良質ビジネスの可能性
■昨年から今年にかけて、現場のダイビングショップなどは大変なようです。廃業するところも少なくないとも聞いています。
このような厳しい中、昨年も今年も変わらずお客さんが来訪しているショップがあります。実は昨日もその秘訣を伺って勉強させてもらってきました。(レベル宣言ショップです)
お客さんの来店が続いているそのショップは、手抜きをしない丁寧なビジネスを一貫して行っていました。それこそが、一般のお客さんに愛され、評価されるショップの経営手法だった訳です。
話がちょっとそれますが、ダイビング業界の巨人である会社の1997年12月期の税引き後の利益は、帝国企業情報によりますと12億8千2百万円の売上で、5千5百万円でした。そして2007年12月期の税引き後の利益は、12億8千2百万円の売上で、2億1千3百万円でした。税引き後の利益が約4倍になっていたのです。すごいことです。どうすれはこれだけの、それも税引き後の利益を得ることができるのか、不思議でもあります。
ただこの2007年は、対前年比でのダイバーの死亡・行方不明者数が200%以上の増加をしていたことから、業界の巨人はだからこそ、ダイビングビジネスの良質な発展のために、この二つの年の差額を、彼らのビジネスを支えるダイバーの安全のために、事故の予防や被害者救済のために投入してもらえれないかなと考えたりしてしまいます。そのようなご厚情を、事故に遭った人々の多くは切に願うのではないでしょうか。私も期待しています。
話を戻します。この厳しい時代で、少なくとも現場でお客さんが選ぶのは、良質ビジネスをしているショップです。これからの役務商品の成長と生き残りのキーワードは、「良質」ではないかと思います。
私は「良質」ビジネスがますます発展するよう、祈ってやみません。
平成21年3月31日
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