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〜流産について〜

何らかの理由により妊娠が中断されたときの週数が

(1)22週以前であれば流産
(2)22週以降であれば早産

と呼ばれます。

未熟児医療の進歩によって、現在は22週で生まれた赤ちゃんも、助かるケースが非常に増えました。
その為、今日では22週で早産、流産を分けています(以前は28週がボーダーラインとされていました)。

しかし、実際は現在でも22週で生まれた赤ちゃんが無事に育ってくれた場合、ニュース等で取り上げられるなど、22・23週で生まれた赤ちゃんの救命はとても難しい事だとされています。(赤ちゃん自身の生命力の強さは勿論、医療機関・周りの方たちの優しさやサポートが絶対に必要となります)




流産の種類

切迫流産
流産が切迫している状態。安静にし、適切な処置を行なえば赤ちゃんが助かる可能性がある。

個人のコメント
医療機関から私が受けた説明ですが(3人目の赤ちゃんを妊娠中に、切迫流産により2度の入院をしています)、この際に、しっかりとした赤ちゃんの心拍が確認できれば問題ないとの事。助産師さんの長年のキャリアから・・・と教えていただきましたが、ドップラーにより赤ちゃんの心拍が確認できるまでに赤ちゃんの心拍動が強くなれば、まず間違いなく赤ちゃんは助かる確率が高いそうです。


安静にすること(安静・・・・の度合いは、病院の方針によって異なりますが、できる限り、本当にできる限り横になっている時間を多く持つ事が大切だそうです)が基本。

個人のコメント
私の場合は、止血剤(静脈注射・・・・トランサミンと生理食塩水)とホルモン注射(筋肉注射・・・・hCG)を受けていました。止血剤の投与により、出血が止まる、もしくは出血の色が茶色になるなら(鮮血はまだまだ新しい出血があるということ。茶色い出血ならば、古い血液なので、新しい出血は止まっていると考えられる)一山超えたと考えれられるそうです。

進行流産
流産が進んでしまい、食い止められない状態。赤ちゃんは子宮の外へ出ようと動き始める。

個人のコメント
この時、きっと赤ちゃんは、あまり長い間ママの体に自分がいると、ママの体が感染症を起こしてしまう危険性があるから・・・ってちゃんと考えてくれてるんだと思う。すごく、ママ思いの優しい子だよね・・・

繋留(けいりゅう)流産、不全流産
子宮内で胎児は既になくなっているけれども、中へ残っている状態。
※出血や痛みなどの自覚症状が全くなく、子宮からの内容物の排出もないまま、胎児がお腹の中で死亡するケースもあります。この場合、赤ちゃんが亡くなっているという事実を妊婦さん側が受け入れにくいため、病院側では、実際に出血や内容物が子宮から出てしまったタイプの流産をされたお母さんと、また繋留流産されたお母さんとは、少し違ったメンタル面でのケアをされる所が増えてきているそうです。


個人のコメント
この場合、きっと赤ちゃんは甘えん坊さん。いつまでもママと一緒にくっついていたいんだよね。私も、正直、お腹の中から赤ちゃんを出して欲しくなかった。でも、その赤ちゃんが生まれ変わってまた会いに来てくれる、今度こそ抱っこされに来てくれる・・・その為には、赤ちゃんを子宮の外へ出してあげるのは必要な処置。ママさんの体のためにも勿論だけど、赤ちゃんの未来のためにも。

個人のコメント・2
私の二人目の赤ちゃんがこのタイプ(繋留流産)での流産で亡くなっています。(コチラに記載・・・別窓)

流産したとき、下腹部が重たい感じが少しはありましたが、妊娠が分かる前から生理痛のようなものがあり、赤ちゃんが順調に育っていた時もその痛みは感じていました。ですから、赤ちゃんが亡くなるときだけ痛みがあったという訳ではありません。

出血は、本当に少量(下着に10円玉くらいの大きさの出血が付いただけ)。出血をみた時点で、すぐに病院へ行きましたが(その診察の時点では私自身には知らされませんでしたが)、既に赤ちゃんの心臓は(5週の時点で、胎児の心拍は確認されていました)止まり掛けていたそうです・・・・


完全流産
胎児が外へ自然に出てしまった状態。胎内に内容物が残っている場合は手術が必要。残っていない場合は手術はせずに経過を見ることに。(そのまま、次の月経が自然に来ることが多い)

化学的流産(ケミカルアボーション)
極初期の流産。妊娠が確定しないうちに流産してしまうケース。実際はかなり多くの率で起こっていると言われていますが、そのまま妊娠に気付かないまま化学流産をしてしまっている人も。実際の妊娠としてはカウントされない。流産後の処置も必要ないことがほとんどです。

胞状奇胎
受精卵は細胞分裂を繰り返しながら、赤ちゃんへ栄養を送る胎盤の元となる絨毛組織を増やしていきます。胞状奇胎とは絨毛組織が異常の増殖し続け、子宮内に水泡状の粒(ブドウ様)になって充満する症状の事をいいます。

胎児は成長できず流産となる。実際の妊娠週数よりもお腹が大きくなるケースが多い。現在の医療では超音波の普及により早期診断が可能。処置としては、子宮内掻爬を2度〜数回にわたって行なう。

掻爬後、hCG数値が下降すれば問題ないが、一旦低下したhCG量が再増加したり、順調に減少してこない場合には侵入性奇胎の可能性、もしくは絨毛癌への移行を考慮して、抗がん剤による治療が必要となる場合がある(もしくは子宮全摘)。半年から2年ほど避妊するように指導をされる。







上記にも書きましたが、流産といっても、子宮口の開いていない初期の段階(切迫流産)なら、適切な処置を受けて症状を抑えれば、妊娠を継続することが可能です。

流産の前兆として、不正出血や下腹部痛をともなうことがよくありますが、人によっては痛みがなく、ごく少量の出血だけということもあるので、ちょっとした異変にも注意が必要です。出血や痛みを「これ位なら・・・」我慢していて子宮口が開きはじめると、流産を防ぐことが難しくなります。ですから妊娠中に不正出血や下腹部痛があったら、軽く考えずすぐに受診する事が大切です。これは、流産経験者としての心からのお願いです。たとえお仕事中でも、たとえ夜中でも、たとえどんなに手が離せない状態だとしても。

たいていの病院は、連絡を入れれば診察してくれると思いますが、万が一「様子を見て」と言われた場合には、他の診察してくれる病院を見つける事も選択の一つだと、私は思います。
実際に、かかりつけの医院で診察を拒まれたため、他の病院へ行った所、状態がよくないためすぐに入院するように言われ、そのまま安定期まで安静入院したという方のお話も聞きました。もちろん、その後無事に出産されたそうです。

大切な赤ちゃんのこと。絶対に「あの時、ああしていれば・・・」という、悲しく振り返る形にして欲しくない。
管理人からのお願いです。



流産の頻度・・・・・・・・・・
全妊娠に対する流産の頻度は約15%と言われています。統計によると、20代で10数%、35歳以上場合は25%以上と言われています。流産は決して珍しい事ではありません。

※3回以上続けて流産されたかたの場合は、習慣性流産といって流産しやすい原因がある場合が多いので、詳しい検査が必要になります。2回流産が続いた場合でも、流産の種類・流産時の胎児の様子などから総合的に判断して習慣性流産の検査をすすめる医療機関もあるそうです。


流産の原因・・・・・・・・・・
赤ちゃん側の問題
受精卵の異常(染色体の異常など)
胎児附属物の異常
多胎妊娠
親側の問題
子宮の異常
卵巣機能の異常・精子の異常
染色体の異常
感染症や疾患
夫婦間の問題
免疫異常(HLA適合性など)
血液型不適合(このケースは非常に稀だといわれているそうです)
原因不明
上記に関係なく、全くの「原因不明」のケースも・・・
流産の原因で一番多いのが、この原因不明だといわれています