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重たい赤ちゃん


 自閉症の子は、心のふれあいといったものにまったく関心を示さない。お母さんにも何も感じないといったような子供もいる。自分のお母さんでなくてもいいといった感じ。

 数字が好きな子が多いといわれる。でも計算は苦手。数字をただの形として見ているのかなあとも思う。中には異常なぐらい興味を示す子もいる。

 例えば数字が好きで、時刻表のページを毎日毎日見ているうちに日本中の駅の名前を覚えた子とか、何ページにはこの事が書いてある、といった事を全部覚えた子など。

 でも、かず等を教えると、子供にもよるが、「たすこと」の足し算は理解できようになる。そして、次に「引くこと」の引き算を教えると、分かっていたはずの「たすこと」も分からなくなってしまう。

 特殊な能力があり、でも、人間として「社会の中」で人と関わって生きていくという能力がない。これがなかなか難しい。

 自閉症の子が赤ちゃんの時に“人見知り”をしないというのはよく言われることだ。

 だから、早い子は5、6ヶ月頃から、始まって長い子だと2、3歳ぐらいまでも続くこともある“人見知り”だが、やっぱりあってほしい。

 そして、自閉症の子は、“人の真似”や“ごっこ遊び”が出来ない。これはいずれも、人との関わりがあって、人に対しての興味があって初めて出来ることだから。

 また、人に興味がないから、抱っこをしても自分でつかまろうとしない。だからか、自閉症の赤ちゃんは「重い」と言われる。

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