プロダイバー向け新刊本
ダイビング事故の法的責任と対策〜プロダイバーのビジネスリスク
販売のご案内


平成26年(2014年)5月1日に、 プロダイバーの法的リスクマネジメントための新刊本「ダイビング事故の法的責任と対策 プロダイバーのビジネスリスク」を発行しました。
この本は書店では販売されませんのでご注意ください。

この本はプロダイバーだけでなく、自らの事故リスク軽減のためというテーマに興味がある一般ダイバーや商品スポーツ事故の捜査などの関係者、また研究者、それに法学部の学生などの役に立てるものとなっております。
内容は、論文調ではなく、ですます調で書いてあります。
また今回の本では、今後電子出版で出す予定の、法的リスクをより分かりやすく説明している冊子(
「リスク管理ハンドブック」頒布価格2,500円+税)が無償でついています。

本の頒布価格は、6,500円+税+送料 となります。

ご注文は

●商品スポーツリスク研究会 発送部A メール: kenkyu0401@gmail.com  でお受けいたします。


【重要】

ダイビングの事故は、最悪、客が死亡し、亡くなった方の取り返しのつかない不幸と共に、業者の法的リスクも大変なものとなります。場合によっては修復不可能な人生の転換点と もなりかねません。
このような事故の予防には、まず、どんな事故をが起きているのか、そして法的責任はどう問われているかの実際を知ることが必要です。プロであるからこそ、情報は経営資源の最重要 なものの一つであることを理解し、適切な資源獲得のための投資を行って自分の身を守ることを通じて客の生命身体の安全を確保してください。
 


「ダイビング事故の法的責任と対策 プロダイバーのビジネスリスク」 

 

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              ■◇■ 目 次 ■◇■

 

「スクーバダイビングを安心して楽しむためにこの書を推す」......3

      土肥孝治(弁護士、元検事総長)

はじめに......5  

 

1部 ダイビング事故の法的責任と対策

0章 Q&Aでわかるこの本の概要......16

  1. ダイビングの事故は自己責任? ......16

  2. 想定外の事態でも業者に責任が? ......17

  3. 事故の三つの要因......18

  4. いつでも「現場」が悪いのか? ......20

  5. 裁判とビジネスの実際......21

1章 意識と認識......24

  1. 「自己責任」に対する認識のズレ......24

  2. 「想定外」とリスクコントロール......25

ダイビング業界の死亡事故率は低くない/「想定外」のリスク管理がビジネスのカギ

  3. 現実問題のリスト......28

  4. プロダイバーと社会の常識の違い.....29

  5. 安全なくしてサービスは提供できない......29

  6. 統計にみるダイビング事故......30

ハインリッヒの法則と表に出ない事故の現実

  7. プロの仕事......33

ダイビングのプロが問われる法的責任「注意義務」/訴訟には刑事と民事がある/裁判のリスクを避けるには?

2章 ダイビングの事故リスク......37

  1. 事故を防ぐ4つのポイント......37

  2. 事故の発生......38

   (1)ダイビングの事故の特徴......38

   (2)救命曲線......39

    ⒜ドリンカーの救命曲線/⒝カーラーの救命曲線

   (35秒テストの壁......41

   (4)救命曲線が示したデータと事故の実際......42

     実例 アドバンス講習死亡事件/⒜事故時の全体の潜水記録

  3. ダイビングビジネスにおける消費者規模の推移─伊豆半島の統計から......45

   (1)集計データの結果と仮説......46

   (2)中高年ダイバーのリスクの実態......48

    負の連鎖を防ぐために

   (3)再教育の必要性がビジネスチャンスとなる......50

   (4)事故の状況について......50

    2010年の40歳以上の事故者とは?

   (5)「六本木ヒルズ回転ドア事故」から分かること......51

  4. ダイビング業界が知っているリスクと事実......53

   (1)報告書1  『21世紀・日本のダイビング業界はどうあるべきか』......53

    ⒜危険の認識/⒝ダイビングのプロのポイント/⒞Cカードビジネスについて

   (2)報告書2  『レジャーダイビング  ビジネス・ガイドライン』......56

    ⒜カードビジネスの過大表現や誤解を招くビジネスを禁止する内容/⒝安全性を語って客を集める際の表現方法への注意/⒞講習料を無料とするビジネスと抱き合わせ商法の展開について/⒟ 「報告書2」におけるCカードビジネスについて

   (3)通達3  『各関係団体あて  スキューバダイビング中の事故防止にかかる安全    対策について』......60

   (4)日本語版『The Law and the Diving Professional......61

    ⒜認定責任/⒝Cカードビジネスの品質について/⒞指導団体」の認定及びブランドの責任/⒟ まとめ

3章 法的責任とリスクマネジメント......66

  1. 商品ダイビングのリスク......66

   (1)ダイビングの商品形態と契約......67

    ⒜三つの形態/⒝減圧症に関して提供する役務の違い/⒞講習をファンダイビングの中で行うこと/⒟契約変更と免責の否定

   (2)「危険の引き受け」......71

  2. インストラクターの刑事責任とは......72

   (1)アドバンスコース講習生死亡事故......73

   ■判例解説─常時監視義務とは何か

   (2)サバチ洞窟事件......75

   ■判例解説─潜水計画管理者責任

  3. 最近の刑事裁判の判決傾向 〜最高裁判決の浸透〜......79

   (1)唐津事件......79

   ■判例解説─安全は効率に優先する

   (2)洲本事件 ......82

   ■判決解説─適切な指導人数とは?

   (3)白浜事件......87

      ■判決解説─初級者講習は11しかありえない

  (4)沖縄パニックダイバー死亡事件(ファンダイビング)......89

   ■判決解説─パニックは予見できる

   (5)奄美大島事件......92

   ■判決解説─無責任な「自己責任」論

   (6)南城市体験ダイビング死亡事件......96

  4. インストラクターの民事責任とは......98

  5. 判例に見る民事責任(損害賠償責任)の実際......100

   (1)越前沖沈船ダイビング事故......100

   ■判決解説─司法が示した業者側の注意義務

   (2)大瀬・重度後遺障害受傷事故......103

   ■裁判の解説─低品質サービスの代償は重い

   (3)沖根事件......109

   ■裁判の解説─元請け/下請け間の責任の所在とは

   (4)大瀬事件(ファンダイビング)......117

   ■裁判の解説─これこそがトンデモ裁判(一審の地方裁判所が不適切な証拠によって操られた事例)

   (5)他のダイビング事故の判決......120

   (6)運輸安全委員会が報告したダイビング事故......121

  6. 「ダイビングツアー参加者海洋転落溺死事件」を

    ケーススタディとして見る......123

資格認定を出す会社に責任はあるか/考えてみましょう

  7. その他のスポーツで、商品スポーツのあり方をふまえた判決......126

     ─業者の責任が認められた事例から

   (1)スカイダイビング落下死亡事故......126

   (2)商品スポーツ事故の責任の共通性......129

⒜ ツアー登山事故 1  白馬岳遭難事故/⒝ ツアー登山事故 2  屋久島沢登りツアーで死傷事故/⒞ 熱気球事故 熱気球が急降下着陸

【第1部 参考文献・資料】......130

 

2部 ダイビングビジネスとリスクマネジメント

 
   第2部はリラックスして読めます。
 ちなみにダイバー姿のゴルゴ13(正規許諾)よりのメッセージは書籍版のみの特典です。
 Gが語るプロの格言には説得力があります。 

1章 ダイビングビジネスを考える......132

  1. ダイビング事故に対するリスクマネジメントの必要性......132

   (1)商業スポーツや学校体育との比較......132

   (2)危険の引き受け......134

   (3)商品スポーツの品質......135

   (4)無理な免責の要求はかえってマイナス......135

   (5)消費者が商品を買う理由......136

   (6)商品スポーツとしてのダイビングビジネスの仕組み......138

   (7)商品スポーツの優先事項......138

   (8)ダイビングビジネスにおけるリスクマネジメント......139

   (9)誘惑の落とし穴......140

   「法律を守ろうなんて、気持ち悪い」/安全管理はすべての人の利益となる

   (10)法的責任の問われ方の流れ......141

   (11)事故と現実......142

   内実のある「資格」のために/なぜ保険料は上がり続けているのか/社会と法を知ることでステージを上げる

   (12)リスクはリスクを招く......144

   (13)リスク情報は教えられるべきか......146

  2. 業界外の問題......146

   (1)消費者側の問題......146

   (2)弁護士や法学者の問題......148

   弁護士選びのコツは

  3. 願い......149

2章 データと情報......150

  1. 海外における事故......150

   (1)海外における水難事故多発の実態......150

海外は日本のようにはいかない/海外に行く客にもアドバイスを/遊泳に関する事故

20092012年の4年間に水難事故が起きた場所

   (2)海外における日本人ダイバーの事故......153

2009(平成21)年〜2012(平成24)年

   (3)国内の事故......155

 

【附録】リスク管理ハンドブック......159

 
  この「リスク管理ハンドブック」は、日常の中で、思い立った時にぱっと見て分かりやすい内容となっています。
またインストラクターになる時の法的な勉強の教材としても、他にないものです。
ちなみにこの特典は書籍版のみです。電子版では別の頒布ものとなります。

  知らなければならない、ダイビングビジネスのリスクマネジメント

  特集■事故と法的責任

column 01「商品スポーツ」......9

column 02「ハインリッヒの法則から見るダイビング事故のリスク」......32

column 03「ダイビングの『安全』を数値化すると?」......35


 平成26年5月7日
 

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