[日々の大脳生理学目次][ホームページ]

音読と黙読


 私は、ずっと“絵本が好きな子は本好きの子どもになる”と確信していた。

 でも、この頃は果たしてそうなのかな?と段々疑問に思うようになってきた。確かに絵本が好きな子どもは絵本も好きになる確率はかなり高いように思うが、全部が全部そうとは言い切れないのではないかと思うようになってきた。

 なぜか?と問われるとさしたる根拠もない。が、本当の“絵本ずき”は絵がない本にはあんまり興味を示さように、私にはみえる。これはやっぱり女の人に多いかな?“絵本は好きだけど本はさほどでもない”っていう人。

 ところで、音読と黙読。
小学校時代に先生や親から国語の教科書を「大きな声で、何回も何回も読む練習をしなさい。」と言われて、その通りに沢山沢山音読をした子は、大人になってからの本を読むスピードが遅いといわれる。

 その反対に音読をそんなにしないで、初めから黙読をしていた子はスピードが速いといわれる。かく言う私も子どもの時は、音読を一生懸命してきたクチなので、文章を読むのがとても遅い。

 其のわけは、音読をいっぱいしてきた場合、文章を“黙って”読んではいるが、心の中ではちゃんと声を出して読んでいる。だから必然的にそのスピードになる。黙読の場合はそんな事全然なくて、バッと目を動かすだけだから早くなる。

 小学校で、教科書を声を出して上手に読む、という課題もあるが、あんまり子どもに「もっと大きな声でしっかりと読みなさい!」と何回も何回も言いすぎない方がいいですよ!

 教科書とは別に、黙読用の本を買って与えるほうがいい。

[日々の大脳生理学目次][ホームページ]
shizuka@hi-ho.ne.jp