漂流という事故
(協力:第十一管区海上保安本部)


 沖縄で漂流事故がありました。
 この日、某ダイビング船にスタッフ3人とダイビング客9人の計12人が乗船して出航したのですが、某ダイビングショップから同船が午後7時を過ぎても入港しない、携帯への連絡が取れないという連絡が入り、海上保安庁では巡視船とヘリコプターを出動させました。これは、乗船者が全員ダイビングしたために、ボートのアンカーロープが切れたときに操船者が不在でそれが漂流したためでした。共に捜索中のダイビングボートが午後9時25分までに、ひとかたまりになって漂流していた11人を発見して救助しました。ただその時も船長がボートを追いかけて離れていたので一人で漂流していましたが、この方も捜索中のダイビングボートが翌朝午前6時26分に発見し、無事、救助されました。また漂流していたダイビングボートも発見されています。

 この発見までの活動には、同じダイビング業者の活躍があり、それらボランティアの業者によって全ての方々が発見されました。重大な傷害や死者がでないうちに全員が救助されたことは彼らの活躍によるところが大であります。大変喜ばしいことと思います。

 この写真は、最後に船長を救助して港に戻るボートです。上空のヘリは海上保安庁のヘリです。

 教訓:この事故は、アンカーを下ろしたあとにそのロープが切れて漂流しており、船に人が残っていれば、そもそもロープが切れても事故にはならなかったので、この点が今後の事故を防ぐ教訓になるものと思います。


平成13年7月15日

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