沖縄でのスノーケリング禁止のビーチが増えている件について


 今年になって、沖縄県ではスノーケリングを禁止するビーチが増えてきています。
 理由は、現時点でわかっているだけで、平成13年にスノーケリングで9件の事故があり、うち4人が死亡するという状況になったからです(実際にはこれよりずっと多いだろうというのが地元の方の見方です)。
 以前から、沖縄ではスノーケリング中の事故が多く、これが問題視されていたのですが、こと、ここに至って、事故防止のために、スノーケリングそのものを中止するという動きになってきたようです。

 確かにスノーケリング事故を完全に防止するためには、事故の原因であるスノーケリングを禁止すれば確実です。しかしこれは残念でもあります。あの美しい海に接する機会が減ってしまうからです。

 スクーバダイビングの状況はどうでしょう。
 私が調べた限りでは、平成13年では、沖縄では10件の事故があり、21人が事故に遭いましたが、死亡事故は2件で2人でした。しかしこれも全ての事故を網羅しているとは言えないでしょう。
 今後この数字が悪化すれば、いつか沖縄で、スクーバダイビング自体の中止を求める声が出てくるかもしれません。そしてそれが全国に広がっていく可能性も否定できません。
 だからこそ、長期的にダイビングの事故を減らすために努力と、優良業者の応援が必要なのではと思っています。

 優良業者や、十分な自覚と訓練を背景に持つ一般ダイバーによる、安全で、自然環境を破壊することのない形でのダイビングは、滅びて欲しくはないと思います。


平成14年8月7日 

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