ハワイでの特殊ヘルメット潜水死亡事故を考える


※以下は、あくまでも個人的意見です。


 8月14日に、アメリカのハワイ州オアフ島で、日本人女性(43歳)の方が、現地ツアーの特殊ヘルメット潜水の事故で死亡しました。
 特殊ヘルメット潜水とは、作業ダイビングのヘルメット潜水をレジャーに転用したような潜水レクリエーションです。

 旅のガイドブックなどでは、泳げなくても安全にできる、などとして、手軽なレジャーであるとしていますが、泳げない人が、水中でトラブルがあった時に、高圧の空気を吸ったままの状況でパニックになったりじたばたしたときに、高圧下での危険や対処を教えられないままで安全なのだろうか、という疑問は、ダイビングをやった方ならよく分かると思います。

 特殊ヘルメット潜水とは、その特性を考えると、本来はダイビングをやったことがある人向けなのではないでしょうか。
 
 日本でも、もし、死亡事故が起きた場合には、業者には、この機材よりも高額の賠償責任が課せられる可能性があります。
 業者の方は、このような事態にならないように、安全配慮と、正しい情報の提供をもってリスクマネジメントを行って欲しいものです。免責同意書は、現在は客(消費者)に対しては無効です。あくまでも私の考えに過ぎませんが、これはインストラクターやガイド、あるいはショップを守るためではなく、その上部に対しての防御であるのではと思います。
 業者がリスクマネジメントを免責同意書のみに依存することは、かえって、その上部組織を責任から防御して、自らが消費者に対する責任を負うことを強めているのではとも考えられます。


平成14年8月28日

平成15年2月21日修正

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