東京大学安全シンポジウム開催報告
昨年7月4日に八丈島で東京大学の優秀な教職員が潜水作業中に亡くなる事故が発生しました。同大では事故が発生した7月4日を「安全の日」と制定し、大学の安全衛生と労災事故の発生防止、潜水作業の安全及び安全意識の向上のため、学内学外の各分野から専門家を招いてシンポジウムを開催しました。
東京大学「安全の日」 安全シンポジウム
日時:7月4日(火)13:00〜17:30(実際の終了時間は18時)
場所:東京大学弥生講堂
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13:00 農学生命科学研究科長 挨拶
東京大学総長 挨拶
第1部 大学の安全管理全般のための講演
13:20 「国立大学法人に求められる安全衛生管理、並びに労災事故に関する教職員の法的責任」
第一芙蓉法律事務所 小鍛冶広道弁護士
※独立行政法人としての労働衛生法などによる管理者責任などについて大きな関心が寄せられた。
14:20 「教育研究活動の事故と保険」
銀泉保険コンサルティング(株)リスクマネジメント事業部長 佐野邦彦氏
※現在の大学の保険の状況について、詳しく説明が行われた。
第2部 潜水事故再発防止のための講演(1部が伸びたことで、2部開始はこの予定時関より若干遅れました。)
15:00 「潜水事故事例紹介」
総合スポーツ研究所 中田誠
※事故の実態や事例紹介などについて講演が行われた。
15:30 「調査ダイビングの事故防止と安全管理」
東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻 茅根創助教授講演が行われた。
※複数のアンケートなどを通じた危機意識のレベルの異なる問題などについて、高い意識からの講演が行われた。
16:00 「東京海洋大学での潜水作業の安全指導」
東京海洋大学 山川紘客員教授
※東京海洋大学での安全潜水のための方法などについて有意な講演が行われた。
16:30 「安全なダイビングのための技術習得、器材の選定及び保守・点検」
東京アクアラングサービス 島田誠一氏
※一流のプロダイバーとしての経験と知見に基づく画期的な講演が行われた。
17:00 質疑・意見交換
※さまざまな立場から、ダイビングの安全にかかわる活発な質疑応答がなされた。
■17時30分終了の予定でしたが、活発な質疑応答などによって、終了は18時となりました。
▼今後このようなシンポジウムが1年中、日本全国で開催され、ダイビングの事故被害者の減少につながるようになることを願って止みません。
平成18年7月5日
7月11日一部修正
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