[日々の大脳生理学目次][ホームページ]

末梢神経


 子ども達に指を使う事をいっぱいさせてほしい。指は突き出た脳と言われる。手を動かすと脳の表面積としては一番沢山動く。だから、手を動かすと脳の沢山の部分を刺激する事が出来る。

 人間の神経は体の中心の方から発達するから、指先等の末梢な処は一番最後に発達する。だから、子ども達は中々ボタンがはめられなかったり、ひもが上手に結べなかったりする。指先ですることは大雑把になってしまう。

  小さい頃から、指先を使う遊びやお手伝いをさせてあげてほしいと思う。1歳ぐらいになれば大きさにもよるが「ひもとおし」などのおもちゃもある。  また、積み木を高く積むこと。また、新聞やチラシを破る遊びなど。また、クレヨンを持たせて、なぐり描きをさせるのもよい。

 また、指遊びも毎日の生活の中に取り入れてほしいと思う。 生後半年ぐらいからでもやって欲しいのは「チューチューこっこ とまれ」など。また、「むすんでひらいて」もいい。手遊びや指遊びはとてもたくさんあるので、ここでは省略したい。どんなものか是非知りたいと思われる方は、個人的にメールを頂ければ、ご紹介をしたい。

 その他、「つまむ」こともある。鍋のふたとか、なにか「でっぱったもの」をつまませる。これは鉛筆を持つ時に正しく持つ事が出来るようになる。また「にんぎ、にんぎ」や「グーパーグーパー」をさせるなど。

  2歳ぐらいになると、生活の中にいつもあると「折り紙」も出来るようになる。始めは広告などを使って、半分に折ることから始めて、徐々にむずかしくしていく。そして、折ったものを自由画帳等にのりで貼り、日付を書いておく。

  そして、お母さんがそれをもとにして発展画にするとよい。子どもは自分が作ったもので色々な発展画ができるととても喜ぶし、それが想像力のモトになる。

 ひも結びもいい材料になる。3〜4歳ぐらいになったら、靴でも1足ぐらいはひも靴があってもいいと思う。今はひも靴でも横の方に早く履けるようにチャックが付いていたりするが、出来ればチャックの無いものを探してその靴でひも結びの練習をするというのも良い。

  また、4、5歳になったら是非雑巾しぼりも挑戦させてほしい。出来れば、時間のある時にしぼり方を丁寧に教え、床拭きを手伝わせてほしい。これはさせようとすると、雑巾を用意したり、しぼり方を教えたりするのはなかなかエネルギーのいる仕事だが。

 特に集団で雑巾しぼりを教えると、人がしぼっている上でしぼる子もいたりする。もちろん、その付近はビチャビチャになる。

  そう言えば、受験の練習で、子供達の着ているものを脱いでたたんで、重ねて、風呂敷きに入れさせ、風呂敷包みを練習させたなあ。

例えばこのようにして、子どもの末梢神経を育てる。

[日々の大脳生理学目次][ホームページ]
shizuka@hi-ho.ne.jp