連休中のダイビング事故に注意を


■5月の連休中の事故は、夏本番前の時期では一番事故が多い時期です。

ここ平成17年から19年までの3年間の、5月1日から6日までの事故を見ますと、

 

 ◎死亡・行方不明者(判明しただけで)   6人

 ◎生存者(事故当時意識不明になっていた人もいるが、その後の状況は記録なし)  8人

となっています。

たまたまか、平成19年が1人(生存)の事故1件でした。ということは、この3年間のうち、2年間で残りの事故が起きていることになります。

死亡事故者の年齢層は、20代1人、30代1人、40代2人、50代2人となっております。
生存と記録された事故者の方々の中には、帰りの途中、ダイビングボートから転落して怪我を負った方(当時の記録ではかなりの出血とあります。)もいます。
くれぐれも油断をしないように注意してください。

なお、事故発生都道府県別では、東京3人(内死亡1人)、沖縄3人(内死亡1人)、静岡4人(内死亡0人)、和歌山2人(内死亡2人)、鹿児島2人(内死亡2人)です。
これらはダビングが盛んなところで、多くの方々がダイビングを行っているために事故者数が目立っているのだと思います。シーズン当初は、ダイバーの方々もダイビング環境が整っているところに行くからではないでしょうか。

ところで事故者のうち、生存者の年齢層ですが、20代1人、30代4人、40代1人、50代2人となっています。

以上から分かることは、40代以上の事故者の死亡率は50%を超えているということです。

自らが40歳以上の方々、また40歳以上の方々を引率したり講習を行うインストラクターの方々は、より一層の注意をお願いします。ゴールデンウィークが暗黒週間とならないよう、業者の側も消費者の側も、共に注意を払って、いい体験と思い出を手にしてください。


平成21年5月3日

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