コバエとの闘い  2010.8.16
クワガタ飼育の悩み事の1つにコバエの発生があります。コバエは家族からの反感も強く、ダニと並び、我々の最大の敵ではないでしょうか?しかし、意外に簡単な方法で、ある程度抑える事ができます。(絶滅させる事は難しいでしょう)
@通気性のあるシートをケースとフタの間に挟み、コバエをケース内外の出入りをさせない。(マットから沸いたコバエは閉じ込める)
Aハエ捕り紙などを使いケース外のコバエを捕獲する。
コバエをケースに出入りさせず、餌交換などで、外に出てしまったコバエは捕獲する事で、我が家の飼育部屋は現在、家族からの苦情はありません。


道具で抑える!
ハエトリグサ

2009.7.12

以前から気になっていた食虫植物・ハエトリグサを購入しました。
こいつは葉の中に虫が入ると葉を閉じて虫を捕獲し、溶かして栄養を吸収するそうです。昔、流行りましたよね!でも実際、虫部屋のコバエを採る事が出来るのでしょうか?あまり期待は出来ませんが、余興として試してみます。

結果・・・コバエを捕らえた形跡はありませんんでした。日々、葉が減っていき、1ヶ月ほどで枯れてしまいました。

アース
ノーマット

クワカブランドの木下店長に耳寄りな話を伺いました。これは最終兵器になるかもしれないアイデアです。「アース・ノーマット」でコバエが落ちるらしいのです。実際クワカブランドで試したところ、コバエが激減したそうです。問題は、クワガタです。コバエが落ちてもクワガタまで落ちてしまったら「お話」になりません。木下店長によると、クワガタ、カブトには影響は無いらしいです。しかし、幼虫の生育過程への影響を考えると、長期的な臨床実験が必要かもしれません。
個人的には、短期的な使用は問題無いと思います。私も、一時的に使用してみようと考えております。
後日、専門家の方からメールが届きました。確かに、コバエは落ちるそうです。しかし、クワガタに影響がみられなかったのは、「サイズの差ではないか・・・」との事でした。つまり、高濃度になれば、少なからずクワガタにも影響があるかもしれないという事です。私も早速、飼育部屋で使用してみました。確かにコバエは減りました。しかし、コバエシャッターの中までは、駆逐出来ないようです。でも、これで十分な効果です。つまり、コバエシャッターの中のクワガタにも悪影響は無いという事ですから。新たなるコバエ退治の方法が増えたのは嬉しい収穫です。
長期的な使用では、コバエシャッターの中、つまりクワガタにも影響があるかもしれません。ご使用は自己責任でお願いいたします。

ハエ捕り紙
最近販売されているハエ捕り紙は黄色の波長を好む虫の特性を利用してハエをおびき寄せる仕組みです。おびき寄せられたハエは粘着シートに貼りついて動けなくなります。私も実際に使用していますが、本当に、面白いように粘着材に捕まります。
右上の写真は「ハエとりキラーボックス」というクワカブ飼育に特化した商品です。


    便利グッズ発見!

最近100円ショップで見つけたのがハエ用の粘着シート(写真右下)。専用品に比べ有効面積が広く安価です。(3枚入りで100円)効果もご覧のとおりです!弱点は時々、自分が捕まることです。特に頭髪が・・・。設置場所は注意が必要ですね。




「ハエ激取れ」とは嬉しくなる商品名ですね!近所のホームセンターで購入しました。キッチン、ゴミ捨て場用のコバエ捕り装置です。この商品は粘着シート方式ではなく、ゼリー状の液体で捕らえる方式です。3つの袋の中身を混ぜ合わせてトラップを作るという手の込んだ手法です。ケースの色がグロテスクですね。何か意味があるのでしょうか?今春から使用予定です。

結果・・はっきり言って期待外れでした。普通の粘着シートのほうが優秀だと思います。
コバエ
シャッター

左の写真はクワガタ飼育専用に開発された「コバエシャッター」という製品です。ケースの規格は普通のミニ、小、中、大とほぼ同じですが、フタがピッタリ閉じるようになっています。さらに、フタには取り外し可能なフィルターが付いていて、コバエの出入りを完全に抑えることが出来ます。1度使うと手放せませんよ!!
飼育ケース
の中ブタ
(フィルター)

普通の飼育ケースのフタに取り付けるタイプのフィルターです。各社から色々なタイプが販売させています。

写真手前はフタにはめ込むだけの小穴の開いたプラ板。小穴が目詰まりしないようにメンテが必要です。

写真奥はフタに接着するタイプ。白い円形の中に、金属製のネットが張ってあります。私はブリードにこのタイプの中フタを使っています。掃除しづらいのが難点?
殺虫灯
青紫の光で、虫をおびき出し、電撃でハエなどの害虫を撃退します。よく、コンビニの前にぶら下がっていますよね!最近は小型の家庭用が安価で販売されています。

電子レンジ
コバエはマットからも発生します。コバエが入った(卵を産んだ形跡のある)マットは使用しないほうが賢明です。しかし、市販の袋に入ったマットでも、製造の過程で、コバエが入った可能性を否定できません。倉庫などで、山積みにして発酵させるみたいですから・・・。そこで、登場するのが、電子レンジです。マイクロウエーブで卵も殲滅することが可能です。しかし、マットを冷却する手間、家族の視線などを考えると、決して最良の方法ではないと思います。専用の大型レンジがあれば別ですが・・・。




幼虫の飼育ビンから大量発生!2002.8.20

嫌ゃーなコバエが2002年、大量に発生しました!昨年は専用の粘着シートを飼育部屋に導入することで、ほとんど悩まされたことはありませんでした。発生源はどうやら、成虫のケースではなく、幼虫の飼育ビンでした。
原因は2つありました。1つは今年購入した添加発酵マットがとてもコバエの発生しやすいマットだったこと。もう1つは私の管理ミスでした。
コバエ防止のために、飼育ビンとフタとの間に新聞紙を挟んだところ、中の幼虫が暴れたのが原因でマットが盛り上がり新聞紙を破ってしまったのです。(写真右上)コバエの発生しやすいマットとの相乗効果で左上の写真のように大量のコバエが発生しました。ビンの中で累代繁殖するのは、ある程度、仕方ありませんが、飼育部屋で飛び廻られると、おちおちビールも飲めません。

そこで、昨年と同じ方法で、コバエを抑制することにしました。やり方は簡単です。通気性のあるシートを適当な大きさに切ります。それを空気穴を覆うようにフタにのせ、四隅をセロテープでとめるだけです。この方法の利点は、シートが湿りにくい事です。シートが湿ると通気が不足して幼虫が暴れだします。もし仮にマットが盛り上がり空気穴を塞いだときは、シートも多少盛り上がるので、発見することができます。弱点はシートを1枚1枚張るのが面倒くさいことです。

菌糸ビンのポリボトルの中には元々、フタにフィルターが内臓されているものも多く、これなら安心ですね!

数日後・・・・どうやらコバエは封じ込められたみたいです。
本当は、マットを電子レンジでチン!してから使えばよいのですが・・。クワガタ専用の電子レンジを買っちゃおうかな・・・・!
菌糸ビンからも大量発生! 2005.5.21

またまた飼育部屋にコバエが大量発生しました。発生源はどこでしょう?数の多さから、温室の中が怪しそうです。しかし、温室には菌糸ビンしか置いていません。半信半疑で1本ずつ調べてみました。「ゲゲッ!」発見しました!発生源です。やはり菌糸ビンでした。中身はタイワンオオクワガタのメスが蛹になっています。早速庭に持ち出し解体しました。
飼育ビンは「月夜野きのこ園」さんの1100ccプラボトルです。ビンのフタにはしっかりとフィルターが装着されています。しかし、恐ろしい事にコバエたちはこのフィルターを食い破ってしまったのです。2箇所に穴が開いていました。この穴を通路にして菌糸ビンの中はコバエの孵卵器となってしまいました。ビンの中はコバエ幼虫たちの巣窟でした。恐ろしい・・。対策は・・無し。早期発見、随時観察。コバエとの闘いは、永遠のテーマのようです。
パプキンの産卵セットから大量発生! 2010.8.16

パプアキンイロクワガタの産卵セット(2セット)からコバエが大量に発生しました。コバエシャッター(小ケース)での飼育ですので、コバエが出てくることはありませんが、肝心のブリードへの影響が心配です。コバエの幼虫により、マットが劣化しますから・・・。
コバエの幼虫が生息していると思われる表面のマットは廃棄しましたが油断はできません。しかし、これ以上のマットを廃棄すると、パプキンのブリードに影響します。そこで、作戦を練りました。
コバエシャッターのフィルターを外しました。荒い目の空気穴になり、コバエはケース内外を出入り自由ですが、虫部屋に「アースノーマット」を設置することで、外に逃げ出したコバエを駆除出来ると思います。さらに、ケース内への殺虫成分侵入の効果も期待出来ます。以前試した時に、「アースノーマット」がクワガタに影響しないことは確認済みです。
さらに追加で、コバシャの蓋に粘着マットを貼りました(写真)。これらでコバエが抑えられるとは思えませんが、コバエの大量発生によるマットの劣化は抑制できると思います。

パプキンの産卵セットのその後・・結果! 2010.9.1

コバエが大量に発生したパプキンの産卵セットの結果をご報告します。発生した2セットのうち1セットから10頭の幼虫が採れました。経験から思うに少ない数字です。しかし、もう1セットは最悪の「ボウズ」でした。
原因はやはりコバエだと思います。実は2ケースのコバエの発生量に差があり、より大量に発生したケースが「ボウズ」でした。
写真は10頭採れたケースに貼ってあった粘着シートです。さらに「ボウズ」のケースに貼っていたシートには数倍のコバエが張り付いていました(腹が立って捨ててしまいましたので写真無しです)。
コバエが大量に発生すると、コバエの幼虫が大量に発生してマットを劣化させます。出来る限りの対策をとったつもりですが、甘かったかもしれません。コバエは保管していた未使用マットにも進入して大量発生していました。コバシャのフィルターを外したのは賛否両論あるかもしれません・・が、10頭の幼虫ゲットということで、今回の闘いは「引き分け」といたします。
今年の夏はまだまだ暑さが続くそうですが、私とコバエとの闘いもまだまだ続きそうです。

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