山内丸山遺跡の約5,000年前の層から大量のヤマグワ・ヤマブドウ・ニワトコなどが出土した。 又同じ場所から発酵した果物などに群がるショウジョウバエの卵も見つかり、酒を造っていた証拠と考えられている。 縄文人の知恵でワイン作りに辿り着いたのか、或いは熟しきって落ちたヤマグワ・ブドウの実が岩の窪みに溜まって発酵したところに、たまたま出会い味をしめたのかは不明。 ワインが作られたのは、収穫期や何らかの記念祭他年に何回かの大きな祭りのためであり、祈りとともに諸々の神々に捧げられたと見られる。 酒にかかわる道具については、例えば酒作りに有孔鍔付土器が使われたのではないかとか、又注口土器は神聖な酒を振る舞う酒器であったのでは等諸説がある。
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非日常的な飾り物のように見える注口土器には、神々しささえ感じ取れる。 黒光りした神器にふさわしい姿を醸し出す。 諸々の神々に捧げられた神聖な酒は、やがて神人共食の場面に移り、注口土器によりムラ人に振る舞われた。
火を囲んだ適度な酩酊の中で神歌が歌われ、笛や太鼓が鳴り響き、神楽が舞われ、仮面劇が行われた! 酒は神聖な神の水であったと共に、一族の結束を図る潤滑酒でもあった! |