平成19年、事故が途切れません


 現在分かっているところの事故を、速報ベースでお知らせします。
 これからますます海は透明度を増してきますが、どうかみなさん、注意してください。


平成19年1月18日 高知県 男性(30-34歳) 死亡
 室戸市吉良川町の海岸の沖約350m(水深約12m)の海底で、ダイビング中に行方不明になっていたダイバーが水死体で発見された。警察によると、男性は12日頃に室戸に向かった後、行方が分からなくなっていたとのこと。

2月12日 静岡県 女性(25-29歳) 命に別状なし
 伊東港沖の水深24mで、インストラクターの引率の下にダイビング中の女性が発作をおこし、浮上したいことインストラクターに伝え、介助しながら浮上を始めた。しかし女性はレギュレーターを外して急浮上しようとしたため、インストラクターは浮上速度を調整し、レギュレーターを再度くわえさせて浮上させた。女性は浮上後に咳き込んで呼吸困難を訴えたので、ダイビングショップの船で伊東港へ搬送。
 その後伊東市消防本部の救急隊により、減圧症の発症の虞もあると判断されたことから、ドクターヘリにより東海大学救急センターに緊急搬送された。
 医師の診断の結果、ダイビング中に既往症である喘息発作を起こしたとのこと。減圧症ではなく、海水も飲んでいなかったので、当日中に退院。

2月24日 沖縄県 男性(15-19歳、15-19歳、20-24歳) 救助
 国頭村楚洲の海岸でダイビングをしていた米軍人男性3人が行方不明になったとの通報があった。3人は海岸から約200m沖のリーフに取り残されていた。住民などの方々によって無事救助。

4月12日 沖縄県 女性(40-44歳) 命に別状なし。
 与那国島西崎灯台の南西方約200m沖合で、女性はファンダイビング中に、急に体調をくずし、呼吸困難となり、意識不明となった。ダイビング業者の男性が異変に気づき、女性を引きあげて人工呼吸を行った。女性の意識は回復したが、夕方になって「気持ちが悪い」と訴えたため女性は石垣航空基地所属のヘリで八重山にある病院に搬送した。女性の命に別条なし。

4月29日 静岡県 男性(45-49歳) 死亡
 大瀬の沖合約50m、水深約23mで、ダイブショップ経営の男性の異常に気付いたダイバー仲間が船上に引き揚げた。男性は病院に運ばれたが間もなく死亡した。

5月17日ころ 和歌山県
 ダイバー1人が緊張から意識を失った。無事救助。 

6月20日 沖縄県 男性(60-64歳) 死亡
 石垣市川平の沖合で、人数比1対3でファンダイビングを行っていた男性は、浮上する際にせきこむなど体調不良だったためいったん船上に上がった。インストラクターが他の客を迎えて戻ってきた時、男性は意識不明うつぶせ状態で浮いていた。男性は病院に搬送されたが死亡が確認された。

7月1日 福井県 男性(60-64歳) 死亡
 福井市南菅生町の海岸の岩場近くで、単独ダイビングをしていた男性がウエットスーツ姿で浮いているのを発見された。病院に運ばれたが死亡が確認された。 タンクの残量はあったという。死因は水死。

7月15日 東京都 女性(34-39歳) 死亡
 小笠原諸島媒島(なこうどじま)付近で、地元のダイブショプのツアーに参加していた女性が、ダイビング終了後も浮上せず、捜索の結果、約1時間後、ガイドが意識不明状態の女性を発見。搬送された診療所で死亡が確認された。女性はダイビング歴7年で、海外を含め185本の経験者だった。

7月28日 和歌山県 男性(55-59歳) 死亡
 串本町潮岬から約500mの場所で、人数比2対5でダイビングを行っていた男性ダイバーを水深約18m地点でインストラクターが見失った。約3時間半後、現場から約300m東の岩場であおむけになって倒れているのが発見されたが、間もなく死亡が確認された。

8月5日 福井県 男性(40-44歳) 死亡
 越前町の海水浴場の沖約30mで、仲間約30人とダイビングをしていた男性ダイバーが沈んでいるのが見つかった。男性は搬送先の病院で死亡が確認された。

8月18日 三重県 男性(40-44歳) 死亡
 三重県の海岸でダイビングをしていた男性が死亡。

9月3日 静岡県 男性(40-44歳) 死亡
 熱海市初島沖約300mの海中で、インストラクターと知人と計3人でダイビングをしていた男性が突然浮上。インストラクターが様子を見に行くと、意識を失っていたとのこと。男性はドクターヘリで病院に運ばれたが、まもなく死亡した。死因は水死。

9月9日 鹿児島県 男性(40-44歳) 死亡
 南さつま市坊津町秋目の沖秋目島付近の海で、友人6人とダイビングをしていた男性が、「胸が苦しい」と訴えたので病院に運ばれたが、約3時間後に死亡。死因は心筋こうそくだった。山下さんは心臓に持病はなかったということである。

9月16日 新潟県 女性(30-34歳) 死亡
 佐渡島で、仲間7人とチャーターした漁船で台ヶ鼻灯台沖の700mメートルの場所から、順に水深約6mの海底に潜った。漁船の船長が最後に潜った女性がもがいているのに気づき、仲間が引き上げたが、すでに心肺停止状態だったとのこと。女性ダイバは搬送先の病院で死亡が確認された。死因は水死。 

10月6日 東京都 男性(40-44歳) 死亡
 大島の秋の浜で、講習を受けていた男性が、エントリーした直後にパニックになった。男性はすぐにインストラクターに救助されたが、呼吸困難を訴えて病院に運ばれ、まもなく死亡。

10月11日 沖縄県 男性 死亡
 水納島南西沖約1キロでダイビング中の男性1人がタンク内のエア切れで緊急浮上。減圧のため新しいタンクを使用し再度潜水(※いわゆるフカシ)を行ったが再浮上後に状態が悪くなった。CPRを実施しながら乗船中の船で水納島まで搬送。水納島からドクターヘリで病院に搬送した。その後、減圧症により死亡が確認。

10月12日 沖縄県 男性(30-34歳) 死亡
 恩納村万座毛の沖で、友人二人とダイビング中に、高波のため陸に引き返した友人が海中に沈んでいる米軍人を発見した。一時間二十分後に死亡が確認された。

10月13日 沖縄県 
 事故者は仲間1人と万座毛のダイビングポイントにエントリーしたが、その日は海象が悪く引き返した。しかし仲間が岸に戻ってみると、事故者がいない事に気付いた。周辺を捜索したところ、水深2m付近でうつ伏せで沈んでいる事故者を発見。すぐに岸に引揚げて心臓マッサージを実施し、付近にいた一般人に救助を求めた。


海外

1月3日 ハワイ 女性(34-39歳) 死亡
 オアフ島カネオヘ湾のサンドバー付近で女性ダイバーがダイビング中に死亡。死因は心不全と見られるが原因特定の為検死解剖が行われる予定。これを目撃していたダイバーによれば呼吸がおかしくなり気を失ったとのこと。

10月4日 フィリピン 男性(45-49歳) 死亡
 男性はセブ州マクタン島沖で、フィリピン人指導員たちと3人でダイビングをしていた。男性は指導員らが海から出た後も1人で水深90m以下まで潜り続けて溺水したと見られている。 


 ダイビングは安全にそれを終えてこそのレジャーです。事故に気をつけて、そしていい業者にめぐり合って、安全な潜水計画を立てて行ってください。自分で器材を借りてやるときも同じです。

 注意と用心。細心な潜水計画を忘れずに。


平成19年11月4日

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