インスブルック
![]() アンナ記念柱 ![]() イン川 ![]() 黄金の小屋根 |
7月17日(木)朝だけ雨,のち晴れ,インスブルック 朝,正さんはミラベル庭園の入口の階段が,サウンド・オブ・ミュージックに出てきたと聞いて,「写真が撮れていない」と言いながら,7時前に一人で出かけて行った.その時はいい天気だったのに,7時過ぎに朝食を食べて部屋に戻ると,窓の外はどしゃぶりの雨だった.駅まで歩いても10分かからない程だけれど,タクシーを頼もうか,アイスケーブに行った時のコートを着ようかと,いろいろ思案.とにかく,列車には乗らなければならない.出発の準備をしている間に大きな雷が鳴って,それで雨は上がった.やきもきさせるような,うそのような天気だ.荷物を引っ張って駅に行く.幸いにもぎりぎりで,9時の列車に乗り込んだ. 地図を見ながら,ザルツブルクからインスブルックへはどの道を行くのだろうと考えていた.「まさかなあ」というその「まさか」があたっていた.列車が次に止まった駅はRosenheim.ドイツの駅である.しかし,特別何も変わった様子はない.何人かの乗客が降り,何人かが乗ってきた.列車は近道してドイツ国内を通り抜け,オーストリア国内の次の駅に到着した. 11時,インスブルックは晴れだった.ホテルは中央駅のすぐ隣.チェックインは2時なので,荷物だけ預かってもらって街に出た.インスブルックは標高2000メートルを超えるアルプスの山々に囲まれている.凱旋門からマリア・テレジア通りを北に行って,旧市街地からイン川に出る.インスブルックとはイン川に架かる橋という意味だ.イン川は真っ白に濁って水量の多い川だった.このイン川は東に流れて,やがてドナウ川に合流する. 旧市街は観光客も多く,カフェに並べられたたくさんのテーブルで大勢の人がくつろいでいる. 張り出した出窓の上に黄金色に輝く黄金の小屋根は皇帝マクシミリアン1世が広場で行なわれる行事を見物するために造らせた. 大聖堂は美しく,主祭壇の救いの聖母はクラーナハの作だ.去年ドイツで見たルターの肖像画の作者である. 通りの人込みに比べて,王宮見学者は少なく,ゆっくり見て回ることができた.大広間の天井画を見るためにいくつか鏡が置いてある.豪華な部屋が並び,壁にはめ込まれた肖像画には皇帝やマリア・テレジアやエリザベートのものもある.インスブルックはオーストリアでも西の端,チロル州の州都だ.ハプスブルク帝国の皇帝マクシミリアン1世がここを発展させ,マリア・テレジアは息子の結婚記念に凱旋門を建てた.オーストリアのどの都市もがハプスブルク家とつながり,ウィーンとつながっている. チロル民俗博物館に行く.皇帝マクシミリアン1世は宮廷教会を自分の霊廟と決めていたが,遺体は別の場所に埋葬され,ここには巨大な墓石が安置されているだけだ.周囲には大きな黒いブロンズ像が並んでいた.ハプスブルク家ゆかりの人々の像だが,イギリスのアーサー王の像もある. 5時閉館まで州立博物館にいて,ホテルにチェックインした. |
![]() 凱旋門 |
![]() クラーナハの救いの聖母 |
![]() 宮廷教会 |
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