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飽きっぽい子


 親は、子どもに出来るだけ1つの遊びを長い間やってほしいと願っている。大きくなってからの“じっくり落ち着いて1つのものに取り組む姿勢”の基なんだから、と思って。

 でも、小さい子どもの場合、案外あきっぽい子どもに優秀な子が多いとも言われる。色々与えられる遊びを短時間で理解し、興味が次に移るのが早いからか。

 幼児は繰り返しが大好きである。お母さんが持っているハンカチをポンと投げる。拾って渡すとまた同じ様にポンと投げる。時には親をからかっているように、ニコニコ嬉しそうに投げる。
 本当に単純な事を、飽きもしないで何度も何度も繰り返す。大抵親の方が根負けしてしまう。

 そんな中で、飽きっぽくて次から次へとおもちゃをとっかえひっかえ遊ぶと、不安になる親の気持ちはとてもよく分かる。「うちの子は根気がなくて困ります。このまま大人になったらどうしましょう」と訴えられるお母さんからの相談が多い。

 でも、そんなに心配をしなくても大丈夫。
そんな子どもは、周りの子どもより優秀な頭脳を持っているのかもしれませんから。

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