ウィーン-2

自然史博物館とマリアテレジア像


美術史博物館カフェ


フンダートヴァッサーハウス


クンストハウスウィーン
7月5日(土)雨,地下鉄や路面電車に乗って市内をまわる

昨日買った地下鉄と路面電車乗り放題8日間チケットの2枚を使う.ホテルのフロントで使い方を教えてもらった.折ってパンチ.なるほど.
明日のドナウ川クルージングの準備をしておく.「ウィーン西駅9時出発」とちょっと早い目の予定なのだ.ホテル最寄りの駅シュベーデンプラッツから西駅へは,1つ乗り換えてから5つめの駅だ.列車の切符も今日買っておいた方がいいだろう.列車代は思ったより高い.遊覧船とのコンビチケットを勧められたが,途中下船する予定なので断った.この日の分もユーレイルオーストリアパスにしておけばよかったかもしれない.

シュベーデンプラッツに戻って来ると,突然,正さんの行きたい場所提案があった.小雨の中,ホロコースト追悼の地とモルツィン広場のゲシュタポ跡地へ歩いて行く.

路面電車をブルクリングで降りると大雨.美術史博物館へ入る.1階はオリエントと古代ギリシャ,ローマ,エジプトの彫像.2階に絵画.立派な建物で部屋数が多く,天井近くまで一面に絵画が飾られていて,各部屋にはふかふかのソファーが置いてある.くつろぎながら絵画鑑賞ができるというわけだ.とりわけ,ブリューゲルの絵に興味を魅かれた.16世紀の人々の暮らしや仕事ぶりが画面一面に具体的に描かれている.「バベルの塔」が代表作のようである.このような題材ではあるが,大きな滑車など,当時の建築技術の詳細に目が奪われる.他には,農民の婚礼,子どもの遊び,雪中の狩人など.昼食のあとも絵を見て回る.

雨は上がった.自然史博物館の予定を取りやめて,路面電車でフンダートヴァッサーハウスとクンストハウスウィーンに行く.ウィーンのガウディーと言われた建築家の設計した公共住宅と美術館である.カラフルで,ベランダや屋上に樹木が茂り,地面も波打っている.休憩してカプチーノを飲んだカフェもトイレもとりどりの模様で埋められていた.

シュベーデンプラッツに戻ってきた時には疲れていたが,正さんは意欲的にゲットーの鎖を見に行って大満足の様子.シュテファン寺院の前では今日もモーツアルトが3人立っていた.「こんにちは」と声をかけられたので,手を振って断りながら通り過ぎようとすると「ちょっと待って下さい」と日本語で話しかけられてびっくり.

ホテル近くのレストランで夕食にする.ガイドブックには「カフェで過ごす至福の時」とか「ウィーンのスイーツ」とか紹介されているが,暑いせいなのか「どのケーキを食べようか」とか「どのオーストリア料理がいいか」など迷うほどの食欲がない.

ホテルの部屋は小ぎれいで,壁には素敵な絵がかかっているけれども,床もベッドも触れるたびにギシギシ音がする.夜中の3時に目が覚めるとふくらはぎが痛かったので両手でもむ.

次はドナウ川のクルージング