★その市場に逼迫感があるダイビング業界において、少数の大手Cカード発行会社(指導団体)のシェアと、彼らが作り出して維持している現状から抜け出せないでいる少数派の優良団体(会社)、ショップにとっての成長のポイントの提案をします。そのキーワードは、
市場のルールを書き換えて、現在のルールを時代遅れにしてしまうことである。★社会の趨勢は、現在の体制を形作っている旧ルールに対して否定的です。旧ルールに未練のない方々の奮起を期待いたします。
改革の動機 | 社 内 の 部 門 | ||||||
指導内容作成 |
マーケティング |
メンバー管理 |
広告部門 |
リスク管理 |
苦情受け付け |
品質管理 |
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動 機 1 人身事故が一向に減らず、国民生活センターへの苦情件数も増加し、さらに国民生活審議会・日本スポーツ法学会において、現在の業界の経営手法が問題視されている。 |
現状に満足せず、安全性を追求した教本(ノウハウ)作りをする。 |
ダイバーが求めているもの、ショップが求めているもの、インストラクターが求めているもの、そして社会が業界に対して求めているものの調査・分析をする |
事業者としてふさわしくない経営をするショップ・インストラクターを指導・除名し、優良メンバーを指導・育成していく。 |
スクーバダイビング・ビジネス・ガイドラインに記述されていることを厳密に実施していく。 |
責任回避のみを目的(リスクからの逃避)としたリスク管理を止める。この点でスクーバダイビング・ビジネス・ガイドラインに記述されている免責同意書のサンプルは不適当であることを認識し、別途の正当な文書を作成する。 |
マーケティング部門と連携して、市場の意見・問題点の収集・分析をし、顧客フォローを積極的に行う。 |
スクーバダイビング・ビジネス・ガイドラインの免責同意書関連を除いた経営ガイドの厳密な実施を行ったかを、メンバーのショップ・インストラクターにまで拡大して計数化できるものは計数化してチェックしていく。 |
動 機 2 優良なショップやインストラクターの離業が増加し、業界浄化が叫ばれている。 |
市場の動向だけ出なく、業界外の意見の収集をする。 |
優良メンバーの衰退の原因を明らかにしていく。 |
人命に関わる事業であることの再確認と、賠償責任体質の強化を図る。 |
業界体質の変更が内限り苦情は末端のショップの評判を落とす。 |
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各部門の戦略的命題の要約 |
事故情報を指導要綱に強く反映・公開する。 |
社会の意見の社内への展開。 |
不適格メンバーの一掃。 |
旧来の広告内容を変更する。 |
賠償責任保険のメンバーへの義務化。 |
市場からの苦情を無視するのではなく、理解していく。 |
優良ショップの達成したレベルを他のメンバーに水平展開していく。 |
ダイビングショップ
改革の動機 | シ ョ ッ プ 中 の 部 門 | ||||||
指導部門 |
マーケティング |
ショップメンバー 対策 |
広告部門 |
リスク管理 |
苦情受け付け |
品質管理 |
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動 機 ダイビングの業界のイメージが悪化してきている。 |
安全性を第一にした講習とガイドを行う |
顧客が必要としているものの認識 |
事故の情報も含めて、情報開示に努めていく。 |
スクーバダイビング・ビジネス・ガイドラインに記述されていることを厳密に実施していく。 |
賠償責任保険への加入。レベルの低いインストラクターを雇用しない。リスクに応じた経営上の対応。 |
ショップ利用者の苦情を無視しない。 |
情報の開示・リスク管理の達成度を向上させていく。 |
各部門の戦略的命題 の要約 |
指導に手抜きを行わない。 |
押し付けてきな物品の販売をしない。 |
信頼関係を築く。 |
同上 |
リスクからの逃避を止める。(完全免責はない) |
苦情を放置せずに改善を図る。 |
同上 |
ダイビング器材メーカー
改革の動機 | 社 内 の 部 門 | |||
製造部門 |
販売店対策 |
リスク管理 |
苦情受け付け |
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動 機 製造責任が問われている。 |
安全性を第一にした製品作り。安全性を退行させたモデルチェンジを止める。 |
事故の情報も含めて、情報開示に努めていく。販売時に必要な商品説明の徹底を図る。 |
賠償責任保険の加入などによる体質強化と専門化のアドバイスを用いる。 |
利用者の苦情フォローを徹底。 |
(平成10年秋掲載)