我が家のテラリウム

再開!テラリウム2008

二年目のテラリウム

テラリウム・2005
   2002.4.25開始


ご注意ください!

観察日記には事実に基づいた多少、残酷とも受け取れれる画像、文章が含まれています。小中学生の閲覧はご遠慮ください。尚、決してマネはなさらないでください。

最近、昆虫雑誌で、クワガタのテラリウムが度々とりあげられています。以前海水魚飼育に夢中になった私も興味をひかれた一人でした。プラケース飼育は観察する・・というより飼育、繁殖がメインです。家族や第三者に見せる事を目的としたタンクがあってもいいのでは・・・だだし・・・「費用は安く」が条件です。


道具 説明
水槽
KOTOBUKI社製JUNG(ジャング)
普通のペットショップで5500円位で売っている昆虫、爬虫類用の水槽。2ヶ月位粘って展示品を3000円で購入しました。背面はアクリル製で、スリットが開いています。上フタはパンチ穴の開いた部分とガラス製の開口部があります。サイズはW35×D21×H31です。
洞付き観賞用
とまり木

木の皮

洞付きの観賞用とまり木。以前に中野の「シザーズワールド」で、2500円位で購入したものです。

木の皮は産卵木の皮を剥がしたものを流用しました。したがってタダです。濡れているうちに、新聞紙ではさみ、上に本などを置いてカーリングを抑えましょう。
ベニヤ板
木工用ボンド
両面テープ

ベニヤ板は一番薄いものを近所の日曜大工店で120円で購入。木工用ボンドは400円位。両面テープは買い置きのものを使いました。
製作費用 以上で、制作費用は約6000円です。


作業手順

@ベニヤ板を水槽の背面のサイズに合わせてカットします。高さは好みの高さに調整しましょう。薄いベニヤ板はカッターでカットできます。


Aベニヤ板に木の皮を木工用ボンドで貼りつけます。クワガタが間に潜りこまないようにボンドをたっぷり使い、十分プレスして下さい。完全に乾燥するのに、1−2日必要です。


B木の皮を貼った板を水槽の背面に両面テープで貼りつけます。この時ベニヤ板と水槽の背面板の間に隙間ができないように貼りつけてください。(クワガタが間に入らないように)



C観賞用の洞付きとまり木を置き、マットを薄く敷きます。転倒事故を防ぐ為に木の皮を入れて完成。ちょっと寂しい気もしますが、細かい飾りつけは後にして、とりあえず完成です。


2008年 再開!テラリウム2008
5月3日

久々にテラリウムを再開しました。
今回のテラリウムも2003年と同様にバックパネルにコルクボードを使用します。
このコルクボードはホームセンターで入手したもので、立体感があり、見た目が良いのが特徴です。弱点は平面性が悪く、たまに裏側に虫が入り込んでしまう事です。
今回もこのコルクボードを針金で背面に密着させ、背景を作りました。
底面には麦飯石の粗めを敷きました。飾りにクラフトウッド2本と餌皿を1個置きました。
投入したクワガタは、岐阜産♂75mm、肝川産73mmペア、台湾オオクワガタ66mmです。岐阜産75mmは2005年生まれですので、よぼよぼの「おじいちゃん」、肝川産、台湾オオは2006年生まれですので、疲れ気味の「おじさん」といった感じでしょうか?♂3頭、メス1頭です。
ここで、交雑問題が発生しそうですが、脱出不能の「アルカトラス」以上の警備体制で管理したいと思います。

5月10日

テラリウムのレイアウトを少し変えました。変更点は左側のクラフトウッドの交換です。理由はクワガタのための変更です。
今回、このテラリウム投入したオス3頭は期待通りに闘争を繰り広げてくれております。一番小さい、66mm台湾オオクワガタが一番不利かと思いきや、最初に脱落したのは、肝川産73mm国産オオクワガタでした。岐阜産75mmとの闘いに敗れ、更に、66mm「台湾オオクワガタ」にも弾き飛ばされてしまい、戦闘意欲を失ってしまいました。しかし、完全に屈服したわけではなく、リベンジのチャンスを狙っているようです。
ところで、レイアウトを変更した理由は闘争時の「パワー」に対する対策です。
片方がバックパネル、もう片方がクラフトウッドで踏ん張り闘争した場合、固定されていないクラフトウッド側の足場が安定しなく、闘争に有利不利が発生します。これは自然界で稀有なケースだと思います。そこで、水槽内で、クラフトウッドが動かないようなレイアウトに変更しました。
写真右はバックパネルとクラフトウッドを足場に闘争するオオクワガタです。オオクワガタの大アゴの形状は、反対向きでも確実に相手をクラッチ出来るんですね!これなら洞の中でも闘争に有利だと思います。
5月19日

クワガタたちの覇権争いは真剣勝負です。セット後1週間は闘いの連続でした。結局、1位・岐阜産75mm、2位・台湾オオ66mm、最下位・肝川産73mmという結果で小康状態です。
しかし、その中でも常に下克上は行われているようです。1頭が不利になると、残りの1頭が「とどめ」とばかりに攻撃に加わります。
人間的には不利な方に加勢して欲しい心情ですが、これが自然の厳しさなのですね!
写真は、劣勢な肝川産オス(左)に攻撃をする台湾オオクワガタ(下)。
しかし、これだけの争いがあるのに、惨劇が無いのは素晴らしい事だと思います。かつての惨劇はここには無いようです。この狭い空間で共存できるオオクワガタは、クワガタ界の「平和主義者」なのかもしれません。

6月14日

テラリウムの勢力図が変化しました。
お年寄りの岐阜産75mmに代わり、台湾オオクワガタ66mmがトップに立ちました。原因はどうやら、岐阜産75mmの「衰え」のようです。
確かに最近、反応も鈍く、人間に対しては愚図でした。しかし、対クワガタ戦ではプライドを示し、テラリウムの王者でした。
ところが、頑張りもここまででした。六股の衰えは明らかで、格下台湾オオに追い詰められる事が多くなりました(写真)。
そして、ついに自力で起き上がれなくなり、テラリウムの外で養生する事になりました。その後、岐阜産オオは3年余の生涯を閉じました。
皆様のお考えはわかりませんが、個人的にはテラリウムでの闘争は彼にとっては素晴らしいエピローグだったと信じています。


2002年 観察日記
4月25日


♂60mm、♀39mm×2を入れました。ハーレム状態で、夜になると餌場で交尾する姿が見られました。♂は此の世の春を謳歌しています。
4月30日
さらに♂1頭を追加しました。最初に入れた♂(60mm)より大きめの♂(66mm)を入れたのですが完全に優劣がついたようです。最初に入れた60mmは縄張り(洞の中)を失い、落ち着きがありません。66mmに出会うと恐怖?のあまり木から落下していきます。昨日までの自信に満ちた姿はもうありません。ちょっと可愛そうになってしまいました。しかし夜、懐中電灯で観察してみると面白いですね。プラケースでは見られない生態が観察できます。

5月3日
緑を加えてみました。どうでしょうかか??
葉はもちろん人工のものでプラスティック製の台に接着されています。ディスカウントストアの熱帯魚用品売り場で680円で購入しました。
クワガタたちも隠れ家が増え落ち着いたみたいです。特に60mmは隠れ家ができて落ち着きを取り戻しました。よかったね!
6月17日
テラリウムの一番の楽しみは夜の観察です。昼間と違い、活発に動きまわる姿は、時にユーモラスでさえあります。しかし、電気をつけると、驚いて隠れてしまいます。そこで、一番小さな「マグライト」を水槽の上に立てて置き、ちょうど餌皿の部分を照らすようにセットしました。

66♂と60♂の闘争?が始まりました。以前は決着が着いたかに思われた2頭ですが、66が♀のお尻を追いかけている隙をついて60が木の上から66を投げ飛ばしました。これに怒った66はすぐに体制を立て直し60を追い掛け回します。60は素早くエスケープします。66は深追いはしません。再び♀を追いかけ始め、じゃれ合います。60はすぐに復帰して餌場の様子をうかがいます。

餌場では、優先順位は確定しています。66夫婦が食事をしていると60は側で指をくわえて待っています。(写真)餌を食べようとすると威嚇され、一目散に逃走します。このときの60の動きがゴキブリ並に速いのがとてもユーモラスです。66が食べ終わり♀を追いかけ始めると、やっと餌にありつけます。しかし、ここで66が帰って来ると追い払われてしまいます。ちょっと可愛そうな60ですが、時々・・「不意打ち」で憂さ晴らしをしているのでしょうか?

8月16日
ビートルウッドの上に水飲み場を設置しました。普通は餌を置くのですが、私の水槽では餌場は下に設置してあります。「クワガタも水を飲む」という意見に賛成の私なりの実験です。結果はやはり「水を飲む」ようです。特に餌が無くなると頻繁に水場に姿を現し、顔を洗う仕草で水に頭を突っ込みます。実は我が家のテラリウムは、この水場の他には全く加湿をしてなく、下のマットは常に乾燥しています。加湿したマットで飼育していれば、特別な水場は必要ないのかもしれません。

写真は水場に集まって来た♀のオシリを撫でる60♂です。66の目を盗んでは、お盛んなようです!
9月1日
66mmと60mmの♂の闘争シーンは見ていて飽きませんよ!両者は盛んに警戒して鉢合わせを目撃できる機会は少ないのですが、今日は偶然出会い頭に喧嘩を始めました。普段は、66♂に威嚇されただけで60♂は背走しますが、♀に「いいとこ見せよう」と徘徊中にバッタリ!写真のように、すくい投げで、66♂の勝ちでした。もちろん、これで60♂がめげることはなく、逆襲の機会を待っているようです。
9月22日
夏も終わりかな・・と、ちょっと安心している今日この頃の出来事でした。テラリウムで飼育しているメスの1頭が水に頭を突っ込んだまま動かず、ジッとしています。最初は「水を飲んでいるのかな」程度にしか感じませんでしたが、30分以上そのままだったので「溺れているのでは?」そこで、失礼してオシリを触ってみると・・・いかにも「邪魔するな!」という仕草で私の手をあしらいました。てっきり「入水自殺か?」と心配した私は安堵のため息をつきました。
その後よく考えてみると、クワガタは口で呼吸しているわけではなく、腹部の気門で呼吸している事に気付いた私は、「プッ!」とふきだしてしまいました。しかし、この行為はやはり水を飲んでいるのでしょうか?
写真は水に頭を突っ込んだメスとそれを見守るメス。
9月29日
テラリウムの模様替えをしました。この夏、私達を楽しませてくれたオオクワガタのテラリウムもそろそろ冬支度です。装飾用品を取り出し加水した産卵木を2本立てて設置しました。
私の予想では、彼等は産卵木を削り、越冬用の洞を作るはずです。うまくいけば産卵するかもしれません。
11月26日
私の予想?というより期待は見事に外れてしまいました。奥方の「この部屋クサイ!」という苦情でテラリウムをのぞいてみると・・・。私は全く臭いませんでしたが、産卵木、ビートルウッドなどにカビが発生していました。このままでは、クワガタを追い払う理由を探している奥方の餌食です。そこでテラリウムを解体することにしました。
残念ながらメスが産卵木を削った様子はなく、オス2頭は信じられないことに仲良く、くっついて産卵木とバックパネルの隙間で休眠していました。メスは底面の薄く敷いたマットに潜っていました。産卵木を削って洞をつくり、そこで越冬して欲しいという私の予想?願いははかなくも崩れ去りました。
これら2ペアを越冬セットに移しました。中ケースに上記の産卵木2本をクヌギマットで埋め込み、2ペアを放しました。休眠中だったため、最初は動きませんでしたが、しばらくしてもぐっていきました。このまま無事冬を越して、再び来年、私達を楽しませてくれることを祈ります。

2003年 二年目のテラリウム
5月11日
今年のテラリウムは昨年よりちょっとだけお金をかけてみました。先ず、バックパネルをベニヤ板に貼り付けた木の皮から、コルクボード(¥2500)に変更しました。底面には、オガ粉に代えて麦飯石の小石(¥1500)を敷きました。コルクボードは、よりリアルな演出のために、麦飯石は排泄物の吸着に役立つと考えたからです。さらに、河原で拾ってきた流木を置いてみました。あとは去年のままです。如何でしょうか?決して美しくはありませんが、生態の観察と維持しやすさに優れていると思います。
綺麗に飾ろうとすると、苔やら、植物を飾りたくなりますが、カビが発生する原因になります。1階の和室に置くためには、絶対にコバエもニオイも禁物です!!
コルクボードは平坦になるように以前からプレスしておきました。固定方法も背面板に針金で引っ掛けただけです。

7月5日
今年のテラリウムの住人はダイオウヒラタクワガタに決まりました。昨年、種親に使った82mmペアを投入しました。いまのところ争う様子もなく、オスは餌場をしっかりガードしています。
ところで、先日レイアウトの使った流木を長女のザリガニにとられてしまったため、とても簡素なレイアウトになってしまいました。
今後、新成虫などを投入して観察したいと思います。特に羽化不全のメスがオスを受け入れられるのかどうかが、注目です。
7月15日
昨日、メスの死亡を確認しました。といってもトラブルではなく、多くの子孫を残したあとの自然死と思われます。ご苦労様でした!
そこで、以前から考えていた、例の羽化不全のメスがオスに受け入れられるかどうかの実験を試みることに決めました。
メスを入れると・・・・オスは攻撃を仕掛ける様子が全くありません。メスはオスが気に入ったらしく、盛んにモーションを仕掛けます。交尾の確認こそできませんでしたが、どうやらトラブルは無さそうです。このままペアになるのでしょうか?交尾は上手くできるのでしょうか?産卵できるのでしょうか?不安ばかりです。

7月17日
仲良くしていたはずのダイオウの新ペアですが、交尾に失敗してしまいました。
16日夜、オスがメスにモーションをかけていました。盛んに触覚を震わせてメスの体を調べています。交尾の準備です。しかし、メスは羽化不全が酷く、フェロモンを分泌するはずの上翅はくるりと丸まっています。これでもオスは交尾の体制に入れるのでしょうか?触角が撫でているのは、本来上翅があるはずの、露出した背中の部分です。オスは荒々しく大アゴでメスを押さえつけようとしています。
次女(7歳)と息を飲み観察していると、メスがポロリと落下しました。起き上がったメスの背中にはオスの大アゴが突き刺さった痕がありました。翌朝メスは仰向けになって、弱々しくもがいていました。元々倒れると自分では起き上がれなかったのですが、さらに昨晩オスの牙を受け・・・。

私はこのまま臨終を見守るつもりです。残酷な実験だったかもしれません。お叱りの言葉があるかもしれません。しかし、彼らは昆虫です。生殖が唯一の営みです。自然界でしたら、飛ぶ翅の無い彼女は羽化してすぐ、鳥やモグラに食べられてしまったでしょう。もしかしたら、蛹室から脱出さえできなかったかもしれません。それが、交尾というステージまでたどり着くくとができたのですから、個人的には「よし」としたいと思います。

8月9日
水を飲むダイオウ!!やはりクワガタは水を飲むみたいです。今更何を!と怒られるかもしれませんが、テラリウムに設けたウオーターポイントで水を飲むダイオウの姿が観察できました。昨年はオオクワガタのメスが頭を突っ込んでいましたが、写真のダイオウのように口唇を出している姿は初めて見ました(それとも口唇を洗っている姿なのでしょうか?)
ところで、テラリウムの住人にメス2頭が加わりました。44mmと45mmの美人です。オスは、せわしなくメスのお尻を追いかけています。メスは興奮したオスをかわすため、コルクボードの裏側に逃げ込みます。オスはコルクボードを齧り、メスを捕まえようとしますが、達成できません。といっても、交尾はしているみたいで、仲のいい姿も見られます。やはり、このテラリウムのようにメスの逃げ場を作ってあげないとメスの命は危ないようです。仲がいいからと安心は禁物ですよ!!

8月15日
メス2頭のうち1頭を産卵セットに移しました。ダイオウのオスは相変わらず気性が激しく、メスはよく逃げ回っていました。オスは2年目に突入しましたので、不慮の事故も考えてブリードにチャレンジします。

9月16日
ダイオウ夫婦、憤死!?テラリウムで活躍中のダイオウヒラタクワガタの夫婦が死亡しました。先ず、メスが9月の初めに前触れもなく固まっていました。そして、昨日はオスもバックパネルのコルクボードに張り付いたまま昇天していました。原因は最近の残暑にあると思われます。オオヒラタの中でも比較的、高所に生息しているダイオウはやはり暑さに弱かったのです。ダイオウ夫婦には悪いことをしましたが、ダイオウの耐暑性が分かったような気がします。
これで、今年のテラリウムは幕を閉じますが、ダイオウの子孫は健在です。ダイオウの次の報告は、飼育日記へとバトンタッチします。お楽しみに・・・。


2005年 テラリウム・2005
6月12日

昨年、多忙のため休止していたテラリウムを今年は再開します。
ケース、バックパネルは一昨年に使用したセットを流用します。コルクボードを使ったバックパネルは、我ながら「出来が良い」と思っています。作り方は2003年の「二年目のテラリウム」をご覧ください。
底面には水苔を敷いてみました。以前使用した麦飯石の砂利が行方不明になってしまったからです。
鑑賞用の「とまり木」はフジコン製の「インセクトシェルター」を使いました。大泉学園の「WITH」さんで、1000円台で購入したものです。作りは荒いですが、これで十分楽しめそうです。有名な製品は「万」ですから。トップには水場をつくりました。
餌場はインセクトシェルターの隣に餌台を設置しました。
ところで、このテラリウムの住人はどうしましょう?実はブリードに使わない超小型の個体たちが我が家にはおります(くじ引きで当たった)。他にもメスに先立たれた「やもめ」もいます。「子孫を残せない彼らに、ちょっとだけ楽しい?空間を与えてみよう!」ということになりました。
ラオス・グランディス♂36mm♀35mmペア、北峰産ホーペ♂41mm、西東京産ヒラタクワガタ55mm、オウゴンオニ・モーレン56mm。以上5頭が住人に選ばれました。グランディスのメスとホーペのオスで交雑する危険性がありますので、絶対にブリードはできません。
夜になるとケースのあちらこちらを走り回るクワガタたちが観察できました。

7月18日

王様として君臨していたヒラタが他界、オウゴンオニも、いつのまにか硬くなっていました。夜な夜な観察しても、餌場争いは意外と少なかったように思います。やはり優劣がはっきりしていたからでしょうね!
寂しくなったテラリウムに、大型種を投入しました。国産カブトムシ2頭、アトラスオオカブト、タイワンオオクワガタ、中国ホーペの5頭です。クワガタは75mm近くある大型個体たちです。ヘビー級の闘いが見られるのでしょうか?
7月21日

恐怖!!アルキデスの凶行!
テラリウムは順調でした。時折見られる、国産カブトVSアトラスオオカブト、ホーペVSアトラスも見物でした!!しかし、アトラスが餌場を占領することが多いように感じます。
そこで投入したのがアルキデスヒラタクワガタです。アトラスを駆逐するのでしょうか??しかし、結果は悲惨な結末に・・・。Oh!My God!!
写真は国産カブトムシです。ツノを根元から切断されています。パソコンを打っていた私は「バキッ!!」という鈍い音に驚きました。テラリウムを観察すると、そこには、ツノを失い、走り回るカブトムシの姿がありました。アルキデスが慌てて洞の中へ逃げる姿が確認できました。犯人はアルキデスです。恐ろしい・・。ペンチでもなければ、人間でもカブトムシのツノを折る事は不可能でしょう。それを簡単に実行したアルキデスは、「斬鉄剣」の剣士のようです。争う気配、音が無かったことから、一瞬で切断したと想像できます。

7月24日

第二の犠牲者はアトラスでした。アトラスは餌場を狙っていました。もちろん餌場にはアルキデスがいます。10センチ程の距離から様子を伺うのが精一杯です。そんなアトラスを発見したアルキデスは、音も無くサイドから近づいて行きました。
ゆっくりと、確実にアトラスの胸角に対して直角に大アゴを差し込みました。ペンチで挟むように・・・。そして万力のようなパワーで大アゴを閉じました。「ボキッ!」っという鈍い音が響いて、アトラスの胸角が1本無くなりました。
アルキデスは本当に恐ろしいクワガタですね。同じ方法で国産カブトのツノも折ったのでしょう。どうりで、争う音が無かった訳です。
翌日にはアトラスのツノは3本とも切断されていました。しかし、どうやら、あの短い大アゴでは、胴体を切断することはできないようです。ツノ折りが専門みたいです。

8月3日

アルキデスヒラタをテラリウムから追放しました!
理由は、アルキデスが高温に弱いからです。テラリウムを設置している1階和室は、当然ながら、温度管理はしていません。暑い日は30度を超える事もあります。アルキデスは高温に弱いクワガタです。これ以上、この環境下では耐えられないと判断しました。
もちろん、アルキデスの凶暴性も見逃せません。他のクワガタには目立った被害は無いものの、アトラスも国産カブトもツノを切断され、数日後、天に召しました。「闘争」では無く、「略奪」に近い結果となってしまいました。
テラリウムには、新たなカブトムシとタイワンオオクワガタを投入し、今後も観察したいと思います。

10月1日

残念ながら、今年のテラリウムは終了しました。
設置場所の1階和室はクワガタたちにとって過酷な環境だったのかもしれません。隣でパソコンを打っている私ですら、2時間で500グラムの減量が可能な暑さだったのですから・・・。国産カブトムシは寿命かもしれませんが、常に水を供給していたにもかかわらず、8月末には大型のタイワンオオクワガタまで、絶命してしまいました。
ある程度過酷な環境では、ドルクス属ですら、寿命は短くなる可能性がありそうです。最後に残ったのは、小型のグランディスオオクワガタでした。そして、彼の最期を見届けて、今年のテラリウムを終了しました。
来年の予定は未定です。さてさて・・・。

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