トゥールーズのオーギュスタン美術館は元は修道院だった.

 
オーギュスタン美術館
   
ガーゴイル
     
 
ガロンヌ川
   

アルビ

1450年から1560年の間,アルビはホソバタイセイの栽培により,商業的な繁栄の時代を謳歌した.パステルと呼ばれたタイセイは色落ちしない青色染料として需要があり,国外市場にも出荷された.ルネサンス期に建てられた素晴らしい邸宅の数々は,タイセイ商人によって蓄えられた巨万の富を物語っている.しかしその繁栄は,廉価なインディゴがインドからもたらされたことによって終わりを告げた.

     
     

サント・セシル大聖堂

アルビの歴史は古い.最初にアルビに人が住んだのは青銅器時代である.中世に起こったカタリ派は,ローマ・カトリックから異端とされ,アルビジョワ派(アルビ派)とも呼ばれた.
1208年,ローマ教皇とフランス王はアルビ地方のカタリ派への攻撃を開始した.アルビジョワ十字軍により,この地域のいたるところで火刑が行われたという.
この弾圧でそれまで独立していたこの地域は大きく弱体化し,
1249年にフランス王国領となった.
その後アルビはカトリックの司教が支配する司教都市となり,
13世紀には要塞のような外観を持つ堅固な司教館「ベルビー宮殿」およびサント・セシル大聖堂が建設された.
この大聖堂はカトリック教会の威光を示すべく建造されたものなのだ.完成までに
2世紀を要したという.
ベルビー宮殿,サント・セシル大聖堂,旧市街の町並みは「アルビの司教都市」として2010年にユネスコの世界遺産に登録された.

 
サント・セシル大聖堂
   
     

ロートレック美術館

トゥールーズ・ロートレックはアルビで生まれた.ロートレック美術館はサント・セシル大聖堂の隣にあった.司教館「ベルビー宮殿」が改築されたものだ.
美しい庭があり,その向こうにタルン川が流れている.
ロートレックの生家はフランスの名家,伯爵家であるが,病気のために子どもの頃左右の大腿骨をそれぞれ骨折し,成人した時の身長は
152cmであった.
そして脳出血のため
36歳の若さで亡くなっている.

     
 
ロートレック美術館
   
 
ロートレック美術館の庭

タルン川 
 
     

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