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ままごとと怪獣ごっこ


 子ども達の遊びを私達大人は、初めから分けてしまっているように思う。 “男の子だから”ままごとで遊ぶのはおかしい、とか“女の子だから”怪獣ごっこは止めさせなくては、といったふうに。

 そんなふうな親や周りの思い込みで、女の子は「形の要素が入ったもの」で遊ぶ機会が少なかったり、ブロック遊びがなかったりする。

 一方男の子で一般的に少ないのは「ままごと」のように思う。「ままごと」は対人関係を学ぶ遊びである。小さい頃にこの遊びで「その場」でどのような発言をするのがいいのかということを、しっかり鍛えられている女の子の方が大抵の議論では勝つ。特に「お母さん」役をしてきた子などはしっかりしている。

 この傾向が小学校の中学年ぐらいになってから表れる。しっかりした女の子とちょっと幼い男の子では、学年が違うのではないかとさえ思うこともある。

 子ども達のままごとをじっと見ているとそれぞれが、自分の家でのお父さんやお母さんの発言をそのまま言う事が多いのでとても面白い。「お父さんは、もう〜、そんな事は言わないんです!」なんて、案外強い口調で高圧的だったりすると、私達は“あの子のお母さんは、私達にはとても優しいけど、お父さんには強いんだなあ”とか。

  男の子はままごとの経験が大体、女の子より少ない。だから、どちらかといえば自分の気持ちを言葉で表わすのが苦手な子が多い。女の子はパズルやブロックでの遊びが男の子より少ない。だから、複雑な図形の問題が苦手な子が多い。勿論これは、あくまでも傾向であるが。

  小さい頃は、どんな種類のおもちゃでも一応は与えてみて、子どもが興味を示すもので自由に遊ばせてほしい。

 女の子に怪獣ごっこをいっぱいさせることにより、長年の男女差別で女性の奥深くに溜まっているドロドロしたエネルギーを、小さい内に発散させることが出来るかも。なーんてね。これはあくまでも私個人の問題でした。(^_^;)

 とは言っても、ままごともパズルも、なかなか面白さが分かるまでには大分“見本”が要る。だからお母さんお父さんは、先ず下手でもいいから見本を見せてやってほしい。でも、いざとなると、どの程度までやっていいのかとか、案外これが難しかったりするが。

 どうしていいかわからない人は、どうぞご心配なく。 私の有料のメール相談もあるし、近じかには幼児教室を開設するべく準備していますので。その節にはどうぞよろしくお願いします。(^_^)

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