12月31日
 もうとっくに公開されていましたが、映画『魍魎の匣』にコメントを寄せ、パンフレットにもインタビューが載っています。このパンフレット、映画のパンフレットというより立派な本で、これを買うためだけにでも映画館に足を運ぶ価値があると思いますよ。こんなところに無関係なぼくのインタビューが載っているのはなんだか申し訳ない気がした。

 今年の更新もこれでお終い。今年後半はほとんど更新できませんでしたが、また来年もよろしくお願いします。

10月23日
 新刊の予定は当分ないので、せめて新作発表の予定などを。
 ニンテンドーDS用ソフト『DS文学全集』がすでに発売になっていますが、このソフトは収録されている作品だけでなく、ダウンロードすることで他の作品も読むことができます。このダウンロードできる作品の中に、新作も加わります。そこに、作品を書くことになりました。来年1月からの配信です。詳しくは任天堂のホームページをご覧ください。

8月6日
 明日7日、『さよならの代わりに』の文庫が発売されます。

 それと、明日発売の「週刊朝日」8/17号から、新連載『乱反射』が始まります。「週刊ブックレビュー」で話した次回作がこれです。
 ぼくはここのところ、徐々に話を盛り上げるパターンをよく使っていましたが(『空白の叫び』や『夜想』はその典型例)、今回は珍しく冒頭に外連のある文章を置いています。興味があったら読んでみてください。

7月26日
 今月29日午前8時放送のNHK BS2「週刊ブックレビュー」にゲストとして出演します。

7月2日
 アンソロジー『午前零時』(新潮社)に「分相応」が収録されています。
6月22日
 今日発売の「オール讀物」7月号に、『夜想』に関してのインタビューが載っています。

6月12日
 今月14日からミステリ・チャンネルで『夜想』に関してのインタビューが放送されます。詳しい放送スケジュールはこちらで

5月25日
 新刊『夜想』は早いところで今月29日、全国書店で30日に店頭に並ぶ予定です。
 連載をスタートしたときにもここに書きましたが、今作は『慟哭』以来ふたたび新興宗教をテーマにしています。『慟哭』はオウム事件以前に書かれた作品なので、宗教にのめり込んだ人が殺人を犯すというストーリーに存在価値があったと思っていますが、オウム事件以後の今なら同じテーマでも別のアプローチをすべきだと考えました。それがこの『夜想』です。
 ジャンル分けするなら一応ミステリーに入りますけど、既存のミステリーのイメージからは大きくはみ出しています。何しろ全体の九分の七を過ぎるまで、何も起きないのです。『追憶のかけら』では警察が動くような事件でこそないものの、主人公にとっては大事件が起きました。でも今作はそういう話でもなく、本当に何も起きません。作者であるぼく自身が書いていて不安になったほどでしたが、単行本にするために読み返してみたら面白かったのでホッとしました。ですから、これはネットであらすじを紹介する人へのお願いですが、どんな事件が起きるかは書かないでください。そこまで書いては物語の大半を割ってしまうことになります。
 これまでぼくはいろいろな作風を書き分けてきましたけど、その中でも一番の異色作になったと思います。

4月25日
 「ミステリマガジン」6月号「ミステリアス・ジャム・セッション」で『ミハスの落日』を取り上げてもらっています。

4月7日
 今日発売の「別冊文藝春秋」5月号でようやく『夜想』が最終回。で、単行本は早いんですが来月には出ます。といっても緊急出版とかではなく、本当は前回で連載が終わるはずだったからスケジュールを組んだのに、一回延びてしまっただけです。

3月19日
 「週刊現代」3/26号に『ミハスの落日』に関するインタビューが載っています。

3月15日
 映画『ブラックブック』にコメントを寄せています。

2月28日
 有隣堂横浜駅西口店に、『ミハスの落日』のサイン本を作ってきました。

2月26日
 明日放送の「めざましテレビ」(フジテレビ系列)で『ミハスの落日』が紹介されます。ぼくもインタビューを受けたので、一分くらい映るそうです。5時50分頃放送予定。

2月22日
 『ミハスの落日』が店頭に並び始めたようです。

 今日発売の「オール讀物」3月号に、短編「仔猫」が載っています。編集部の都合で、掲載が一ヵ月遅れました。
 それと、業界誌ですが「総合教育技術」3月号(小学館)という雑誌に『空白の叫び』に関するインタビューが載っています。

2月18日
 22日に新潮社から久しぶりの短編集『ミハスの落日』が出ます。ぼくは短編が苦手なので自分で納得できる作品が集まらない限り本にしませんが、これは自信を持って世に送り出せる一冊となりました。他の本とは手間暇のかかり方が段違いなので、自信作とくらい言わせてください。ぼくの本の中では、かなり本格度が高いです。ミステリーを読んで驚きたい人は、ぜひ読んでみてください。
 表紙の写真こそ違いますが、扉の写真はすべてぼくが撮ってきたものです。でも、どこの写真かはどこにも書いていないので、ここで紹介しておきましょう。まずミハスは、プロローグに出てくる教会から見下ろした風景。ストックホルムは、ガムラ・スタンに続く橋。サンフランシスコは記憶が定かでないのだけど、たぶんダウンタウンからフィッシャーマンズ・ワーフにケーブルカーで行った途中で撮った写真だと思う。作中に出てくるファイナンシャル・ディストリクトやグレース大聖堂の写真でもよかったんだけど、そういうところはあまりサンフランシスコっぽくないので、この写真にしました。ジャカルタも、やはり作中には出てこない市内の商店街。舞台になっているコタ地区は、作中に書いたような場所なので写真が撮れませんでした。で、最後のカイロは、プロローグのシーンそのままのアズハル公園から見下ろした廃墟です。
 これらの写真は文庫ではたぶん収録されないし、今回は本の作りがかなり凝っているので、ぜひ単行本で買ってください。よろしくお願いします。

1月19日
 本格ミステリ作家クラブ編『論理学園事件帳』(講談社文庫)に「目撃者は誰?」が収録されています。

1月9日
 明けましておめでとうございます。
 昨年末の台湾の地震による海底ケーブル断線の影響で、12月26日以降メールを受け取れなくなっていました。今も本当に復旧したのか、若干怪しいです。もしメールを送ってくださった方がいらしたら、申し訳ありませんがそれは届いておりません。

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