シロヘリオオツノカナブン

シロスジオオツノカナブンとも呼ばれます。出身はアフリカです。私はまだ、成虫の飼育経験はありませんが、国産オオクワガタと一緒で、ちょっとくらいの環境変化ではビクともしない丈夫な種類だそうです。
今回、友人Aさんより幼虫を5頭いただきました。クワガタの幼虫と違い、同じケースでの複数飼育が可能だそうです。幼虫は薄い産毛みたいなのが生えていて、動きも素早く、背中で歩きます!!本当に!!クワガタの幼虫に慣れている私には「変な感じ」です。
飼育マットはやや乾燥気味を好むそうです。

写真は友人Aさん撮影


2002年 飼育日記
9月15日
友人Aさんに幼虫を5頭いただきました。早速小ケースで飼育を開始しました。使用マットは「ファーイーストバグ」さんのアンテ用マットです。
幼虫の体長はは2センチと少し位でしょうか。頭が小さいですね。はたして何令なのでしょうか?
11月6日
時々ケースの表面に見える幼虫を見ていると、とても大きく成長しているようです。5頭を小ケースでは、窮屈かな・・・?そこで思い切って大ケースに移すことにしました。マットはオオクワガタの幼虫飼育に使った「使用済みマット」を使用します。それに元の小ケースのマットをそのまま入れました。かなり糞が目立ちましたが、バクテリアの移行には有利なはずです。幼虫たちもとても元気に成長していて、相変わらず背中で歩いていました。

2003年
2月1日

シロヘリオオツノカナブンの幼虫がピンチです。ケースのフタを開けてみると5頭のうち2頭がマットの上でグッタリしていました。触っても反応せず、1頭はオシリだけ外に出したまま動きません(写真左)。寒さに強いと聞いていたので、温室にも入れず、床に近いラックに置いていたのが原因かもしれません。救命措置としてミニケースに移し、温室に入れました。果たして助かるでしょうか?残りの3頭も心配になり、マットを掘ってみると・・・ホッ!大丈夫、元気でした。動きは鈍いものの明らかに、前の2頭とは違います。
原因はやはり寒さだと思います。床に近いラックは想像するよりずっと低温だったようです。残りの3頭も中ケースに移し、今度は温室の上に移しました。
2月3日 温室で隔離していた幼虫のうち1頭が黒くなっていました。
2月19日
温室で管理していたもう1頭も死亡しました。彼は2週間以上マットの表面で横たわっていましたが、ついに力尽き、黒くなってしまいました。原因は何だったのでしょうか?温室に入れても回復の兆しが全く見えなかったことから、低温説は??のような気がしてきました。残るは温室の上で飼育している3頭のみです。
3月16日

友人Aさんより、幼虫4頭をいただきました。私が以前いただいた幼虫5頭のうち2頭を失ってしまったことに同情したAさんが、大型のプリンカップに、大きく成長したシロヘリオオツノカナブンの幼虫4頭を入れて、持って来てくれました。「沢山、産卵しましたから、どうぞ・・・!」とのAさんの弁ですが、感謝感激です。今度こそ、しっかりと、管理したいと思います!!

6月2日
久々にマットを掘り起こすと・・・・マットの中から糞で塗り固めたお団子が七つ出てきました。「これが噂に聞く繭か・・・おはぎに似ているなぁ・・チョコレート洋菓子かも?」というのが第一印象でした。このうちの2個は軽く振ると中でコロコロと転がっているのがわかります。中を覗いてみたい衝動に駆られましたが、ここは我慢、我慢。元のケースにマットを5センチほど敷き、マットの上にお団子を並べて置きました。
7月16日

シロヘリオオツノカナブンが羽化しました。いつものようにケースを覗くと、割れている繭が3個ありました。よく見るとカナブンが顔を出しています。触っても動かないので心配になりましたが、割り出してしばらくすると、元気に活動を開始しました。残る4つの繭も割ってみましたが、1つは死亡、3頭は元気でした。
割り出して10数分後、彼らはものすごい勢いで活動を開始しました。所狭しと大ケースの中で暴れています。運動量はクワガタとは比べ物になりませんね!
ところで、オス、メスはどうやって見分けるのでしょうか?みーんな角が生えています。これから調べてみるつもりです。
7月21日

「残念でしたね!」ニューヨークに出張中の友人Aさんから電話がありました。そうです・・羽化したカナブンは全部オスだったのです。「小さなツノがあるのはオスで、メスには日本のカナブンのようにツノはないんですよ!」とはAさん。6頭全部オスとはすごい確立ですよね。困ったものです!
朝、2頭がマットの上に出ていたので餌を与えたところ、食べ始めました。後食が早いのにもびっくり!
11月4日

7月に羽化した6頭のカナブンを大ケースで一緒に飼育していましたが、1つ、2つと落ちていきました。彼らは、野郎だけの生活に耐えられず、無念の死を迎えたことでしょう。そして昨日、最後の1頭が息を引き取りました。結局、誰一人子孫を残すことはできませんでした。
本来なら、メスを探してあげるのが人情というものでしょうが、友人Aさんによると、1ペアが40−50個の卵を産むということですので、涙を飲んで諦めました!?近い将来、再び飼育する機会がありましたら、今度は・・・・。



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