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人に「あやまる」ことができるためには?


 幼稚園などで、人に謝る事が出来ない子はそういう手本を家で見ている事が多い。例えば、「お味噌汁をこぼしたら謝る事」と言う事を親から言われている子がいたとする。その子は、自分がお味噌汁をこぼしたら当然親からは「謝りなさい」と言われて「ごめんなさい」と言う。

 ところが親が子どもの見ている目の前でお味噌汁をこぼした時に、子どもの前で「ごめんなさい」と言っているかどうか。私の経験から言えば、80%ぐらいの人は自分の子どもに対してはきちんと謝ると言う事をしていないと言われた。

 しかし、子どもが“どういう時にきちんと謝ることができるか”という見本を耳からではなく目から情報として受け取る為には、日頃の親、特に接している時間の長い母親の行動を見習うという事になるのである。そして子どもは親が謝らなくても、その時は何も言わないが今度子ども同士の場面になると自分の見た母親の態度と同じ事をするという訳である。

 だから、エネルギーの低い子どもに対して、エネルギーの高い大人が、特に我が子に対して「謝るべきとき」はきちんと謝る事が大切である。

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