自分の歯型にあったマウスピース(テーラーメードマウスピースより簡単に手に入る)と電気を使わないワンマンチェンバーの話

※これらを知らないと、ダイビングを語る者の間では、”モグリ”と言われそうです。


最近、プロダイバーの方と話していて勉強になったことをつれづれに・・・

専門家や研究者は当然知っておくべきことのようなのですが、私も含めて、不勉強の者のために掲示します。


レギュレーターのマウスピースのかみ合わせの問題について

 昨今、顎関節症のこともあって、マウスピースのかみ合わせについて学会などでも関心が寄せられていますが、この対策となる商品は、ずいぶん前から安価に販売されています。 (購入の前には、事前に歯科医に相談することをお勧めします)

 自分や、または知人などが、歯やアゴの問題で悩んでいるならば、そしてダイビングの時にマススピースが合わないからと悩むようなときは、買う買わないは別にしても、まずこれを知らないと、「モグリだ!」と言われてしまいそうですね。

 ダイビングのプロや研究者は知っていて当然のことと言われました。(ごもっともです。確かにこれを教えて下さった方から何年も前に聞いていましたが、すっかり忘れていました。恥ずかしい限りです。)

エアリイより写真使用許可済

 これは、一般のダイビングショップに置いてある、ダイビング用品を扱うエアリイのカタログからですが、このように、すでに10年以上前から(らしい)売られています。1万円を超えるような高額品ではありません。それにインターネットでも買えます。
 使い方は、これにお湯をかけて暖かくし、それを噛むだけです。すると自分の歯型がついて固定されます。

 これは実際の使用例です。実物を見せていただき、撮影しました。しっかりと歯型が付いていますね。これでかみ合わせはバッチリです。
 人にもよると思いますが、わざわざ歯科医に診察を受けて、高いテーラーメードマウスピースを買う必要がないケースもあるかも知れません。
 歯科医の方々には、これと、歯科医経由のテーラーメードマウスピースとの機能と効果の差についての研究こそをお願いしたいと希望します。そして、歯科医による指定のテーラーメードマウスピースが必要となる人と、これで充分な人との違いなどについても教えていただきたいと思います。

 

電源を必要としない減圧のための装置について

  今年の地震のこともあって、電源がダウンしたときの高気圧治療ないしは減圧装置の動作に関する懸念ですが、現実の現場(例えば山岳という高知にあるダムの潜水作業場など)では、電源がない のがある意味あたりまえのため、一人が入れるカプセル型の装置で空気減圧をしています。これはトラックに入れて持ち込んで運べる装置で、つまり、そもそも電源がないところに移動して使えるものです。

 このワンマンチェンバーは、作業ダイバーの間では、日常的に使われている器材だそうです。

 作業ダイバーは、作業後、ダブルタンクをつないで空気をカプセル内に入れ、空気減圧を行います。

 高気圧治療をする医療現場でも、電気がないと何もできない、と言うよりは、電気がなくても使える装置をバックアップとして用意しておくなりすれば、地震や停電の対策として、有効なのではないでしょうか。 酸素があって、医師が管理できれば、それも使えるのではと思います。
 医療装置は電気がないとダメ、と思い込むより、こういった装置をどう活用 すれば、いざというときに役に立てるか、という検討を、医療専門家に検討していただけると嬉しく思います。

 どうかお願いします。

(東亜潜水機より写真使用許可済)

ちなみにこれは280万円くらいだそうです。

 

よく分かったこと

 机上や研究室でばかりでの研究の成果は、時には、足で現場を回り、教えを請う行為より劣ります。私も含めて、心すべき教訓です。

 偉ぶらずに、現場のプロに、きちんと教えを請おう!
 


 平成23年11月20日
 

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