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   XANADU 『忘れられたもの?見えるラジオ』 2000/09/24 号
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  XANADU 読者の皆さん、おはようございます。先週号はいつもと趣向が違いま
したが、どうでしたか?さすがに大雨から10日も経つと、皆さんまた日常生活
に戻っていますので、ご安心下さい。
 今週はまた少々趣向を変えて、「懐かしい技術特集?」です。

◆ 今週の出来事
◇ インフォキャリー get その後
 手元に来て2週間目。字も綺麗ですし、使いやすいです。「電子の紙」として
考えると とても有効なのですが、私の生活ではインフォキャリーを見ている時
間が短すぎて、どうも使いこなせない感じです。何せ自宅でも職場でも PC の前
にいる時間が長く、あまり出歩きませんし、出張等は会社の versa-pro を持っ
て行くことが多いのです。
 会社の PC がもうじき変わり Windows2000 マシンになるので、その時はもう
少し活用できそうです(NT4.0 ではサポートソフトが動かない!)。

◇ ケータイは電源オフ?
  JR 西日本は混雑した車内の携帯電話利用に関し、電源を切る様にはっきり求
めるそうです。

http://news.yahoo.co.jp/headlines/jij/000919/dom/16482001_jijdomx553.html

 京王線では優先席を作り、「その近辺では携帯電話を使わないように」という
作戦に出ました。「分煙」として喫煙車と禁煙車を作ったように、住み分けても
らおうということです。

  http://www.keio.co.jp/news/newsr/index2178.htm

 「臭いものには何でもフタ」という JR の姿勢に比べ、ずっと理解できるので
すが...数年前は新幹線車内での「お呼び出し」放送もうるさかったのですが、
最近は携帯電話のおかげでほとんどなくなりました。嬉しいです。


◆ 特集 忘れられたもの?見えるラジオ
 自己紹介で趣味を聞かれると、「オンラインオークション」と答えそうになっ
ている最近ですが、またまた面白そうなものを見つけました。それは「見えるラ
ジオ」です。

◇ 何だっけ?
 「見えるラジオ」をお持ちの読者は相当少ないと思いますが、どうでしょう
か?説明 web ページには、『 FM 放送の電波の隙間部分を利用して、文字や図
形などのデジタルデータを圧縮して送信する技術。音声番組と連動して、曲名や
アーティストを表示する番組情報チャンネル/ニュースヘッドライン/スポーツ
速報/天気情報/交通情報など、いつでも知りたい時にリアルタイムに見る事が
出来ます』とあります。要するに「文字放送の内容が液晶画面に出るラジオ」で
す。
  1995 年4月に放送を開始したので、もう6年以上の実績があり、正式には
「 FM 文字多重放送」のことで NHK も放送していますが、 JFN 民放各社が愛称
として「見えるラジオ」と言っていますので、今回はこの表現で通します。

◇ どうして今頃?
 新しい物好きの私は当時から欲しかったのですが、値段が高いのでついつい買
えずに来てしまいました(どうしても無いと困るものでもありませんし)。あま
り流行しなかったことも考えると、オークションで手軽に買えそうかなと思った
ら、案の定 数千円で買えそうではないですか?何とか入手すべく、調査を開始
しました。

◇ どうなってるのかな?
 何せ6年以上経っているので、絶滅しているかも?と思ったのですが、幸いま
だ大丈夫でした。24時間全国35局の JFN で放送中です。
  http://www.tfm.co.jp/mieraji/
  NHK の方は随分地味ですが、やはり大丈夫そうです。
  http://www.nhk.or.jp/pr/bangumi/moji/moji-4.htm

 化石状態(?)ですが、まだ息はあるようです。

◇ お、おもしろいじゃん
 調査を進めると、一つ面白いものが見つかりました。専用クライアントソフト
を動作させると、インターネット上で「見えるラジオ」の放送をそのまま受信で
きるではないですか。早速トライです。
  http://www.radiobar.com/
 民放の何局かの放送が、そのまま見ることが出来ます。ご存知の様に一日の生
活の殆どを常時接続 PC の前で過ごしている私に取っては、「見えるラジオ」じ
ゃ無くてもこのクライアント="Radio bar"で十分な気もしてきました。
 また車で聞いて(見て?)いる人も多いようですが、危なくないのかなあ?信
号待ちでチェック?

◇ そう言えば...
 "Radio bar" を眺めていて思い出したのは、「そうそう、インターネットでも
電光ニュースみたいなサービスがあったよね?」というコト。確か...TELETEXT!
  http://www.impress.co.jp/teletext/
 こちらの方もまだ web ページはありましたが、 W2000 や W98 のクライアン
トはありません。 NT4.0 や W95 用が使えるんでしょうが、ちょっと廃れている
のは確かな様で...
 もっと大きな話をすると、これらはいわゆる「 PUSH 技術」と言う奴です。イ
ンターネットの新しいサービスとして、一時脚光を浴びましたが、結局インフラ
側が間に合わず最近は忘れられている技術です。利用者が欲しい情報を引き出す
(PULL) のではなく、情報提供側が押しつける(PUSH)から PUSH 技術です。
 最近の常時接続ブームに乗って、日本でもこの PUSH 技術が見直されている様
です。典型的な PUSH 技術であるテレビやラジオ放送に慣れているので、 PULL
よりも自然なのかも知れません。

◇ おわりに
  XANADU の原稿を書きながら、画面の右下には千葉県の明日の天気予報が出て
います。千葉には興味が無いのですが、近所の FM 愛知がインターネットでは放
送してないので、 FM 東京の放送で我慢しています。
 今、インターネットでは欲した情報を集めることは出来ますが、欲した情報の
みを送ってもらうのはまだ難しい感じです。個人的な設定を反映した PUSH 技術
が大成すれば、また一段と面白くなりそうです。

◆ お知らせ
  XANADU では随時、ご意見/ご感想/ご寄稿/リクエストを募集中です。
 お気軽に mailto:saito_makoto@hi-ho.ne.jp してください。

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  XANADU (廃刊ザナテックス)
 発行元:会社勤めのしがない職業プログラマ:齋藤 誠
本メルマガ情報は http://www.hi-ho.ne.jp/saito_makoto/
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