とよたま愛読会72回(山河草木:72巻11章〜18章)
                  記望月幹巳  メール:motomi_mochizuki@ybb.ne.jp


日 時  平成14年9月22(日) 午後1時から午後4時30分まで
場 所  愛善苑 豊玉分苑 (京王線下高井戸駅下車 徒歩8分 川崎方)
電話   03-3321-3896、03-3321-8644
物 語  山河草木 辰の巻 第72巻11章〜18章
 

★ 報告:秋雨の候、皆様にはお変わりなくお過ごしのことと思います。霊界物語豊玉愛読会、第72回のまとめをお送りいたします。 5名の参加者を得まして、山河草木の最後の巻、72巻の続きを拝読しました。 スガの宮も無事完成し、波乱の物語もようやく終わりを迎えたかと思われましたが、好事魔多しのたとえのとおり、早速やってきたのはスコブツエン宗のキューバー、そして高姫・妖幻坊でした。彼らはスガの宮を奪い、自分たちの教えを奪おうと、スガの宮を守るヨリコ姫に問答を挑みます。ヨリコ姫は高姫に、過去の自分の悪行を指摘され、懺悔の念から、自らスガの宮を高姫に明渡してしまいました。 果たして三五教はどうなってしまうのでしょうか。また、聖場をまんまと手に入れた高姫一味の活動は。物語は最終章へと進んでいきます。 なお、次回にて本巻を読了することになると思われますので、ご参加の方は、天祥地瑞 第73巻もお持ちください。読了次第、引き続き天祥地瑞篇に入って行く予定です。 以上よろしくお願い申し上げます。

★ 拝読箇所で気のついたこと
第七十二巻 山河草木 亥の巻
第二篇 第十一章 問答所(一八ニ〇)

* 完成したスガの宮には、ヨリコ姫、妹の花香、ダリヤ姫の三人が勤務していた。
* ヨリコ姫は、問答所という建物を新築した。そして、宗教問答の挑戦者を募り、もしもヨリコが負けたなら、スガの宮を明渡す、という張り紙を出した。
* やがて、異様の服装をした一人の修験者が挑戦にやってくる。それは、トルマン国を追い出された、スコブツエン宗のキューバーであった。
* キューバーはトルマン国での失敗を取り戻そうとやってきたのであった。
* しかし、ヨリコ姫が、元オーラ山の山賊の大頭目であったことを知って仰天し、椅子から落ちて腰を抜かしてしまう。

第十二章 懺悔の生活(一八ニ一)
* 一夜明けて、ヨリコ姫はキューバーに、僕となってスガの宮に仕えるように説き諭す。
* キューバーは案に相違して、あっさり申し出を受け入れて、人の嫌がる雑用を進んでこなすことに同意する。
* キューバーは掃除をしながらダリヤ姫に見とれているが、なにやら企んでいる様子で、「今は女に心を奪われている時ではない」と一人問答しながらたたずんでいる。

第十三章 捨台演(一八ニ二)
* しかし結局キューバーは、ダリヤへの思いに負けて、ダリヤに自分の恋人になれと、強談判してしまう。ダリヤは騒ぎ出し、花香とヨリコ姫がやってきて、キューバーを責める。
* キューバーはやぶれかぶれに、ヨリコの昔の悪行をお上に訴えると脅すが、逆にヨリコに証拠はどこにある、と詰め寄られてしまう。
* キューバーは捨台詞をはいて、その場を立ち去った。
* キューバーはダリヤの兄、イルクの屋敷に向かい、イルクや門番に当り散らして、どこかへ消えてしまった。

第十四章 新宅入(一八ニ三)
* 高姫と妖幻坊の杢助は、海を渡ってようやくスガの港にやってきた。
* 噂に、三五教の大宮が建てられたと聞くと、なんとかしてその聖場を奪おうと思案を始めた。
* 手始めに、宿泊している旅館の別館を買い取ろうと、妖幻坊は曲輪の術を使い、庭の木の葉をお金に変えてしまう。
* 高姫そのお金で買い取った別館に、ウラナイ教の大看板を掲げて、宣伝の準備を始めた。
* 一方妖幻坊は、人から見えないように離れ座敷を作らせ、元の怪物の姿になって居座っている。
* 高姫は、今は元王妃の肉体に宿っているため、その気品と美貌で宣伝は功を奏し、ウラナイ教は大繁盛しだした。

第十五章 災会(一八ニ四)
* 高姫はウラナイ教の館に集まった善男善女を前に、講演を始めている。
* 自分が救世主であること、三五教がいかに堕落した教えであるか、など気炎を上げている。
* そこへ、キューバーがやってきて三五教を攻撃する演説を始め、ウラナイ教を援護する。
* 演説が終わって、高姫とキューバーは久しぶりの対面となる(トルマン国では、幽冥界旅行をした折に夫婦の契りをし、一緒に国取りの謀議をした仲であった)。
* キューバーは、ヨリコ姫が、「自分を説き伏せた者にはスガの宮を明渡す」などといって、宗教問答の挑戦者を募っていることを知らせる。
* 高姫は早速乗り込もうとする。
* キューバーは、高姫が今は杢助と夫婦になっていることを知り、「自分こそ誠の夫」と乗り込もうとするが、高姫に当て身を食わされ、床下に放り込まれてしまった。

第十六章 東西奔走(一八ニ五)
* 妖幻坊の杢助は離れの間からやってきて、人間の臭いに気づいて高姫に問いただす。
* 高姫はキューバーを締め上げたことを話す。
* 杢助は、キューバーが大黒主の片腕と知り、なんとか丸め込んで大黒主に取り入って国の実権を握ってしまおうと謀る。
* 杢助はキューバーの始末を高姫に任せ、また離れの間に下がった。
* 高姫はキューバーに活を入れて生き返らせる。二人は早速、スガの宮のヨリコ姫に挑戦しに出発する。夜道を宣伝しながらスガの宮に向かっていく。

第三篇 転化退閉
第十七章 六樫問答(一八ニ六)

* スガの宮では、キューバーの後釜として、薬種問屋の門番をしていたアルとエスが、便所掃除をしている。
* スガの宮に仕える一同が、食堂に集まって朝食を取っていると、表に高姫がやってきて、宗教問答の挑戦に来たと呼ばわる。
* ヨリコ姫は、まずダリヤ、花香が最初に問答を仕掛け、かなわないようであれば最後に自分が出るようにと順番を決める。
* 高姫は、この世の根本の神の神名を尋ねる。
* ダリヤはそれは国常立の神様であると答えるが、高姫に根本の誠の神は大弥勒、と説き負かされてしまう。
* 次に、花香姫が登場し、高姫は問答を仕掛けて言う。
* 「根本の昔に、猿が三匹飛んできて、三千世界をかき回し、この世に暗と明かりと雨降りをきたしたのは、どういう訳か」
* 花香はそれには答えず、高姫が自分の出す問題に答えられたら、回答しよう、と言って問う。
* 「根本の昔に猿が六匹飛んできて、それぞれ、雪隠、頭、恥じ、借用証文、おかゆ、そこら辺り、をかき回し、ついでにお尻をかき回した。」
* 高姫は、わけのわからないことを言う女と問答はできないと、ヨリコ姫を出すように騒ぎ出し、花香は奥へ引っ込んでしまう。

第十八章 法城渡(一八ニ七)
* ヨリコ姫は白づくめの衣装で登場し、まずは高姫を歌合戦で互いを批評しあう。
* そして、まずは高姫から、「天地の元を創った根本の生き神の名」を問う。
* ヨリコ姫は無終無始、無限絶対、永劫に静まりいます国常立の神様、と答える。
* 高姫は、それは底津岩根の大弥勒であると言い、その生き宮は誰か、とさらに問い掛ける。
* ヨリコは高姫の答えを否定し、神書を調べればやはり国常立の大神がこの世の初めの神であり、その他の神は皆エンゼルであると答え返す。
* 高姫は、生きた肉体を持って働く神でなければ、空想理想に過ぎないと反論する。
* ヨリコは、肉体を持った神は、産土山の聖場におはす、神素盞鳴の大御神であると答え、逆に高姫の神の名を問う。
* 高姫は、清浄潔白な神が、盗賊の親分となって多くの人を殺してきた、ヨリコのような人間を使うはずがない、ヨリコがいることで、神素盞鳴の大御神の聖場が汚されている、と逆に問い詰める。
* それを聞いてヨリコはすごすごと場を引き下がる。問答に勝った高姫は一人、大声を張り上げて喜んでいる。
* 玄関口では、エル、アス、キューバーが口論を始めていたが、その間に奥の間では、早くもスガの宮の明渡しについて、話し合いが始まっていた。
* ヨリコは、自分の犯してきた罪を高姫に指摘され、その罪深い身をもって神の前に仕えることが恐ろしくなってきたと告白する。
* 高姫・キューバーはスガの宮が自分たちのものになり、得意になって威張り散らしている。


以上 
  
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