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題名 マーフィーの戦い
お勧めポイント ★★★
データ  監督:ピーター・イエーツ
 主演:ピーター・オトゥール、シアン・フィリップス、フィリップ・ノワレ
 原作者:DVDジャケットに FROM THE BOOK BY MAX CATTO と記載。どんな人か、無知なおのくんには不明。
 ロケ地:ベネズエラ(ベネズエラ軍協力)
 1971年 イギリス映画 102分
お勧め文  −−−−H12 8/12追記:
 廃盤だった「マーフィーの戦い」
 いつの間にかパイオニアからDVD化されてました。なんとうれしい計らい。思わず買っちゃいました。
 ただしDVDなのに何の特典もなく、画面もテレビサイズのため左右がカット。早送りしても字幕が画面に出てくるのでDVDらしさが一切無し。基本的にレンタルビデオとなんら変わりありませんでした。
 ただ、久しぶりに見直してもやっぱり面白い。ルイの「戦争は終わったと言ってるぞ」に「俺のはまだだ」の分かりやすい日本語字幕がしゃれてます(不謹慎ですが)。


 −−−−H11 8/21追記:
 ついに「マーフィーの戦い」のレンタル成功。
 帰省先の旭川でゲット。私はこのビデオを借りるためだけに帰省したようなものです。
 高くつきました。
 何年ぶりかに見直してもやっぱり面白い。ビデオ店を1年がかりで十数店探し歩いたのを苦労に感じさせないほど良くできた映画です。
 昔の映画は趣があっていいです。セリフも粋だし、今のように血しぶきが舞ったり肉片が飛んだり、そこまでしなくても十分訴えてきます。

 ○あらすじ(廃盤なので、見る機会がない人のために割と細かく書いときます):
 冒頭、マーフィーの乗った戦艦がUボートに沈められるシーンから始まる。
 イギリス兵はUボートの情け容赦ない銃撃で皆殺しにされる。
 一人も生き残らせない、そのUボートの目的は逃避行。終戦が目前となり、なんとオリノコ川を上って川に身を隠すもくろみ。石油会社が大きな船も入れるように川底をさらってあり、Uボートでも入ってこれるのだ。
 生き残ったのはマーフィーだけかと思いきや、飛行艇乗りの上官も現地人に救出される。
 ところが、美人のヘイドン女医が打った無電がきっかけで、生存者を知ったUボート。ゴムボートで上陸して無線器を爆破、上官はマーフィーの身代わりで殺されてしまう。
 マーフィーの親友でもあった(らしい)上官は体を張って飛行艇の存在を隠した。
 怒ったマーフィーは飛行艇でUボート攻撃を思い立つ。石油会社のとぼけた管理人「ルイ」という男を引きずり込み飛行艇の修理。
 なんとか飛行艇も飛ばせるようになり、上空から見つけた停泊中のUボートに手製の爆弾で攻撃する。見事命中と思って喜々として村に帰ったマーフィーだったが、実はUボートは無傷。報復に村が銃撃され、飛行艇も粉々。
 飛行艇を失ったマーフィーは、今度はクレーン船(モーレツにのろい)で体当たりを試みる。
 ところがここでドイツ軍降伏による終戦が決定。
 「戦争は終わった」とメガホンで説得を試みるUボート。だがマーフィーは聞く耳を持たず一直線にUボートを目指す。Uボートはやむなく銃撃を決意する。
 発射された魚雷をマーフィーの船は間一髪で切り抜けたものの、Uボートは水面下に潜行し、寸前で逃げられてしまう。
 悔しがるマーフィーだったが、なんとUボートは川底に突っ込み立ち往生。
 この間にマーフィーは瀬に乗り上げた魚雷を回収しようとする。
 しかし、だんだん狂気的になっていくマーフィーにルイが反発。仲間割れして、一人になったマーフィーだが、それでもクレーンに魚雷をつるし...
――――――――

 残念なのは、シネスコープサイズをテレビサイズに左右がカットされていたため、肝心の魚雷がクレーンから投下される、その魚雷の部分が画面の外。
 確か昔、テレビで放送された時には画面を左右に振って放送していたはず。テレビで見る映画の、画面の不自然な平行移動はこういった場合に使われるようです。ビデオは残念ながらアウト。
 
 この映画を見てふと思い出したのが「紅の豚」
 この映画には、「紅の豚」にモチーフにされたんじゃないか、というシーンがいくつか出てきました。
 女医が無線を使うシーン。
 修理した飛行艇を初めて飛ばすシーン。
 飛び上がったマーフィーが女医のいる伝道所の上を旋回するシーン。
 導火線を作ろうとして機関銃の弾を分解するシーン。
 クレーン船でUボートを目指すマーフィーに女医が手漕ぎボートを現地人に漕がせて追い付こうとするシーン、など。
 ま、なんとなくなんできっと私の思い過ごしでしょう

魚雷をつるしてレッツゴー!


 −−−−H11 3/7追記
 親切な方はいらっしゃるもので、メールいただきました。
 「しゅうちゃん」とおっしゃる方です。
 しゅうちゃんさんも「マーフィーの戦い」のビデオを捜しているそうです。

>主人公はベッドに寝ていた友を射殺されキレた。
>間違い無く漁船です。
>水上飛行機で一度失敗した後で魚雷を釣り上げ潜水艦に突進します。漁船は遅いんですよね。
>潜水艦は慌てて潜航するんですが南米の河口で浅いため底の泥に突っ込んで動けなくなります。
>マーフィーはその上に来て息をひそめる潜水艦がプクっと出してしまった泡を見つけてその上で魚雷をおとします。
>足に綱が絡まってマーフィーは死んでしまいます。印象的なラストでした。

 ハズレも多かったけど当たりもあったようです、私の記憶。
 ところでこの映画のビデオは廃盤とのことで、ほとんどのレンタルビデオには置いてないようです。
 ところが、実は正月の帰省で旭川のレンタルビデオ屋さんで発見しました。でもあいにく貸し出し中。千載一遇のチャンスを逃しています。
 夏の帰省には全貌が明らかになるか?


 −−−−H10 12/19追記分:
 インターネットで調べたところ、どうやらマーフィーが使ったのは漁船ではなく水上飛行機のようです。しかも主役が「アラビアのロレンス」で超有名なピーター・オトゥール。それにこの映画、1971年の作で「30年以上前」と言うのは誤りです。謝りです。
 下の絵も漁船ではなくて水上飛行機であるはずで、どうも「ジョーズ」あたりと混同してしまったようです。
 しかし今だビデオには巡り会えず、鬱積する日々が過ぎていきます。全貌が明らかになった暁にはこのページを全面変更致しますので、あしからず


 −−−−初期記述分:
 異色の戦争映画。
 たった一人で潜水艦に立ち向かった男のおはなし。

 男は自分の軍艦を沈められ、小さな漁村にうちあげられた。そこで命を救われる。
 看病してくれた女に、戦争を忘れて一緒に暮らそう、とすすめられるが男は復讐に燃えていた。
 何の武器もないくせに村の漁船で戦いを挑む。ターゲットは戦艦を沈めた潜水艦。勝ち目もないのに何度も何度も海へ出ていく。村の人間もあきれっぱなし。
 しかしあまりにしつこいその男に遂に潜水艦側もキレて魚雷を発射する。
 ところがそれが男の狙いだった。ギリギリで魚雷を回避し、魚雷は爆発せずに砂浜に打ち上げられる。男はこの魚雷を手に入れたかったのだ。
 男は手に入れた魚雷を漁船につるし、再び海へ乗り出していく...。

 この映画、ビデオ屋を探しまくりましたが見つかりません。30年以上前の映画なのと題名自体がうろ覚えなので探し方が悪いのかもしれません。もしかしたら超有名な映画かもしれません。
 探し出して是非もう一度、じっくり見てみたいものです。

 下のイラストは、とにかく何もかもうろ覚えなので「こんな風だったろう」で描きました。
魚雷をつるしてゴー!(想像図)