鶏小屋製作の材料と手順


千葉県S.N様からの鶏小屋製作作品をいただきました。
今回、弊社では、土台、柱、桁材、母屋材、垂木、筋違をご提供させていただきました。
前回製作された前回の鶏小屋はこちら鶏小屋を新しく建て替えられた新築鶏小屋になります。
たくさんの便利なアイデアが生かされていますのでご紹介いたします。

1)躯体工事

はじめに、敷地、建て方、屋根葺き工事、外回り工事などを見ていきます。

敷地と整地

解体され整地された敷地前の鶏小屋を解体して、整地された敷地。今回の鶏小屋の大きさは2700×1800を計画されました。

敷地と飛び石こちらのほうから出入りする計画ですので、飛び石が見られます。

骨組みと屋根葺き

野縁材ポリカ波板を止めるための野縁材です。垂木に止めるビス頭を綺麗におさめる為の穴をあけられています。細かい気遣い作業です。

野縁材に塗装野縁材を野地板に止められて、ルーフィングを敷きこめてから野縁材を止められました。 更に、塗装を施して、冬場などによる屋根の結露による腐食対策をされました。そもそも、屋根下地に敷くルーフィングも雨漏り対策というよりも結露対策のために敷き込むので、野縁材に塗装されるのは理に適っています。

躯体と屋根建て方が出来上がり、屋根も下地、ルーフィング、野縁材と組み上がりましたので、いよいよポリカ波板の葺き工事に入ります。

ポリカ波板葺き工事ポリカ波板を葺き込みました。棟部分は、市販されている山型のポリカ波板を利用されています。これだと、棟部分の納まりが綺麗に出来ます。

断熱材屋根の室内側には、断熱材(スタイロフォーム)を敷き込み、冬場の屋根からの熱逃げを防いでくれます。また、夏場の熱射を和らげてくれます。垂木の下の横に流れている木材は、断熱材の下がりをおさえるための支え材です。

破風廻り垂木と破風との納まり部分。垂木は桁材を勾配なりに垂木の厚み分、切込み加工されています。垂木と桁材との納まりがより安定いたしますね。 断熱材も隙間なく充填されていますので、断熱効果が充分発揮されることでしょう。

躯体と屋根躯体の建て方と、屋根の葺き工事を一通り終えられた所を、全景として見たところです。

2)外装工事

サッシ取り付け、下地張り、仕上げ鎧張り、ガラリ取り付けなど

サッシ取り付け

窓サッシ取り付け窓サッシを取り付けられます。窓台と鴨居をサッシにあわせて取り付けて窓サッシをはめ込みます。半外タイプのサッシを採用しました。

外壁下地とのサッシの取り合い窓サッシは南、東、西の3か所付けられています。

外壁下地工事

外壁下地外壁の下地として野地用合板を張り付けます。躯体の垂直がきちんと出ているので、合板の張り付けが綺麗にできています。躯体の水平、垂直がきちんと出ていると、何かと作業が容易にいくものです。

骨組みとサッシ骨組みが出来上がり、屋根も葺かれて、窓サッシも取り付けてみて小屋らしくなってきました。

骨組み全景この位置から見ると、骨組みや屋根部分、サッシ部分などきちんと出来上がっているのが分かります。

防水シート合板下地に防水シートを万遍なく貼り付けて、縦胴縁を付けられます。縦胴縁は、外壁鎧張りを張る下地になります。いわゆる通気工法という施工方法です。 防水シートは、水や水滴は遮断するが、湿気などは通すという壁専用の防水紙です。

サッシと下地張り出入り口のサッシドアと窓サッシとの取り合いを考え、直接下地合板を張り付けます。サッシとの見切り取り合いを見ながら工事を組み立てていきます。

ガラリ換気のためのガラリが取り付けられました。このままでは、冬場など寒いときがあるので、室内側にガラリ蓋を設けられた気配りです。

3)内装工事

内部壁張り、照明配線、コンセント配線、ガラリ蓋、棚工事など

内部壁張り

火打ち金物躯体の横ねじれを抑えるのに効果がある火打ち金物です。ねじれに効果が発揮されます。有るのと無いのでは風圧または地震での対抗性に違いがでます。是非、取り付けましょう。

窓サッシと断熱材窓サッシの上に断熱材が見られます。壁にも全体に断熱材を敷き詰められました。その上から、仕上げ壁材を張られていますので、暖かい室内になっているものでしょう。

小棚取り付けちょっとした小物が置ける棚が付けられていますね。奥に見える斜め材は筋違です。

ドアと道具棚出入り口のサッシドアが見られます。玄能やインパクトドライバ、釘袋などの道具の整理のための工夫がされています。

鶏の出入り口躙り口みたいなのは、鶏の為の用途に使われるものでしょうか。内部壁は壁前面に敷き詰められた断熱材が鶏にかじられないように内装壁建材で壁を覆われます。

ガラリ蓋ガラリの内部側にはガラリ蓋が付けられました。寒いときや風が強いときなどに蓋を閉めれば良いですよね。

穀物棚穀物などの置けるような棚を付けられました。棚は何かと便利で空間の有効活用ができます。

作業道具玄能とノミですが、玄能の柄が特別あしらいの物のようで自慢の玄能です。

照明設備配線

照明器具脇の方に、豆電球照明が配線されています。この黄色いもには何でしょうか。滑車が付いていますので、上げ下げができるのでしょう。照明器具あるいは暖房器具でしょうか。

スイッチ照明などのスイッチが取り付けられています。

コンセントスイッチの下にはコンセントが付けられています。きちんと内部配線しているので、壁自体に配線が出ていないですね。このようなところが出来上がりを綺麗にしてくれます。

4)外壁工事

塗装工事、外壁鎧張り工事など

鎧張り工事

塗装ペンキ水性塗料で鎧張りの板を事前に塗っておきます。そうすると、重なり部分も既に塗られているので塗りこぼしがありません。

実メス鎧張り板に継ぎ足し部分のための実メスを加工しています。これにより、つないだところが綺麗に納まります。このような細かい細工は仕上がりを綺麗にしてくれます。

実オス実のオス部分です。実メス部分にこの部分を差し込みます。

ツナギ部分実部分をつないだところです。綺麗につながりました。この細工をしたのとしないのでは仕上がりに差がでますね。つなぐ位置もきちんと同じところであわせられています。

鎧張り板を重ねて張っていきます。武者の鎧のように見えるので鎧(ヨロイ)張りと言われます。お城の壁張りも漆喰壁以外は鎧張りが多いですね。

バカ棒鎧張り板を張るときに、このようなバカ棒を作って張っていくと、重ね幅に狂いが出にくいので綺麗にいくのと施工スピードも早めてくれます。

5)鶏小屋完成

外観や雨樋工事、烏骨鶏たちなど

躙り口や外観全景

躙り口外側から見た、躙り口の蓋を開放したところです。

躙り口と全景窓の位置と入り口のドアなどの間取りが分かるアングルです。

躙り口蓋閉め躙り口の蓋を閉めた状態。良く作られています。

窓サッシと鎧張り壁窓サッシと外壁の鎧張りとの納まりがよくわかります。鎧張りと窓サッシとの横ラインが計算されたように綺麗に納まっています。

鎧張りの縦化粧材鎧張りの角隅部分の納めとして、縦化粧材を取り付けます。白色でアクセントされています。

妻側の鼻隠し妻側の鼻隠しを白色で塗られてカラーの統一感を出しています。緑と白をベースカラーとして鶏小屋を意匠しました。

鶏小屋の全景写真雨樋のみを除いてほとんど完成しました。

雨樋取り付け

雨樋の横樋軒樋と集水器に集まった雨水を横樋を渡して反対側に流します。

雨樋の縦樋縦樋を付けて、縦樋を排水溝まで延ばしているのでしょう。

雨樋完成雨樋取り付けが完成しました。

鶏小屋と烏骨鶏たち

ドアと金網窓とドアサッシの開閉の腰あたりには金網を設置して烏骨鶏をガードします。

金網烏骨鶏と金網

巣箱サワラ材でつくられた巣箱

止まり木止まり木も小屋内に設けました。

エサ入れと水差しこの黄色い入れ物は、エサ入れと水差しだったのでね。

烏骨鶏たち烏骨鶏たちも新居で嬉しそうです。
鶏小屋が完成しました。

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