アルプスハオキング




 
7月18日(金)晴れ,アルプスハイキング

今日はガイドブックに紹介されているツィルベンヴェークのハイキングコースを歩く予定だ.標高2247メートルのパッチャーコーフェル山の「香りのいい松ツィルベの小道」という意味のハイキングコースで,初心者でも歩けると紹介されている.州立博物館まで歩いて行って,バスに乗り,イグルスのケーブル乗り場で降りる.バスの時間は昨日ネットで調べた.ケーブルカーには犬を連れた人やお年寄りが乗っている.近所の人が気軽に散歩といった感じなのだ.ケーブルカーを2つ乗り継いで山上駅まで行く.近くにアルペン植物園があり,季節としてはちょうど,色とりどりの花が咲いていて,名札も立っている.2000メートルの高さに息を慣らすのにもちょうどいい.
   





「ツィルベンヴェーク」の標識に従って歩き始める.後ろの山,パッチャーコーフェルの山頂には雪が残り,足元ずっと下に町が見える.15分程で小屋が見えてきた.ガイドブックの山小屋にしては少し早いと思っていたら,やはり,プライベート小屋だった.近くに牛がいて,首に付けている鈴がカランカランと鳴っている.しっぽと耳を振ってはえを追い払いながら,牛は必死に草を食べている.

ガイドブックのとおり,1時間程で山小屋に着いた.お昼は,肉団子のクネーデルと酸っぱいキャベツのカルスト.犬のための水飲みカップが置いてあって,犬を連れた人が入れ替わり立ち替わり立ち寄って,犬に水を飲ませていく.

さらに山道を進む.こちらの山と向こうの山,その間をイン川が東西に長くのびて流れ,その流域に町が連なっている.向こうの山,北側の山はドイツの山に連なっている.谷の町と美しい山をずっと眺めながらのハイキングコースだ.山道を2人の男性が走りながら私たちを追い越して行った.山道ですれ違う人と「ハロー」とか挨拶し合うが,中にはそれから「さようなら」と言ってくれる人もいた.

終着の山小屋カフェでは大勢の人が日向のテーブルに座り,私たちを出迎えてくれているかのようだ.皆,ビールを飲んで楽しそうにやっている.スプライトを飲んでから,リフトで降りることにした.まだ,リフトに乗る人は1人もいない.下から自転車をかついでリフトで上って来る人もいる.1つ目のリフトは1人乗り,2つ目のリフトは2人乗りだった.20分程かけて高い山からトゥルフェスの駅まで降りてきたら,すっかりくたびれた.

トゥルフェスの町は花がいっぱいに飾られていて美しい町のようだったが,ちょうど来たバスがインスブルック行きだったので,乗り込む.夕食後,明日の飛行場行きバスの時間を調べる.




7月19日(土)

インスブルックの飛行場は山の谷間にあった.飛行場のすぐそばまでアルプスの山が迫ってきている.



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