CanBeくんハードディスクの引っ越し

今回の引越方法

今回はできるだけ楽に行うため、全てをDOSではなく、Windows上(GUI)で実行する事にしました。(一度試してみたかった)

考え方
  1. 今までのハードディスクに入っていたハードディスクの内容全部を、外付けのバックアップメディア(家の場合ZIPドライブ)にコピーする。
  2. 古いハードディスクを外し、新しいものと付け替える。
  3. 新しいハードディスクをフォーマットして、とりあえずそのままWinをインストールする。(Winが動くだけの最低限のインストール)
  4. ZIPドライブ認識までのセットアップをする。
  5. バックアップした外付けのZIPドライブの内容を、新しいハードディスクにドラックアンドドロップする。

単純に考えればコピーが完了した時点で、すべての環境が元どおりになっているはずです。・・・が、しかし、実はこれだけでは復活する事は出来ないのです。

そのために必要な知識として『Winが使用中のファイルは上書きできない』というものが有ります。つまり、すべてのファイルのコピーをとって、それを新しいHDにコピーしようとしても、「Winが使用中で上書き出来ません」というダイアログが出て、そこでコピーが止まってしまうわけです。つまり、一部のファイルを上書きしたまま、中途半端に終了してしまうため、その後はまず正常起動は不可能です。(実は、今回私もやってしまいました)

この作戦を実行するためには、以下の準備が必要です。

  1. 古いハードディスクの「Windows」フォルダと「ごみ箱」以外の全てのファイルを、バックアップ用メディアにコピーする。
  2. バックアップ用メディアに「Windows」のフォルダを作る。(念のためもともとのWindowsフォルダの名前をコピーして張りつけましょう)
  3. 古いハードディスクの「Windows」フォルダを開き、「Win386.swp」というファイルをクリック、その後「編集→選択の切り換え」とたどって、「Win386.swp」以外のすべてのファイルをバックアップメディアの新しく作った「Windows」フォルダにコピーする。

「ごみ箱」と「Win386.swp」ファイル以外のすべてのファイルのコピーが取れました。これで準備は完了です。

次に、付け替えた新しいハードディスクに、ファイルをコピーするためだけのWindowsをインストールするわけですが、ここでも準備が必要です。

  • 起動ディスクから通常どおり起動し、Windowsのセットアップを行う。
  • セットアップウイザードで「Windowsのセットアップフォルダ」を指定するところまで来たら、通常「C:¥Windows」(PC−98の場合A:¥Windows)になっているところを「変更」をクリックして、適当な名前(C:¥oldwin等、半角文字8文字以内で)に換えてセットアップを続ける。

このWindowsフォルダの名前を変える」というのがミソ。これならバックアップで取った「Windows」フォルダの内容を新しいハードディスクに「上書きする」といった事が無くなるからです。

通常の場合はここまでで、後はバックアップした内容を新しいハードディスクにコピーすればOKらしいんですが、うちのCanBeくんの場合、違っていました。やはりなんだかのファイル(名前は忘れた・・)が使用中で「上書き」ができなかったのです!そのためコピーが止まってしまい「THE END」。再度「フォーマット→Winインストール」をやらされるはめに・・。

そこで、この手を使う場合は「SAFEモード」で起動させてから行う事をお勧め致します。これならWindowsが動くための最低限の環境しか読み込みを行わないため、そういったトラブルも起こりにくくなります。

  1. Windowsを再起動する。
  2. 「Starting Windows・・」(PC−98の場合「Windowsを起動しています」)の文字が出たら、タイミング良く「F8」キーを押す。(私はいつも連打している・・・)
  3. 起動選択画面が出る(出なかったらやり直し)ので、3番のSAFE MODE(PC−98の場合セーフモード)で起動させる。

ただし、SAFEモードの場合、SCSI接続の機器の読み込みも行わないので、外付けメディア(ZIPやMO)でバックアップした場合は、ハードディスク上(私の場合、パーティションで切った、論理上の別ドライブにしました)にあらかじめコピーしておく必要が有りますのでご注意下さい

ここまでくれば、あとは丸ごとバックアップした内容を、新しい起動ドライブにドラックアンドドロップするだけです。(神に祈りましょう)
途中何度か「上書きしてもいい?」のダイアログが出ますが、かまわず「全て上書き」で対処します。「コピーしています」のダイアログが消えたら「おめでと〜!!」です。

再度、再起動させれば、バックアップしたときと全く同じ状態のWindowsで起動するはずです。デスクトップのアイコンの位置から、フォルダの細かな設定などなど、とにかく全てが移行されます。ただし、コピーを取った時点で起こっていたトラブルも、当然引継がれますので念のため・・。

後は、インストール用の「oldwin」等の名前を付けたフォルダを丸ごと削除してできあがり。「Win386.swp」ファイルは、なぜか「Windows」フォルダに発生?しているので安心して削除して下さい。

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