インストラクターという職業従事者数の現状


(社)レジャー・スポーツダイビング産業協会の「平成9年度ダイビング産業の実態に関する動向調査報告書」によりますと、インストラクターについて以下のような分析があります。(HP作成者抜粋、文字着色も同)


ii年齢別の分析

年齢別に見ていくと、男性では「30〜04歳以下」の30代が中心となっており、女性では、「25〜29歳以下」が中心となっている。この傾向は近年変わっていない。また、前年度の調査においては、男性では、「35〜39歳以下」をピークに年齢が上昇するにつれてインストラクター数が減ってくるのに対し、女性では、20代から40代前半の間にのみ存在し、これ以外の年齢層にはインストラクターがいないという結果であったが、女性インストラクターの年齢層の幅は男性とほぼ同様の分布となっている。
2年間の推移をみると、20代は男女とも増加しているに対して、男性の「30〜34歳以下」と「50〜54歳以下」が減少をしている。今後のベテランインストラクターという世代の動向が気になるところである。
次に、インストラクターの資格を取得した後の継続状況を見ると、96年から97年にかけてトータルでは人数が増加しているが、各経験年数層別にみると差がでているのがわかる。つまり、2年間の間に増加しているのは、「1年未満」「1〜3年未満」「1O年以上」3階層であるのに対し、減少は「3〜5年未満」「5年〜10年未満」となっている。これは、インストラクターとして脂ののった経験者の減少による空洞化がみてとれる。

HP作成者コメント:この実態は、古くからのインストラクターを除いて、ここ数年でインストラクターの資格をとった人々が、それを職業として選択して続けていくことができない状況にあると言える。この原因が全て不況にあるのか、あるいは労働者としての条件がひどすぎることにあるのか、この点を今後さらに研究して行きたい。


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