クワガタの蛹化  2007.5.18  Copyright© 2002-2008 DeepBlue. All Rights Reserved

台湾オオクワガタの幼虫の蛹化の撮影に成功しました。蛹室の状態が悪くなり、人工蛹室へ避難させていた幼虫です。夕刻、蛹化しそうなのを偶然発見し、カメラをセットしました。
初めは、メスの幼虫だと思っておりましたが、蛹化してみるとオスである事が判明しました。
大きな画像ですので、ブロードバンド以外の環境の方、重くて申し訳ありません。
それでは、ごゆっくりご覧ください。


2008年5月11日

17:45

体がブヨブヨになり、まっすぐ伸びているのを発見。蛹化が近そうだ。
胸部に比べ腹部が太く見えます。
20:57 (左)特に大きな変化は見られないが、お尻の皮が剥けている感じだ。
21:10 (右)人工蛹室の上部へ這い上がってきた。



21:21

あ・頭が割れた!!
頭部が割れて中から白いものが姿を現しました。



21:29

頭部の白い部分が膨らみ、幼虫時代の頭部は完全に割れました。
幼虫時代の脚はもう「ふにゃふにゃ」です。

21:34(左)見る見る幼虫時代の頭部が下がってきました。
21:40(右)頭部の形が見えてきました。腹部が白く見えます。



21:50

大アゴが見えてきました。
幼虫時代の脚の内側、皮の中に新しい脚が見えます。

21:57(左)あれ?大アゴが大きい!オス?メスだと思っていたのに・・・。
22:02(右)オスの割りに頭が小さい!


22:04

ドックン、ドックンと体液の交換が行われているのがわかります。ヒゲも確認できますが、左右非対称でしょうか?
皮の下には上翅の存在も見えます。
22:09(左)上翅がだいぶ見えてきました。
22:12(右)大アゴの突起がはっきりと見えます。

22:15

胸部まで割れました。
心配していたヒゲの非対称も改善されました。体液がどんどん送り込まれているようで、各器官に張りがでてきました。
あめ色の頭部の中に白い部分が見えます。次女曰く、「脳みそ」では?

22:17(左)脚が確認できます。
22:20(右)大アゴの先端が見えました。あと少し!頑張れ!



22:24

体を大きくくねらせ、皮を脱ぎにかかります。脚部がはっきりと見えます。
頭部も大きくなってきました。


22:26

脚の形がはっきりしてきました。上翅も綺麗に形成されているようです。


22:27

さあ!あと一息です。
力を込めて、脱皮にかかります。もうすぐ、美しい蛹が完成しそうです。
後脚も確認できます。

22:33(左)さらに体をくねらせ、脱皮に力が入ります。
22:35(右)あと少し・・。腹部が見えてきました。



22:42

さらに激しく体を動かします。体液の循環が活発です。

22:45(左)随分、蛹らしくなりました。
22:54(右)ほぼ、脱皮終了かな・


23:00

皮は剥けました。
美しい蛹です。やや非対称ですが、この調子なら、羽化不全で死亡するほどではなさそうです。

23:38

お尻に突起が出てきました。これが無いと寝返りを打てません。
体液は更に循環しているようです。頭部もさらに大きくなり、腹部は逆三角形になってきました。

24:56

蛹の外観は大体完成しました。美しいあめ色です。
頭部はさらに発達し、立派なオスの形状です。このステージでも、各部位の発達があるのは驚きです。大アゴも太くなりました。
もう眠い・・・。あとは明日・・・。


翌朝 8:46

起床後、すぐに観察、撮影しました。
蛹は、あめ色が濃くなってきました。大アゴの閉じ具合はやや気になりますが、美しい蛹になりました。


22:08

羽化開始から24時間が経過しました。
このステージでは、蛹は大分安定してきています。腹部も色がついてきました。ご苦労様でした。

私にとって、初めて目撃した蛹化でした。以前、アンテの蛹化をビン越しに確認しましたが、ここまで、鮮明に観察したのは初めてでした。驚いた事は沢山あります。体液循環の力、短時間での変態、などなど・・・。私にとっても家族にとっても素敵な経験でした。この感動の一部分でも皆様にお伝え出来れば幸いです。
写真を大きなサイズで掲載しましたので、ナローバンドの方にはご迷惑をおかけしました事をお詫びいたします。

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