ウッドデッキ技術工法

日本古来の伝統継手仕口技法、先人達の知恵と技の結晶その技術を忠実に生かしています。
その一例を図解と写真でご紹介いたします。

その1<腰掛け鎌(こしかけかま)継ぎ手>

腰掛け鎌継ぎ手は桁行(けたゆき)と桁行を継ぐときに用いる継ぎ手の一種です。鎌頭が引っ張り力に対して抵抗いたします。 鎌柄が長くなっていますので横ブレにも強い構造をしています。 土台と土台の継ぎ手として腰掛け蟻(こしかけあり)継ぎ手があります。別名「鳩の尾継ぎ」とも言います。 どちらも腰掛け方式継ぎ手で腰掛(こしかけ)というのは成りの半分のところを段形に欠きだして男木を載せ掛けて支えるやり方です。 ウッドデッキでは土台、大引や桁行継ぎ手に採用しています。

腰掛け鎌継ぎ手 腰掛け鎌継ぎ手

1)桁行同士を継ぐ腰掛け鎌継ぎ手腰掛け鎌継ぎ手 腰掛け鎌継ぎ手

2)土台同士を継ぐ腰掛け蟻継ぎ手腰掛け蟻継ぎ手 腰掛け蟻継ぎ手




その2<大入れ蟻落し(おおいれありおとし)仕口>

仕口とは縦の木部の面に横の木部の木口を切組んで結合させるのが切組仕口の起こりです。 大入れ蟻落し仕口は蟻頭部分が引っ張り力に耐えうり両方(左右)を蟻頭にすることにより左右の部材同士を引き付けます。 大入れにすることにより横揺れや捻じれに抵抗して上からの固定荷重や移動荷重を土台束などで支えることができます。 ウッドデッキでは土台と大引の仕口や桁行と梁の仕口に採用しています。

大入れ蟻落し仕口 大入れ蟻落し仕口

1)柱ホゾ穴のない大入れ蟻落し仕口大入れ蟻落し仕口 大入れ蟻落し仕口

2)柱ホゾ穴のある大入れ蟻落し仕口大入れ蟻落し仕口 大入れ蟻落し仕口

3)半ホゾ穴のある大入れ蟻落し仕口大入れ蟻落し仕口 大入れ蟻落し仕口




その3<土台隅差柄割くさび固め(どだいすみさしほぞわりくさびかため)>

柄の先にくさびを打ち込んで、柄幅を広げると柄は抜けず、かえってくさびを打ち込むほど胴着を引き寄せるという仕口です。 くさびの両面に糊を塗って打ち込めばくさびは抜け出しません。 これを「糊差割くさび打ち」といいます。ウッドデッキでは土台4隅部分に採用しています。

土台隅差柄割くさび固め 土台隅差柄割くさび固め

1)土台隅差柄割くさび固め土台隅差柄割くさび固め 土台隅差柄割くさび固め




その4<4面胴付平ホゾ差し(よんめんどうつきひらほぞさし)仕口>

材端部に突出部をつくり、他材に穴を彫って差し込むようにした仕口。 胴付とは柱のホゾ柄の首の出ている面のところです。 真ん中にホゾ柄があって両側(左右)の2面のみが土台などに付くのを 2面胴付で真ん中のホゾ柄の一部も欠いて土台に付くように4面全てが土台などに付くようにしたのが 4面胴付で2面胴付よりしっかりします。ウッドデッキでは、4面胴付にして柱の安定を良くしています。

4面胴付平ホゾ差し仕口 4面胴付平ホゾ差し仕口

1)4面胴付平ホゾ差し仕口4面胴付平ホゾ差し仕口 4面胴付平ホゾ差し仕口




その5<隅柱扇型半ホゾ差し(すみはしらおおぎがたはんほぞさし)仕口>

隅柱部分は位置的構造上ホゾ柄を長く出来ないので扇型にしてホゾ柄の断面積を広くし強度を確保した仕口です。 ウッドデッキでは隅柱のホゾ差し仕口に採用しました。

隅柱扇型半ホゾ差し仕口 隅柱扇型半ホゾ差し仕口

1)隅柱扇型半ホゾ差し仕口隅柱扇型半ホゾ差し仕口 隅柱扇型半ホゾ差し仕口




その6<根太大入れ差し(ねたおおいれさし)>

土台(どだい)、大引(おおびき)に根太(ねた)掘りを加工して根太部材全てを差し込んだ仕口を根太大入れ差し仕口といいます。 釘金物や根太掛り材などで根太を支えるのでなく根太を土台、大引部材自身が根太全てを支えますので永年での根太下がりや、がたつきが起きません。 ウッドデッキでは全ての根太取り付けに採用しました。

根太大入れ差し

1)根太大入れ差し根太大入れ差し 根太大入れ差し




その他、精巧を極めた継手、仕口の技術が築き上げられ近世には60種類もの技法があります。
その卓越した技法の一部をウッドデッキ組み立てに取り入れました。


関連ページ:伝統軸組工法

関連ページ:組立手順と図解

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