【速報】2013年の事故について


1.2013年の事故概要

海上保安庁及び警察と消防のダイビング事故情報を精査できました。
その結果、潜水漁業と潜水(土木)作業ダイバーの事故を除くと、2013年は計56件の事故が起こり、事故者数は61人、死亡・行方不明事故は21件、21人となりました。さらに1名が自発呼吸なしの意識不明のままで入院し、その後の記録がない事例が1件ありました。

なお、2013年は国内死亡・行方不明事故件数が対前年で減っていますが、通常なら死亡した可能性が高いとも見られる事例で助かった事例が複数ありました。
 その一つは、事故者が心肺停止となった際に、たまたま現場に医師2人、看護師2人が居合わせたことで、救急車が来るまでの対処及び救急車内での医療行為の実施、さらに搬送途中で薬品を入手して投与し、その医師らによって病院へ引き継がれたことで助かった事例や、自発呼吸なく意識不明のまま入院している事故者が、その後の状況追跡がないまま生存とカウントされている事例、その他、心肺停止、自発呼吸なしの事故で、現場の緊急対応で助かった複数の事例です。

 事故者をその適切な対処で心肺停止から救ったインストラクターの事例もありました。これは、事故発生の事実はさておき、その対処で命を救ったので、称賛に値すると思います。

 ただ講習中の事故や、1対1で事故を起こすなど、いかがなものかというプロもおり、優秀なプロがこれらと混同されないことを強く祈ります。


 平成27年1月25日
 

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