秋 田 市 御 所 野 地 域 の 下 堤 遺 跡
”秋田テクノポリス”の中核を成す、写真のような東北最大のショッピングセンターはじめ、総合福祉センター・老人福祉センター・学校・道路など本格的職住型ニュータウンが開発途上にある。 出土した竪穴住居跡の平面形は円形・楕円形を呈し、複式炉・石囲い炉・石囲い土器埋設炉・土器埋設炉など多様に及んでいる。 |
出土土器には大木式土器・円筒式土器のほかに、両土器の折衷形や北陸系円筒土器などが検出され、北陸地方との交流が窺い知れる。
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多数・多種類の石器類の中で特徴的石器は、縦形石匙及び長方形型石鏃で、秋田縄文人の独創的・自由闊達な大陸系風土・文化的土壌が窺える。 叉四角形・三角形土製品に見られるように、北陸地方の文化を積極的に取り込み、進化させる進取的風土が、北陸系土器の事例と共に、窺い知れる。 これらの発見はほんの一部に過ぎないと思われ、今後とも御所野台地固有の縄文文化を掘り下げる機会を待ちたい。 |