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ズボラな菌糸ビン作り

[ どこまで手を抜いて菌糸ビンを作れるか?? ]


   Revenge of Blue「カワラ」はこちら! 

   
プリンカップに詰めたのは廃品菌床


菌床ブロックから、菌糸ビンを作る作業は意外と大変です。失敗すると、雑菌が湧きます。私は面倒臭いので、完成品のプラボトルを購入していましたが、飼育数が増えると財布の中身が寂しくなります。そこで、楽をして立派な菌糸ビンはできないものかと考え実験を開始しました。

正しい詰め方 手抜きの詰め方

1.詰めるビン、バケツ、スリコギ、スプーンなどを消毒用アルコールで消毒する。

2.袋を開け、菌床の表面の白い膜をナイフなどで剥がす。

3.バケツに入れて、スリコギなどで砕く。

4、細かく砕けたら、スプーンとスリコギを使ってビンに詰めていく。

5.きつく詰めた時は、箸などで穴を開ける。


1.詰めるビンとバケツを、お湯でよく洗う。

2.菌床ブロックを袋のまま、足で踏み潰す。ぐちゃぐちゃになってきたら、さらに手で揉む。

3.袋からバケツに移し、スリコギでさらに砕く。多少の塊は気にしない。この時、目立つ白い膜のみ取り除く。

4.スプーンとスリコギを使ってビンに詰めていく。

5.きつく詰めた時は、箸などで穴を開ける。

違いは1と2です。手順としては、余り違わないように見えますが、実際に作業してみると、雲泥の差です。特に、菌床を細かく砕く作業は、大変で、2ブロックも砕くと腕がパンパンに張ります(運動不足)。さらに面倒臭がりやの私がアルコールで消毒するなんて・・・。もう一つ、ブロックの表面の膜を削り落とさないと、そこから雑菌が発生しやすい・・との事ですが、これも省いてみました。これで、標準以上の品質の菌糸ビンができるでしょうか?尚、作業する場所は風呂場のような、ホコリが少なく空気の流れが少ない所が向いています。

実験 開始

2002年3月3日 月夜野きのこ園の380菌床で実験開始。
袋の上から、菌床ブロックを足で踏み潰し、さらに手で、揉むようにほぐします。風呂場にもって行き袋を破りました。

バケツに移して、さらに、砕きますが、多少の塊、白い皮は気にせず、ボトルに詰めていきます。結構固く詰めました。

2ブロックで、ボトル7本ができました。(写真は5本)ボトルは中古のプラボトルで、中を水とブラシで洗っただけです。まだ寒いので温室で保管します。

3月6日 菌糸がだいぶ廻ってきたが、さらに促進する為、箸で穴を開けました。
3月13日 2本を除き菌糸が廻りました。詰める固さで菌糸の廻る速度に違いが出て来るみたいです。



菌糸の廻ったビンに、タイアンテの幼虫を投入しました。全員元気よく潜って行きました。順調です。
3月20日 うっかりミス発生!!幼虫を菌糸ビンに投入後、2本だけ、温室に入れ忘れ常温のまま放置。気付いてみると、ビンの底のアオカビらしきものが・・・。温室組は大丈夫なのに・・・。失敗か?

3月31日 2本のうち1本はアオカビが消える。菌糸が勝ったのか?相変わらず1本は写真のような状態だが、実験なので、そのまま温室に放置する。さてどうなる?

        アオカビに勝利!

7月7日 アオカビが完全に消えました(写真左)。21度から24度の間で温度管理したため、菌糸の状態が良くなり、アオカビの繁殖を抑えたものと思われます。アオカビの発生原因は、まだ寒い時期に菌糸ビンを温室に入れ忘れたため、菌糸の再生より、アオカビの発生が勝ったのでしょう。現実に温度管理してからは、アオカビが減りはじめています。「ズボラな菌糸ビン作り」でも温度管理さえしてあげれば、全く問題は無さそうです。他のビンの状態も良好で、わずかにビンの口に写真(左から2枚目)のような雑菌の繁殖した様子が観察されるものの内部には全く異常は無く、幼虫の成長も順調のようです。

右の写真は有名メーカーの菌糸ビンですが、ご覧のように、アオカビに覆われてしまいました。20本購入したうちの1本で、「ズボラ」な自家製と一緒に温度管理していたにもかかわらず表面の70%がアオカビです。購入した時は全く問題ありませんでしたので、輸送時または、幼虫投入時に菌が混入したのですかね?消毒は完璧なはずの有名メーカー製でもこんなトラブルがあるのですから、アオカビに勝った「ズボラな菌糸ビン」は大成功といえるのではないでしょうか?

次回はいよいよ幼虫の引越しです・・・。

      最終回 7月9日

「ズボラな菌糸ビン作り」は今回で最終回を迎えます。理由は、実験に使っていた、タイ産アンタエウスオオクワガタが羽化不全になりやすく、3本目のビンは添加発酵マットを使用して、羽化不全を防止しようと考えたからです。従って今回、4ヶ月間「ズボラな菌糸ビン」で飼育した、幼虫の状態を観察する事で、評価したいと思います。

先ず、菌糸の状態ですが、4ヶ月という長い間使用していた割に菌糸の状態は良好でした。(写真)底の方まで、しっかり菌糸が廻っていて、綺麗な霜降り状態でした。雑菌もほとんど無く、2−3本が、口の部分のみ変色していただけでした。よく菌糸が劣化した時に見られる「縮み」もありませんでした。ただし、力任せにギューギューに詰め込んだビンは底のほうの菌糸の張りが弱かったように思います。

幼虫の状態は極めて、良好です。全ての幼虫が元気に育っていて、最大の個体は38グラムありました。(写真・右)アオカビの生えていた、ビンの幼虫も勿論元気でした。

                    結論

「ズボラな菌糸ビン」は成功だったと思います。しかし、もし、私が温度管理ができていなかったら成功していたかどうかはわかりません。アオカビ他の雑菌に負けていたかもしれません。また、菌床の詰め方がゆるいと時間が経つにつれ、ビンと菌床の間に隙間ができて、やはり雑菌の温床となったかもしれません。このような色々な要素が影響するのです。
この実験はもともと、ズボラで貧乏な私が楽をして菌糸ビン飼育をするために始めたものです。真似をしても上手くいくとはかぎりません。詰める固さ加減も実際やってみないと判らないと思います。しかし、初めて菌床を自分で詰めてみる方の、少しでも参考になれば、幸いと思います。


もっとズボラに作ってみました。

2002.10.24

緊急の事情で菌床ブロックの一部が必要になり、袋を開封しました。必要だったのはブロックの3分の1。2リットル以上の菌床が残りました。再び封をしても雑菌でダメになる可能性が高いので、仕方なくビンに詰めることにしました。問題は全ての作業が玄関という極めて雑菌混入の可能性の高い場所で行われたことです。(風呂場に移るのが面倒だった)もちろん、ビンやスリコギ、スプーンは消毒などせず、水で洗っただけです。
結論から言いますと、全く問題なく菌糸が再生しました。2週間ほど経ってもカビや雑菌の繁殖はみられません。普通、玄関は靴の上げ下げや人の移動があるため、雑菌の進入する可能性が高く、一番危険な場所とされています。これだけ、ズボラに菌糸ビンを詰めても雑菌でダメにならないのはどうしてなのでしょうか??しっかり管理されているはずのメーカー製の菌糸ビンのほうがアオカビの発生率が高いのはとても不思議です。

容器はブロー容器、中古のポリビンを使用。
温度管理は常温(19−23度)

今回使用した菌床は月夜野きのこ園のBASICです。この菌床は水分が控えめで、力いっぱい詰めても、酸欠にならず、菌糸の再生がスムーズでした。初心者でも安心して使えます。

決して、マネはしないでください・・・!

ズボラ・再び!

2004.1.11
1月11日

よせばいいのに・・・・またまた詰めちゃいました。再び・ズボラに!
今までと違うのは使用した菌糸ブロックの銘柄です。「大夢B」という有名なブランドを初めて使ってみます。
詰めた場所は二階の子供部屋。最中に奥方が洗濯物を干しに通過、なんと!窓を開けるという暴挙にでました。
ブロックは足である程度砕いてから、漬物桶に入れ、スコップでつぶしました。表皮は剥がしていません。消毒も無し。汚れているビンのみ水洗い。スリコギ、スプーンも水洗いのみ。
結構固く詰めて、2ブロックから、9本とれました(写真)。保管は温室(20度)で管理します。さて、菌糸は上手く再生するでしょうか??初めての真冬の菌糸ビン作りです。

1月14日
(早朝)

ズボラは順調です。ビン詰めから3日目ですが、均一に菌糸がまわっています。ムラになっていませんので、雑菌に負けないかもしれませんね!順調なら、あと4、5日で使えそうです。頑張れ!ヒラタケ!
1月16日
(午後)

「ズボラな菌糸ビン」は、早くも使えそうです。予想よりも順調で、綺麗な霜降り状になりました。雑菌が繁殖している形跡はありませんが、温度変化などで、アオカビが発生する危険性がありますので、あと数日は温室で管理します。
1月21日
(夕方)

とりあえず、完成です。菌糸が満遍なく霜降り状に張りました。見た目には前回とそれほど違いはありません。
温室スペースの関係で、同じ飼育部屋のメタルラックに移しました。こちらは温室(20度)とは違い温度管理していませんので、寒い日は10度を下回ることもあります。この温度で、2−3週間異常が無ければ、「成功」と言えそうです。
1月29日
いよいよ実践です。スマトラヒラタクワガタの幼虫を投入しました。この幼虫はワケアリで、以前入れていた菌糸ビンで上手く成長できなかった個体たちです。詳しくは2004年のスマトラヒラタの飼育日記をご覧ください。ところで、菌糸ビンの状態ですが、飼育部屋での常温保管でも全く異常はなく、外見上は良好です!

4月2日
仕込みから3ヶ月近く、幼虫の投入から2ヶ月が経過しました。ズボラな菌糸ビンは絶好調です。「固詰め」の効果なのか、縮んでしまう菌床も無く、ずっしりとした感触です。最も心配な雑菌の繁殖も無く、幼虫たちは成長を続けています。ここまでくれば文句無しに大成功と言えそうですね!「ズボラでもOK」なのかもしれませんよ!
全ての幼虫は無事羽化、または、次の菌糸ビンへと、無事移行しました。


カワラもズボラに! 2005.7.16
2005年
7月16日

タランドゥスの幼虫のために、カワラの菌糸ビンを詰めることになりました。カワラ菌床はヒラタケ、オオヒラタケに比べ、非常に扱いにくい菌床です。劣化しやすく、暑さにも弱いそうです。そんな神経質なカワラ菌床をズボラに詰めたらどうなるでしょうか?
今回使用したのは、「大夢K」という有名な菌糸ブロック3個です。
いつものように、足で大雑把に菌床を崩していきます。このとき、袋を破かないように注意します。さらに袋の外から手で揉み解します。
袋から取り出すと左の写真のように、大きな塊があります。これを、道具を使い、右の写真程度まで砕きます。少々の塊は気にしません。皮膜も厚いもの以外は、そのまま詰めてしまいます。
道具、容器の消毒はしませんでした。水洗いのみです。

水洗いした中古のプラボトルに、スコップとスリコギで詰めていきます。強く詰めると1ブロックで1100cc3本と少し余るようです。今回は本数を多くとるため、3ブロックから10本とれる固さに詰めました。1本あたり300円の計算です。
カワラ菌床は固く詰めると菌糸が張らないこともあります。特に今回のオガはやや細目でした。もちろん保管は飼育部屋です。
7月19日

菌糸ビンは順調です。26度で管理している飼育部屋(通称・虫部屋)に置いたのは正解です。ビンによって菌糸の張り具合が異なるのは、水分量や詰め具合によるものでしょうか?雑菌が発生した様子はありません。このままいけば、今週中には使えそうです。
7月29日

大失敗です!!ズボラな菌糸ビン作り「初」の失敗です。10本のビンのうち、6本は正常に菌糸が張り、既にタランドゥスの幼虫を投入しました。しかし、残りの4本は菌糸が「まだら」になってしまいました。
一部にはアオカビも発生しています。ビンを押してみると、菌糸が張ってない部分は「詰め」が甘いようです。「詰め具合」のミスかもしれません。
この4本の菌糸ビンはこのままでは使えそうにもありません。思い切って、「詰め直し」を試みました。
4本分の菌床を取り出し、再び粉砕しました。目立った表皮は取り除きました。同じ過ちを繰り返さないため、3本に詰めました。決してガチガチには詰めていませんが、3本丁度に収まりました。
ボトルは再洗浄しましたが、菌床はアオカビごと攪拌して詰めてしまいました。再びアオカビにやられる可能性は高いと思います。しかし、「捨てるくらいなら・・・」という貧乏人根性で再チャレンジしてみました。結果は??
8月5日

敗北です・・・。カワラ菌床の再製作から1週間が経過しましたが、菌糸は再生しませんでした。まだらにアオカビも発生しています。
失敗の原因は何だったのでしょうか?やはり、詰め方が甘かったのでしょうか?次回(タランドゥスの2本目用)は菌床の皮膜をもう少し丁寧に排除してトライしてみたいと思います。


Revenge of Blue 「カワラ」 2005.8.23
8月23日

前回の「失敗」という経験を踏まえ、再び、菌糸ビンをズボラに詰めてみようと思います。「ズボラ」という意味は決して「いい加減」という意味ではありません。「楽」をして、高品質の菌糸ビンを作るのが目標です。
今回、タランドゥスオオツヤクワガタの異常なる成長速度で、大容量の菌糸ビンが多数必要になりました。タランドゥスの幼虫はメスでも20グラムを超えてくるそうです。雌雄の判別が難しそうですし、メスでもそれなりの容量の飼育ボトルが必要かもしれません。現在、17頭のタランドゥス幼虫を飼育していますが、種親は現在産卵中と思われます。そこで、思い切って「大夢K」というカワラブロックを10個・「クワカブランド」に発注しました。
今回は、足で踏み崩す作業は致しません。理由は「新兵器」がある事と、皮膜を一緒に詰めると菌糸の再生に影響があるのではないかと推察されるからです。「パン切りナイフ」で、厚い皮膜は剥がしました。多少もったいない気もしますが、今回は10ブロックも詰めるのですから仕方ありません。
尚、従来通り、ビン、スコップ、スリコギなどのアルコール消毒は一切行っておりません。軽く水洗いしただけです。詰めた場所も玄関と正に「ズボラ」です。
今回使用する秘密兵器は、100円ショップで購入した「網」です。この網をバケツの上に載せ、ブロックを「大根おろし」の要領で砕いていきました。実際は大根よりもずっと柔らかく、足で潰す以上に楽に細かく砕くことが出来ました。
カワラ菌床は劣化が早く、ちょっと古くなるだけで塊が頑固になり、崩しにくくなります。新鮮なブロックを手に入れる事が作業を順調に行う秘訣だと思います。
バーべキュー用の網を使ったのは正解でした。殆ど力を必要とせず、細かく砕けます。「こんなに簡単なら、最初から使っていればよかった」と思わせる秘密兵器でした。欲を言うなら、高級な、「たわみ」の少ない網の方がさらに「楽」かもしれません。
また、この方法の利点に「皮膜が網に引っかかる事」もあげられます。絶対ではありませんが、多少ズボラに皮膜を剥がしても網にぶら下がってくれますので、分離も容易です。
今回、私が詰めたブロックは10ブロック分です。1500cc−2000ccクラスのビンが20本、1000ccクラスが7本、合計27本という数字になりました。ガチガチの詰め方ではありませんが、均一に、「それなり」の力で堅く詰めました。意外と「楽」に詰められたのが印象的でした。
詰めたボトルは、飼育部屋(エアコンで25度管理)で菌糸の再生を待ちます。失敗しないといいですけど・・・・。
それにしても、「新兵器・網」は本当に「楽」でした。ただ、カワラブロックはヒラタケ系に比べ、ほぐし難いので、新鮮なブロックを手に入れる事も重要だと思います。信頼できるショップを見つける事が大切ですね!
8月25日

カワラブロックからビンに詰め替え後、48時間が経過しました。昨日あたりから菌糸が張り始め、本日は綺麗な霜降り状になりました。早くも完成の予感がします。今回は全てのビンが均一に菌糸が張っています。多分、前回の失敗はないと思いますが、どうでしょうか?尚、前回開いていたボトルの穴は全て通気良好のシートで覆いました。
タランドゥスの幼虫が食い上がってきましたので、なるべく早く使いたいと思います。
8月28日

詰め替え後、5日が経過しました。菌糸は順調に廻ってきています。霜降りから、脂身?へと移行しているようです。しかし、ビンの種類によって多少の差があるようです。一番菌糸の張りが良いのは「フォーテック」さんの「G-pot」の1.5リットルのボトルです。通気性の良さが影響したみたいです。
昨日、勇み足で、タランドゥスの幼虫を2頭、投入しました。本日観察すると、幼虫はビンの底に落ち着いています。これなら、安心ですね!
9月6日

リベンジは成功したようです。カワラが真っ白に再生し、投入したタランドゥスの幼虫たちも落ち着いています。しかし、カワラ菌床は思ったよりも水分を放出するみたいで、ビンのフタに水滴が溜まります。通気を確保するため、フタを緩めにしたほうが良いかもしれません。
これで、Blueの復讐は一旦終了です。何か異常があったときは報告したいと思います。


プリンカップに詰めたのは廃品菌床 2008.4.14
4月14日

先日、パプキンの産卵セットを割り出そうとして、生オガ発酵マットの在庫が残り少ない事に気付きました。どうしましょう?
閃いたのはアンテ用に発注した菌糸ビンの「掻き出した菌床」=廃品の再利用です。普通、菌糸ビンは肩口のところまで菌床を掻き出してから幼虫を投入します。もったいないのですが、通気確保のためです。しかし、今まで捨てていた菌床が再利用出来るのなら素晴らしいアイデアです。
実際、アンテの菌糸ビン交換で、1400cc13本、800cc14本分から120ccのプリンカップ25個分の余剰菌床が確保できました。問題は菌糸が上手く再生するかどうかです。
今回も消毒の類は一切行っておりません。菌糸ビンの表皮も砕いて詰めてしまうという蛮行に及びました。さてさて、どうなるやら・・・。
4月21日

廃品の菌糸を詰めてから1週間経過しました。置いた場所は温室の上でした。
一部には菌糸の張りが遅いカップもありますが、おおむね、順調です。ただ、菌糸が張るスピードに差があるのは何故でしょうか?早いカップはもう使える状態でしたので、パプキンの幼虫を1頭だけ投入しました。遅いカップ(特に1個)は失敗かもしれません。
4月28日

廃品で詰めたプリンカップにパプアキンイロクワガタの幼虫14頭を投入しました。
ズボラに詰めたプリンカップでしたが、今のところ、失敗作と断定できるのは1個だけです。このカップは菌糸が「まだら」に張ってしまいました。多分、詰め方が甘かったのだと思います。それ以外のカップは多少の差はあるものの、十分幼虫を飼育できそうな状態です。幼虫投入後の状態も追って報告したいと思います。
5月6日

投入から数日後、廃品で詰めた菌糸カップに潜っていかない幼虫が7−8頭います。半数も潜らなのは菌糸カップに問題があるからかも?幼虫は写真のように何度も穿孔を試みている様子です。廃品菌床は失敗なのでしょうか?
考えられる原因は酸欠です。プリンカップのフタに針で多めに穴を開け、再び様子を見ます。
更に数日後、まだ潜らない個体が4頭います。
残念ながら、1週間もストライキをされたらギブアップです。潜らない4頭を生オガ発酵マット入りのプリンカップへと移しました。
7月17日

先日、パプキンの幼虫の飼育マットを交換しました。ズボラの結果は「残念な結果」に終わりました。
何故なら菌糸カップで飼育した幼虫の大きさが、マット飼育の幼虫に比べて極端に小さいのです。私の想像ですが、今回飼育したパプキンは菌糸に合っていなかったと思います。
理由は、前回報告したように「ストライキをした幼虫」が多かった事も事実ですが、実は普通の菌糸ビンへ投入した幼虫の中にも餌を受け付けなかった個体がいた事です。
ちなみに、台湾オオクワガタの幼虫数頭はズボラでも普通に大きく育ちました。
つまり今回、パプキンの幼虫の「食い」が悪かったのは「ズボラ」が原因ではないと思われます。
しかし、ズボラなプリンカップは決して優秀な結果ではないと思います。劣化が早いように思います。また、カップによる品質のバラつきも大きいようです。確かに、菌糸ビンの口の部分は雑菌も多く、決して良い部位ではありません。その部分を再利用する事自体リスクを伴います。しかし、それでも幼虫は育ちました。割り切った使い方なら問題は少ないと思います。
*残念だったのは、4月にプリンカップに詰めたときに、温室管理しなかったことです。温室管理していたなら、菌糸が活発に張り、雑菌の繁殖を抑えられたかもしれません。
結論・・・リスクはあるが、エコな発想・・トライする価値あり。


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