時代のボーイフレンド
草野哲也……里紗が内定をもらった編集部のデスク
吉永稲次郎……美麗の憧れのロック歌手
柏原ハルミ……「ローザ」のママ。水上守夫のかつての恋人
高千穂アズサ……水上守夫のプロダクションの社員
岡田健次……水上守夫のプロダクションの社員
丸森留吉……ピアノバーのオーナー
佐伯正樹……水上守夫の大学時代の友人
山田…………名前はない。「ローザ」にいる客。「僕って何」の登場人物がゲスト出演。
松村武………水上守夫の義兄
松村美代子…水上守夫の姉
松村新一郎…水上守夫の甥