「指導団体」の世界。消費者の世界。


 まだ見ていないのでえらそうに言えませんが、唯我独尊のアメリカ映画にしては大変珍しく、第二次世界大戦の硫黄島の戦いの映画が、日米双方の視点で2つ作られて公開されています。近々見たいと思っていますが、今日はそれから考えたことを一つ書いてみます。

 ダイビングの世界では、「指導団体」のビジネスと、その周辺のマスコミや財団、各種私的公的法人、学会などが一つの価値観での世界を作っています。その中核がCカードビジネスです。資格を作って販売することで、私的に一般国民の権利を制限することで、その制限が生み出す利益に多くが寄ってきています。

 ここでの問題は、消費者の側からのダイビングの世界が見えないことです。光り輝いて存在するのは「指導団体の世界」だけのように見えることです。
 私は、ダイビングにおける「消費者の世界」が同等のレベルで存在する日が来ることを願っています。しかしそれは消費者自身が作り上げることが必要と思います。どの世界でも、単一の勢力のみが圧倒的に強いということは、さまざまな問題の発生が予見されるからです。

 「硫黄島からの手紙」ならぬ、「消費者からの手紙」が届けられる日はいつのことでしょうか。

※以前、クリントイーストウッドの「ミリオンダラーベイビー」を見て、私はまるで黒澤明と小津安二郎、木下恵介の映画が混然一体となった日本映画を見ているような感じを受けました。


平成18年12月11日

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