ドナウ川のクルージング
![]() ドナウ川 ![]() |
7月6日(日)快晴,暑い,ドナウ川のクルージング ウィーン西駅からメルクまで1時間と少し.向かいの席にいるのは日本人の家族のよう.2人の男の子のうち,下の子は歯が抜けている.日曜日に家族で遊びに行くところだろう.みんなでトイレにでも行ったのか,席を立って帰って来た時,男性が1人座っていた.帰ってきた子どもが回れ右をして「変なおじさんが座っている」と言っているのが聞こえてくる.「ちゃんと席,取っといてヨ」と言いながら帰ってきたお母さん,その男性にドイツ語で「そこは私の席だから,あちらに行って下さい」と言って,どかせるのに成功.異国でしっかりやっているんだなあと感心する. 遊覧船は11時に出発.ヴァッハウ渓谷沿いの小さな町や,山の上の古城が右に,左にと現れる.登って来る船と行き交い,カヌーで下っていく人々を追い越しながら進む.山の斜面にぶどうが植えられている.ワインはヴァッハウ渓谷の名産品だ. |
![]() ![]() ![]() ぶどう畑 |
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![]() 聖堂参事会修道院教会とケージンガー城 ![]() ケーリンガー城 ![]() |
デュルンシュタインで途中下船した.港の近くに修道院があり,山頂にはケーリンガー城跡が見える.港から一段高くなった旧市街の狭い通りの端から山頂目指して登り始めた.クルージングのつもりで普通の靴を履いてきている.山登りの靴にするべきだった.暑くて汗をだらだらかきながら,帰りの電車の時間も気になりながら,それでもあきらめない正さんに続いて,山頂の城跡まで登り着いた.修道院の塔と,川越しに対岸の家々の赤い屋根と畑が見渡せる.下りは思ったより早く降りることができた.ヴァッハウ鉄道のデュルンシュタイン駅は何もない,小さくてかわいい駅だ.時刻表を確認すると,次の列車は3時34分.1時間ほど時間がある.アイスコーヒーを飲んで,ほっと一息ついた. 帰りはクレムスから,ウィーンのフランツ・ヨーゼフ駅に着く.終点で降りたら,この駅は地下鉄に繋がっていなかった.そういえば,ひと駅かふた駅手前で大勢の人が降りて行った.うろうろしながら,箱に上向きの矢印の標識が出口のマークだと気づく.結局,1駅戻ってやっとシュベーデンプラッツに帰りついた. と,ここで突然,正さんは新王宮のバルコニーを見たいと言い出し,暑い中,疲れているのに,路面電車でブルクリンへ行くことになった.ブルク庭園にはモーツアルトの像が立っていた.新王宮正面のバルコニーでヒトラーが演説を行ったという.正面にはオイゲン公騎馬像が立っていた. 汗をかいて山登りをした後にさらに歩き回ってすっかりくたびれ,昨日と同じホテル近くのレストランに行く.昼もレバークネーデルズッペというスープにしたが,夕食もパスタ入りのスープにした.なかなか美味しい.レストランのボーイさんとは顔なじみになって,気を使わず,リラックスできる. ホテルに帰って調べて見たら,足の裏にまめができていた.靴のせいでもあるし,歩き過ぎでもある.ふくらはぎも痛いし,もう若い頃のように目一杯観光で歩き回ることはできなくなってしまった.ごろんと寝転がって休憩していたら,正さんは元気でまめに自分の下着を洗っている.以前は早くにシャワーを浴びて,さっさと寝ていたのに,今回は毎日フェースブックにその日の写真をアップしたりして,いやにテンションが高い. |
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